「21世紀のちから」
20世紀の文明は、人間中心の「生活の効率化」をひたすら求め続けてきました。その結果、地球の自然環境は、大きく壊れかけようとしています。21世紀はこの問題を解決して素晴らしい地球を取り戻すことが、人類にとっての大きな命題であり、この課題に地球規模で取り組むことが求められています。夢みる山は、20世紀に壊れかけた地球環境を、みんなが知恵を出し合って21世紀に取り戻すことに賛同した7社による共同パビリオンです。4社(積水ハウス、中部日本放送、東海テレビ放送、中日新聞社)の共同展示であるテーマシアターと3社(シヤチハタ、日本ガイシ、ブラザー工業)それぞれの個別展示で構成され、それぞれに「21世紀のちから」を具体的に展開します。また、広場ではいろいろなイベントが開催され、ひときわにぎやかな雰囲気をかもし出します。
出展場所 | 長久手会場 企業パビリオンゾーンB |
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開館時間 | 3/25~4/25の期間:9時30分から20時30分まで 4/26~9/25の期間:9時00分から21時00分まで |
平均観覧所要時間 | 約15分間程度 ※シアター部分1箇所につきの数字。全体では約90分 |
収容人数 | 200人 |
予約の有無 | 無 |
バリアフリー情報 | 車いす用のスペースがあります。(4つのゾーン共通) 出展内容などがわかるパンフレットおよび、点字パンフレットがあります。(4つのゾーン共通) テーマシアター「めざめの方舟」は、スロープで観覧を希望される方はベビーカーをたたんで入場していただきます。 NGKウォーターラボは、ベビーカーをたたんで入場していただきます。 |
一つの敷地内に4社(積水ハウス、中部日本放送、東海テレビ放送、中日新聞社)の共同展示であるテーマシアターと3社(シヤチハタ、日本ガイシ、ブラザー工業)の個別展示ゾーンを設け、それぞれに「21世紀のちから」を具体的に展開します。エキサイティング(Exciting)で楽しい(Entertainment)そして体験(Experience)のできる「3つのE」を目指した展示です。
テーマシアター「めざめの方舟(はこぶね)」は、世界初の「床面プラズマ・マルチ・マルチ・ディスプレー・システム」を駆使した床面映像などによる体感型映像空間です。壁や天井にも、大自然や動植物の数百に及ぶシーンが広がり、音響との組み合わせで人間の感覚に直接訴え、地球環境への「めざめ」を誘います。総合演出は、最新作『イノセンス』がカンヌ国際映画祭に日本のアニメ史上初めてノミネートされた映像の鬼才、押井守監督です。約10分間のプログラムで、クライマックスなどでは、地球環境回復への願いを込めた精霊「汎(ぱん)」と呼ぶ巨大な美術造形が現れます。
50インチのプラズマ・ディスプレー・パネル96台をネットワークでつなぎ、縦約9メートル、横約10メートルの大画面に高解像度の1枚絵をも映し出します。床面映像のまわりには、3~4列ずつの巨大擬人像計139体が立ち並びます。天井部分には、精霊「汎(ぱん)」と呼ぶ地球回復への願いを込めた巨大な人型の美術造形物も展示され、押井監督ならではの演出が楽しめます。さらに、世界初という長径5メートルのタマゴ形アクリルスクリーンもあり、透明感のある立体的な映像を展開。会期中2カ月ごとにテーマが「靑鰉(しょうほう)-水の記憶」「百禽(ひゃっきん)-時を渡る」「狗奴(くぬ)-未生の記憶」へと変わり、擬人像群の頭部も「魚」「鳥」「犬」と変化するのもユニークです。
積水ハウス、中部日本放送、東海テレビ放送、中日新聞社の4社が共同出展
「しるす」「しるし」「描く」をテーマとして、子供たちから大人の皆様まで楽しく参加し、「モノづくり」、「夢づくり」、「人づくり」をシヤチハタマークタウンでしか出来ない、楽しく夢のあるスタンプやペンなどを使った様々な展示コーナーで展開。楽しく、夢があり、心に残るいろいろな「しるし」が体験できる「しるしの街」です。
工作工房「ワークショップ」は、浮世絵(版画)やオリジナルカラーのペン、ネームスタンプを制作し、ご来場の記念としてお持ち帰り頂けます。「デジマークシアター しるしの未来」は、ご来場者が主人公となり、未来型印章ツール「インプレット2010」を使って「しるしの未来」を疑似体験。グローバルスポーツアライアンスの「スポーツを通じて環境を考える」活動を実践するアスリート達の協力で作った「ドリームスタンプ」も必見です。
シヤチハタ株式会社
「水」がテーマのシアター。シアターは水の博士「ドク・ウォーター」の研究室(ラボ)。ラボを訪れた観客は水の不思議な現象を再現する博士の実験に参加することになります。
水の惑星と言われる地球の環境は、水の不思議な性質によってつくられ、守られ、その中で、さまざまな生命が育まれています。身近であって、あまり知られていない水の不思議を、博士と一緒に体感し、水の循環や自然の大切さを再発見してください。
NGKウォーターラボ 演出イメージ
◆立体映像シアター
四面のスクリーン(正面、左右側面、前方天井面)を設置した立体映像シアター。
◆水のサイエンスショー
ドク・ウォーターが水の不思議な現象を再現する実験パフォーマンス。
◆ライブと映像の融合
迫力の3D映像とドク・ウォーターのリズミカルなダンスやマイムアクションのショー。
おっちょこちょいな水の博士「ドク・ウォーター」
日本ガイシ株式会社
ブラザーのコア技術であるプリンティング技術や新たに研究を進めている光制御技術など、ブラザーの先端技術を生かして創り出したアトラクションで、モノづくりの楽しさを体験していただきます。 また、会場で作成したお客様オリジナルの品は来場の記念品としてお持ち帰りいただけます。さらに、メインステージでは、コミュニケーションロボット「イフボット」や大道芸人が繰り広げるショーが行われます。
ifbotをはじめマジシャン、ジャグラーなどのパフォーマーたちが、音楽にあわせパフォーマンスを繰り広げるメインステージです。ショーの最後にステージ上で来場者と記念撮影。それをカラープリンターであっという間にプリントし、記念写真としてプレゼントします。
ブラザー工業株式会社
(1)テーマシアターと3つの個別展示ゾーンがあり、ひとつのパビリオンで複数館が楽しめる仕立て。4つのゾーンに一体感を持たせるため全体を大屋根(マウンテン・ルーフ)で覆います。
(2)大屋根は、富士山を連想させる形状です。
(3)大屋根の最高点は41.5メートルで、万博会場のランドマーク的存在を目指します。
(4)4つのゾーンの前面に広場を設け、催し物などで一層のにぎわいを演出するのも特徴です。
(5)施設はバリアフリーとし、資材や建築物の3Rなど環境配慮を目指します。
(6)夜の照明や夕日に映えれば、葛飾北斎の浮世絵「赤富士」さながらの雰囲気をかもし出します。
(1)世界にアピールする日本の代表的な風景である富士山をイメージしました。
(2)江戸時代に葛飾北斎が描いた富嶽三十六景「赤富士」などを連想させることで、21世紀初の万博会場にユニークな浮世絵の雰囲気を漂わせたい、と考えています。
(3)江戸時代は当時、世界でも指折りの自然と調和した循環型社会であり、こうしたデザインから環境問題への取り組みの大切さを感じ取ってもらえれば、と願います。
4社(積水ハウス、中部日本放送、東海テレビ放送、中日新聞社)の共同展示であるテーマシアターと3社(シヤチハタ、日本ガイシ、ブラザー工業)それぞれの個別展示で構成されます。
資材や建築物の3Rなど環境配慮を目指します。
「夢みる山」の大屋根は「吊り構造」を採用。通常の重い骨組み構造だと200トン以上にもなるところを、ワイヤケーブル約30トンで吊り支えて、資材を大幅に削減しました。“山肌”となるテント地は、光触媒の酸化チタンが塗ってあり、有機物分解などに優れて、汚れがつきにくいです。広場に敷く舗装ブロック400平方メートルは、下水汚泥の再処理製品で「土」に近くて、ヒートアイランド現象の緩和に有効です。
(1)循環型社会を象徴するモニュメントとして、自然環境に調和するライトアップを実現する。
(2)ライトアップに使用する機器を会期終了後に別の場所で再利用する。
自然にやさしいペットボトル再生繊維を使用の5タイプのユニフォーム
素材には再生ポリエステル(ペットボトル再生繊維)を多く使っています。再生ポリエステルには最終処分される際、廃棄物の排出量が少ないというメリットがあります。また、万博終了後に不要となったユニホームは回収して、ボタン、ファスナー、ハンガー、自動車内装材、カーペット、軍手などの各種2次製品として再利用するマテリアルリサイクルや焼却時の熱エネルギーを発電および熱源として利用するサーマルリサイクルを検討中です。