以前は映画やテレビでしかほとんど見ることのなかった「ロボット」。これまでは「人間の夢」「創造の産物」でしたが、最近では急速に実用化が図られています。愛・地球博では、会場の至る所に実用化ロボットの姿があり、案内、警備、掃除などそれぞれが役割をもって働いています。将来、あなたの街でロボットとすれちがう日もそう遠くはないかもしれません。彼らの姿を見つけたら、ぜひ触れ合って、未来の世界を実感してみてください。
入場ゲートで来場者を出迎えてくれるのは女優のロボット「アクトロイド」。まるで本物の人間の姿をしたアクトロイドは、姿だけでなく振る舞いまでもが人間そっくりです。皮膚はシリコンなどの柔らかな素材で作られ、空気の力で作動します。微妙に表情を変えながら、上手にコミュニケーションを取ります。
うろうろ歩く接客ロボットの「WAKAMARU」に話しかけると、こちらを向いて愛らしい表情で「コンニチワ」とあいさつします。行き先を告げれば、身振り手振りで目的地までのルートを道案内したり、ニュースや天気予報も教えてくれます。
各グローバル・コモンに設置されている「ALSOKガードロボi」は、夜間の会場を守ります。侵入者や火災発生など、あらゆる危険を察知し、ただちに対応します。昼間は来場者に情報を提供、タッチパネルを使ってクイズも出してくれます。
「ムジロー」は、虫のようにちょろちょろと移動して会場内をパトロール。危険物を発見すると、ボディーのカバーが左右に開き、速やかに対象物を取り除きます。超精密なGPS(衛星利用測位システム)が搭載されていて、数センチ単位での遠隔操作が可能です。
なんともかわいらしい容姿の「スイッピー」。前についている2つのブラシでごみをかき集め、中央にあるメーンブラシと吸引でごみを取り除きます。細かなホコリから、金属片、落ち葉、紙コップなどを拾いながら、秒速50センチメートルで前進します。
閉館後の場内を、せっせと掃除するのは3台の「スバルロボハイターRS1」です。息の合った連携プレーで、場内に落ちているごみを拾い、地面を掃きます。1時間当たり約3600平方メートルもの広い範囲を清掃することができます。
世界の美化を目指して造られた「スバルロボハイターT1」は、ごみ箱を交換するロボット。人の手のように動くアーム(腕)を使ってごみ箱をつかみます。2台のロボハイターの連携プレーにより、ごみ箱の回収と設置を同時に行うことができます。
愛らしい顔立ちの「PaPeRo(パペロ)」のお仕事は、子どものお世話。高度なコミュニケーション能力で、本の読み聞かせやなぞなぞの出題などができます。人を識別する能力があるので、顔を見たり声を聞くだけで人物を判断することができます。
階段の昇降も可能な搭乗歩行型ロボット。コンピューター操作により、ゆったり座ったまま目的地まで運んでくれます。
「Tao Aicle(タオアイクル)」は、車いすに設置されたモニターから情報を入力すると、自動運転で安全に目的地まで運んでくれます。障害物を察知したり、信号機に反応し、安全に移動することができます。会場では街中を想定した専用コースを体験乗車できます。
ドシン、ドシンと移動する「ティラノサウルス型ロボット」は、学説に基づいてリアルに造られました。全長3.5メートルの大きな体で2足歩行をし、「ガオーッ」と大きな口をあけるパフォーマンスも見せます。この他にもパラサウロロフス型ロボットもあります。
5歳レベルのコミュニケーション能力を持ち、話しかけると答えます。歌を歌ったり、「喜ぶ」「照れる」「泣く」「はしゃぐ」などの表情を作ります。実はシャイで人見知り、甘いものが大好きなifbotは、夢みる山「ブラザーアウトプットファンタジー」で活躍しています。
トヨタグループ館でおなじみの「音楽演奏ロボット」たち。トランペット、トロンボーン、ドラムなど8体のロボットが楽器を上手に奏でます。ショーでは「聖者の行進」などの曲目を演奏し、来館者を歓迎。DJロボットと司会者との掛け合いも見物です。
アザラシの赤ちゃんをモデルにした癒しロボット。まるで感情があるかのように、表情を変え、さまざまな振る舞いをします。優しくなでられたり、抱っこされたりすると喜び、たたかれると怒ったりします。
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