海上地区に日本政府の展示と愛知県の展示が別々に必要なんだということについては変わっておりません。従って海上地区の位置付けに付いては何ら変更がないので、位置付けをし直す必要はありません。
総長、何かございますか。どうぞ。
どうもBIEの変更について皆様方に大変ご不安を持たせて申し訳ないと思います。今せっかく委員長が後ろに座っている私を名指ししてくださいましたので、私は交渉の当事者として皆様方のご不安については全く心配ないという自信を持っていたしましたので、そこのところをもう一度説明させていただきます。今、事務局で説明いたしました時は、どうしても皆様方のご質問に対して答えるということで、何か聞いておりますと、防衛にまわるような感じにちょっと受け取られる。実際にはそうじゃないんですけど、そういう風に感じられると思いますが、全くそうじゃございません。これは少々後ろから出てきて恐縮ですが、ぜひお聞きいただきたいと思います。
総長どうぞ座って・・・
私どもはむしろ私たちがBIEにしっかりと海上の森は、通常のハノーバーとかそういう博覧会にはないところだということをわかってもらいたいと、普通は会場は一つなんです。二つないんです。だから会場というのは一つあればいいじゃないかとか、二つあるのにどうやって分けるんだとか、不効率じゃないかとか、そういう議論は出てくるんですけど、私どもは海上地区というのは通常の博覧会の概念にはない、我々の特別の思いの場所である。従ってここは我々としてはぜひそういうことを主張したいと・・・。政府館とかテーマ館というのは普通の博覧会では、外国から公式館が出てきますね、家で言えば、お客様が出ていらっしゃる時に主が客間で接待するというようなものを、今までは政府館・テーマ館と呼んでいるんですね。今までは外国の場合は二つ特殊な違うものがないですから、それは一つだったわけです。そういう意味では私どもが政府館・テーマ館と呼ぶものは、青少年公園にあるわけです。なんとなればそこに公式参加者である外国間をお呼びするからです。ですからそういう意味で、私どもは元々青少年公園にテーマ館・外国館を持っておりました。ただたまたま海上の森は自然のことを主張する場として、私共がもし海上の森をないがしろにするんであるならば、この地区で博覧会をする意味がないんですね。もっと平地を選んでやればいいじゃないかとか、森と関係ない所でやればいいじゃないかとなりますから、海上の森というのは私たちにとっては、この地を選んだ原点であり、言ってみれば命でございますので、ここはここできっちりと主張することは主張したいということをBIEに一生懸命説明しました。そうしましたらBIEがその熱意が伝わってこないと、単に政府館・テーマ館といわれると、自分達はありきたりのものとしか、通常の政府館・テーマ館としか響いてこないと、だったらもっとはっきり主張してもらえれば自分達もわかるということでしたので、私たちは主張しました。そこについては通常の博覧会は多分青少年公園のもので賑わいを求めてそれでいいんでしょうと、でも我々は海上の地区はそうでないと、自然というもの、里山というものをきちっと主張したい。ですから言ってみれば政府館とかテーマ館とか外国館とかそういう縦割りで呼ばれない、海上の森自体が一つの展示場であると、自然の展示場であると、ですからそこは縦割りの名前は使わないと、使うと色々ごたごた言われますから、ですからそこは仮称として政府が建てる自然文化展示場、自治体が建てる自然文化展示場ということで、むしろここは全然違うんだと、従来の概念で理解してもらっちゃ困るんだということを言う為に変えました。従いまして、先程ご質問がありましたようにこの名前で永久にいこうなんて思ってません。まして北館・南館などとこんなつまらない所へ来る人いないですね。ですからここは私がその時に言ったんですけど、例えば「自然と遊ぼう館」というのがあってもいいし、もっといい名前があっていいし、その固有名詞はこれから考えます。ただコンセプトを主張する普通名詞として単なるお客を迎える政府館ではないと、これは我々が自然を慈しみ自然を大事にし、他にはない魂としてここを原点とする場所であるという意味で分けたんです。ですから決してBIEに押されたんではなくて、BIEの理解が悪いから私どもがそれを理解させようと思ってこういうふうに主張いたしました。そこはぜひご理解をいただきたいと思います。ですからBIEも決して海上の森をないがしろにするということはございません。ただ、先程ジャーナリズムの方、マスコミが出されましたのは、ここにも今日マスコミがおられてこういうことを言うと、又、怪文が出るかもしれませんが、それは報道としてですね、やっぱりある面白味をもたせる時に賑わいの中心であるなんていうことは、元々賑わいの中心だったんですけど、書くと、何となく書かないほうが軽くなったという感じがあって、そちらへ見出しがいっただけのことでございます。私はその点についてありとあらゆるところで全部真意を説明しております。瀬戸市にもすぐ行って、瀬戸市市長はじめ関係の方には説明しております。それから産業界の集まり、あらゆるところに出て行って私は説明しております。それから博覧会協会も全員集会をいたしまして、新聞にはこう書いてあるけれども我々はそんなつもりで全く博覧会を考えていないということを全員集会で全部説明してございます。ですからそこは協会も産業界も瀬戸市も誤解はないというふうに思っておりますので、皆様方もどうぞご信頼いただいて、後はここをいかに自然の発現形態として面白い物にするかということにぜひご関心を持っていただきたいと思います。ちょっと長くなりまして恐縮でしたが大変重要なことだと思いましたので説明をさせていただきました。お時間を頂戴してありがとうございました。
大変ご丁寧に、コミットをした形で当事者意識をお持ちで、責任感を持って説明をいただけたということで、委員各位随分安心したところがあると思います。どうもありがとうございました。加藤さんどうぞ。
遅れてきて申し訳ありませんでした。私少し質問とこの論議に対しての意見をお願いをしたいと思いますけれども、一つは北館・南館のお話ですけども、要するに海上地区に自然環境を改変しながらどういう事業を行うことが妥当であるのかということを、この間ずっと論議をしてきたということですよね。私はこの地区を改変しないという考え方が必要だということをずっと言ってきたつもりですけども、それは別にして、今の坂本総長のお話ですと、ここを通常の展示会場にしない、通常の概念ではないものとして万博会場に利用したいというお話でした。そうであるなら、私は坂本さんがいわれた言葉の通りの物を受け止めるなら、自然の展示場にしたいんだと言うことであるならば、ここに別に北館・南館とか、恒久施設あるいは仮設の施設だとか道路をわざわざ造って人を入れ込んで、見せ物にするというようなことはやめてもいいんじゃないかなということだと思いますね。通常の概念にないものであるならば、やはりこれはこのままにしてもらうという方法があってもしかるべきだというふうに思うんですね。その点についてなぜそういう形にもっと更に踏み込んだ形で検討をされなかったのか、踏み込んだことができなかったがゆえに、自然文化展示場、北・南という形ですね。英語でやればlocal governmentとJapanese governmentという格好になっていますので、これが自治体館と日本政府の・・・fundedというんですから、展示場ということなんだろうなと思いますけども、尚やはりここで恒久施設を造ろうとお考えになるのか、ちょっとよくわからないですね。それともう一つは、先程僕が遅れてきたときに辻さんがおっしゃっていた回廊の話ですけども、回廊計画というのは実はずっと生きたままあるわけですよね。ここには省略された形で、いや、除外された形でいただいた資料を見ると色を塗ってない訳ですけども、意見交換会なんかを瀬戸でやったときに、松崎さんたちは「いや、回廊計画は実は生きていて、うまくいけば登録会場にするかもしれない」というようなことを意見交換会の場で言われました。事実ですね、瀬戸市内には関係町内会に対して、回廊整備をやる現況測量をやりたいんだということなんですね。万博協会の森さんの指示に従って、こういう地図が出されてるわけです。12月18日から回廊については現況測量はいります。12月1日から県道の八草広久手線ですか、いわゆる青少年公園から万博会場のところまで道路整備をやりたいんだということで、入るんだということを言っている訳ですよね。本当にこの回廊が登録会場にならないということであるならば、今これをやる必要はないだろうし、そもそも回廊計画そのものはですね、森の保全と検討ということですね。海上の森の保全と活用という中でですね、もういっぺん位置付けなおそうということだったと思うんですよ。それを今からもう決まったかのごとくにやるというのはやっぱりおかしいわけで、ここもやはりきちんとさせていただきたい。一体どういうふうにですね、万博の計画の中でこの回廊計画が位置付けられているのか、あるいは位置付けられてないのか、そういうことをはっきりさせて欲しい。この二点をちょっとお伺いしておきたいと思います。
説明者ですから後ろに引っ込みますけれども、私の説明に対してのご質問についてだけとりあえずお答えしてもとの席へ戻ります。自然を主張するなら何もするなとおっしゃるんですけど、それではやはり万博ではないだろうと思います。博覧会としてその中で自然をどういうふうに、自然との営みを出していくかということで、皆様方今まで一生懸命、どこにどういうものを建てる。どこにパビリオンを建てる。そのためにさっきお話があったように「血の滲むような思い」とおっしゃいましたけども、いろいろ考えて建物を建てる場所を今まで作られてきたわけですから、私どもはそれを尊重しております。その中で例えばそこで先端技術を見せたり、そういうことではなくて、西の方のパビリオンではNGOとか民間の方がぜひ自然を主張する何か展示をなさりたいとおっしゃれば、そこでしていただきますし、政府も責任持って自然の営みについて何らかのアイデアを出してそこで展示をし、かつそれを記念して将来にもつなげると、愛知県もそういうことをすると、そういう意気込みで私は恒久施設、政府の建物、民間の建物というのは、既に計画にありますので、私どもはBIEとの関係でそれを変えるなどということは全く考えておりませんでしたので、そういうことをいかにうまく表現するかということしか考えておりません。ですから、それを今ないほうがいいというご意見はちょっと私は継続性としてよくわからなかったものですからお答えいたしました。あとご意見として色々あることはわかっておりますので、これで説明は終わらせていただきます。ありがとうございました。
違うでしょう。
加藤さん、違わないと思います。ちょっと待ってください。
違いますよ。
ちょっと黙ってください。ちょっと整理させていただきたいと思います。