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第11回「愛知万博検討会議(海上地区を中心として)」議事録

■ 開会(1)

□ 片山事務次長

お待たせ致しました。定刻となりましたので会議を始めさせていただきたいと思いますが、開会に先立ちまして今月10日をもちまして私ども協会の事務総長が交代となりました。前任の黒田に代わりまして坂本が新しい事務総長となりましたので、会議の前に事務総長の方からご挨拶をさせていただきます。

□ 坂本事務総長

ただ今ご紹介にあずかりました坂本春生と申します。どうぞよろしくお願い致します。今回の事務総長の就任は黒田前事務総長の後をついでお受けしたものでございますが、確かに考えてみれば私にとっては大役でございますけども、皆様方と一緒に5年間かけて、これから5年間かけて、まだこの前に何年もございましたけど、一つの新しいものを作り上げていくというそういう創造的なチャレンジの魅力も大変感じておりまして、素晴らしい機会を頂戴したと思って感謝いたしております。この検討会議につきましては万博という国家プロジェクトの意思決定過程に住民市民の方々のご意見が反映された。そしてそれが公開の席上で行われたということを私は心より尊敬の念を持ちます。大変意義あることだったと思っております。特に海上の森の利用に道筋をつけていただきましたことは、そのおかげで閣議決定、登録申請、こういうものに大きな弾みをつけていただいたことだと心から感謝申し上げている次第でございます。またこちらの議論の過程で委員長試案というものを出していただいておりますが、私どもはこの精神を充分尊重させていただいて、皆様とともどもこれからぜひ素晴らしい万博をつくるために努力をしてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。今日は大切な委員会の冒頭に挨拶をする機会を与えていただきまして誠にありがとうございました。よろしくお願い致します。
(拍手)

□ 片山事務次長

それでは本日の出欠状況をご報告させていただきます。ちょっと代理の方が何名かございます。伊藤委員の代理として蟹井様がご出席でございます。それから前田委員の代理として瀬口様がご出席でございます。加藤委員の代理として舟橋様、古南委員の代理として小林様、高垣委員の代理として加藤様、辻委員の代理としてハーネット様、森山委員の代理として曽我部様、吉田委員の代理として金森様がそれぞれご出席をいただいております。欠席の委員の方は4人いらっしゃいまして、林様、森嶌様、鷲谷様、それと武内様、4人でございます。以上が本日の出欠の状況でございます。
会議の前にもう一点事務局の方からご報告をさせていただきます。前々回の8月18日の会議におきまして、委員交替につきましてご議論をいただきました。団体代表という性格をもつ委員の方もいらっしゃるということで、委員の交代が一般論としてはあるということをお決めいただいたということでございます。そういうことでございまして、具体的に上杉委員から辞任の届が出ておりまして、上杉委員の後任という形で海上の森自然観察会等の団体の代表として加藤理香子様に交代していただくということを事務局として決定をさせていただきました。本日は都合によりまして北岡由美子様が出席をしておいででございますので、ご発言をお願いしたいというふうに思います。北岡さんよろしくお願いします。

□ 北岡さん(加藤理香子委員の代理)

今回の出席にあたりまして、私達3グループから今までの経過報告を兼ねて5分間の時間を3者でいただくということでありましたので、とりあえず発言させて下さい。よろしいでしょうか。この発言は議事録に載りますでしょうか?じゃあ、よろしくお願いします。私達海上の森自然観察会をはじめ3グループの者は、この10年間海上の森で自然観察を行ってきました。それにあたって海上の森の里の人々には大変お世話になって里の人々の協力がなければ何もできませんでした。そういうことを踏まえて私達は発言の機会の中で、今まで発言できなかったものですから、事務局ならびに事業者側の方々に要請をしたいことがあります。それはこの4月に新住事業と道路が中止となりましたけど、この万博の基盤整備に必要とされた新住事業で10年間海上の里の人々は様々に苦しんできました。海上の人々が苦しんできたものの、いまだかつて新住事業と道路が中止になりましても何ら謝罪もありません。海上の里がそれからも協賛会場としてまた使われるようなことがあり得るということですので、これからも海上の里の人々には様々な迷惑をかける、負担をかけることになりますので、この10年間本当に心臓病で入院された方もありますし、海上の里のことを心配されながらも亡くなった方もあります。手術された方もありますので、海上の森を本当に万博が始まる前からずっと守ってみえたのは海上の里の人々ですので、これからも海上の里の人々にはある程度の負担をかけることになりますので、ぜひ海上の森の人々には知事をはじめ、総長をはじめ、事務局の事業者側から一定程度の謝罪をしていただきたいと思うものであります。私達は海上の森の人々と一緒にずっと10年間ここまでやってきたものですから、本当に里の人々の苦しみとか迷いとか、そういうのを共有はできないですけれども大変なものであったと思いますのでよろしくお願いしたいと思います。
次のもう一点、この9月に山口の街づくりの方々と博覧会協会の共催で里山フェスタが行われましたが、その時に里の周辺の土砂流出防備保安林であり愛知高原国定公園内で第3種特別地地域である森の樹木が無届で伐採されベンチなどが作られました。この伐採は森林法に触れるものであり、環境万博を目指すこの検討会議で何ら話題とならなかったことは本当に残念なことです。今後もこのような無断伐採が万博関連のイベントなどでないような検討会のシステム作りを要請します。この2点をぜひ要請したいなあと思っています。
私達の今の姿勢というのは、前委員が西地区を登録会場として強く押しておりましたが、私達は西地区も南地区も造成は行わない、オオタカをはじめタヌキとか色んな生き物が住んでいますので、西地区とか南地区の造成は行わない形で海上の森はシンボル会場とのみ、海上の森は鳥獣保護区とか自然環境保全地域とか、そういう形としての世界遺産を目指してほしいということはいまだかつて思うものであります。笹島を中心とした登録会場をぜひ考えていただきたいなあと今でも思うものであります。万博事業については計画アセスを実施して21世紀にふさわしいアセスのモデルにしていただきたい。そういうふうに思うものであります。大体それが私達の現在の望みですけれども、24日の検討会議に出席できなかった以上24日の検討会議の合意は尊重しますけれども、私達は24日の西地区の人々の周辺の合意も得られず、長久手周辺の人々の合意もなしで閣議決定がされ、6者合意における複数案の検討もされなかったこと等により、合意は尊重し議論の蒸し返しはしませんが賛同はしておりません。そういうことでよろしくお願いします。

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