実用化を目指して開発が進むプロトタイプロボット65種類が会場内に集結。最先端技術とロボットたちが繰り広げる驚きのパフォーマンスに触れ合う様子をレポートしました。また「愛・地球博 技のスポット」では、会場内の実用化ロボットを紹介。博覧会開幕から現在までのロボット記事にもリンクしています
2020年の実用化を目指して開発中のロボットを一斉展示していた「プロトタイプロボット展」が19日、11日間の幕を閉じました。
期間中、65種類のロボットが「住宅ゾーン」「公園ゾーン」「街並みゾーン」など生活シーンごとに展示され、最先端の技を存分に披露しました。
街角にいる絵描きの風貌をした「似顔絵ロボット絵師クーパー」は、来場者の顔をエビせんべいに描く技で人気を集めました。自分が描かれたオリジナルせんべいに「食べるのは、もったいない」との声も。
体表に小さな穴を開け臓器の裏側に入り込んで手術する全長2-3センチの「遠隔微細手術用ロボット」は、飴をつかむゲームで仕組みを体験できます。チャレンジした来場者は「難しかった。でも、人間では無理だけど、ロボットで実現できれば、困難な病気も治るようになりますね」。
また、緊急時に適切な応急手当を支援する「プレホスピタルロボット」は、具合が悪くなった人を運搬しながら脈拍や心電図まで測定できるツワモノです。離れたところから操作する医師が電気ショックで患者を手当てする様子に驚く人もいました。
総来場者は、約12万3000人。限られたスペースにもかかわらず、多くの人々が未来のロボットを見るために訪れました。最終日は、「もっと見たいのに」などと惜しまれながら、午後4時に閉館となりました。
また、NEDO館では、アーティストの富田勉さんによる「紙で作るロボット教室」が開かれ、20人余が参加。厚紙にデザインされたさまざまな頭や胴体を切り抜き、何体ものロボットに組み立てて、紙相撲を楽しみました。
プロトタイプロボット展でお目見えしたロボットの一部は、ロボットステーションで順次展示されます。20日から7月3日までは、鬼ごっこロボット「ASKA(アスカ)」が登場します。(6月19日)
6月9日から19日までの11日間は「ロボット週間」です。モリゾー・キッコロメッセでは「プロトタイプロボット展」が開催され、2020年の実用化を目指して開発が進められているプロトタイプロボット65種類が集結します。
会場には「2020年 人とロボットが暮らす街」が演出され、さまざまな生活シーンでロボットが活躍する姿を見ることができます。カフェでは接客ロボットが軽快に働き、街角ではお絵描きロボットがあなたの似顔絵を描いてくれる!…・・・最先端技術とロボットたちが繰り広げる驚きのパフォーマンスに触れ合って、未来の生活を思い浮かべてみてはいかがでしょうか。
モリゾー・キッコロメッセの開館時間は午前9時から午後9時までですが、9日は午前11時に開館、19日は午後4時に閉館となります。
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