サイト内検索

第12回「愛知万博検討会議(海上地区を中心として)」議事録

■ 会場計画についての報告について(1)

□ 黒岩企画調整G長

それでは前回の検討会議以降の動きをご報告いたします。まずお手元の資料―3をご覧いただきたいと思います。10月23日にBIE(博覧会国際事務局)の執行委員会が開かれまして、現地調査団の派遣がここで決定されております。それを受けて今月の8日から12日まで来日いたしました。簡単なその日程についてはここに書いてある通りでございます。ここで実務協議を行いまして、だいたいの計画については納得を得られたというふうに考えておりまして、次の点について合意されたということで7項目この資料にはあげております。順次ご説明いたしますけれども、ここで二番目に書いてある外国政府館の面積を1万㎡増加するという点以外については、計画の中身の変更はございません。だいたい表現を変えるとか、あるいはBIEでの定義に基づいて変えるといったような、表記を変えるということでございまして、実際、事業者側がやろうとしていることについての変更というのは、この外国政府館の1万㎡の増加ということだけでございます。まず①のところですが、外国館、日本政府館、テーマ館を擁する青少年公園地区を集客の中心であることを明確にするということで、やはりBIEの関心は公式参加者の参加ということですので、公式参加国や、外国政府や国際機関が出展する青少年公園地区が集客の中心であるということを明確にして欲しいということでございました。したがって、たとえばここの図面では海上のほうの図面が6頁にございますが、海上地区で政府館とかいうような表記、これは実際計画として考えていることは変わらないんですが、政府館というような表記というのはやめるということでございました。2番目が外国政府館の面積を少なくとも1万㎡増加するということでございます。これは、もともとなるべく展示面積を増やしたいというふうに、私共も考えていて、もう少し増やせないかということはいろいろ検討していたんですが、いろいろ増やす方策については考えていましたけれども、最終的に決っていない段階だったので、閣議決定登録申請の段階では外国政府館、3頁に表がありますけれども4万㎡強ということで申請はしていたわけでございますけれども、BIEの調査団から外国公式参加者の展示面積、もうちょっと増やせないかということがありましたんで、それを契機に1万㎡増やそうという決断をして、結果、外国政府館の面積が5万㎡強と、全体として展示面積が10万㎡弱という、催事施設も含んでおりますけれども、3頁の表に書いてあるとおりというふうになっております。3番目がテーマ館のついては三つのサブテーマごとに展示空間を設けて欲しいということでございました。展示面積の拡大に努めるということでございます。もともとサブテーマが三つありますので、これも申請書には明確にしていなかったかもしれませんが、当初事業者側が考えていたことでございます。4番目に海上地区が愛知万博の原点であるということを認識するとともに、自然環境という地域特性を生かして青少年公園地区との違いをより明確にするということで、具体的には、人と自然の、人とありのままの自然の交流というところに焦点をあてた展示をここ海上で展開していこうと、これも検討会議でいろいろ議論していく過程で事業所側の方からご説明していたとおりで、中身として変わったわけではありません。それを明確にしたということでございます。ただそれを日本政府館とかいう表記、位置付けにするのはやめて下さいということですので、そういうふうにいたしますが、ただ政府がそこで展示をすると、愛知県がそこで施設を造って展示するという具体的な計画に変更があるわけではありません。5番目は、管理区域をBIEの基準に基づいて設定するということで、182haから173ha、これは主としてバスターミナルの部分、ゲートの外側について、管理区域に入れていたものを、ゲートの外側は管理区域、登録会場ではないという調査団の指摘を受けて、それを外したということで、実際に作るものについては何ら変更はありません。6番目に交通アクセスのための道路、鉄道等のインフラの整備は計画通り行われるよう万全を期すと、これは当然のことでございます。7番目、市民合意形成については重要なことなので引き続き幅広い人と対話の努力を行うと、これもまた当然のことでございます。調査団との実務協議の結果は以上でございます。これを受けまして11月15日、BIEの執行委員会がもう一度開かれまして、日本側の計画について総会に報告するということが決まっておりまして、だいたい、絶対確実ということは言えませんけれども、恐らく12月の総会で登録が承認されるのではないかというふうに考えております。会場計画については以上でございまして、4頁以降、図面を付けております。4頁の図面についてはこれは管理区域の図面でございまして、ゲートの外側のバスターミナルが会場から外れるということで、そこの部分が変更になっているところでございます。それから次の青少年公園地区の図面につきましては、主催者系ゾーンと従来されていたところが、これがテーマゾーンであって、ここに日本政府館とかテーマ館があるんだということをはっきりさせるということでございます。それから6頁の海上地区の図面につきましては、海上地区全体を人と自然の交流ゾーンと、従前はシンボルゾーンという言葉をつかっていたところですが、性格を明確にするとということで人と自然の交流ゾーンということにして、政府館とかそういう表記は避けることにいたしました。調査団をうけての会場計画についての報告は以上でございます。

□ 谷岡委員長

どうもありがとうございました。いま説明を受けました計画につきまして、皆様の方で質問等がございましたら、では森山さん、どうぞ。

□ 森山委員

BIEの調査団が来られた後の新聞報道によりますと、今の話とはまるっきり違うような中身のことが報道されまして、海上の森から撤退みたいな表現で、大きく報道されたわけなんですね。何故そんなふうになっちゃったのかっていうのはきちんと明らかにしないと、まるで海上の森がシンボルから外れてしまって、海上の森から撤退してしまうような印象を与えているんではないか、私も委員としていろんな方から、「これいったいどうなっているの」というようなことを聞かれました。ですからですね、その辺のことはやっぱりきちんと明らかにする必要があるんではないかということで質問させていただいたんです。それともう一点はですね、①のところでしょうか、集客の中心を青少年公園の方に移すということなんですけど、それによって具体的に海上の森地区に入る人数が減少し、そして青少年公園の入るべき人数をもっと増やすという、そういう考え方なんでしょうか。その辺を説明いただきたいと思います。

□ 黒岩企画調整G長

まずはじめの問題についてですが、私が先程ご説明した通りでございまして、調査団の記者会見の折にも、私共事務総長の方からは正確な説明をいたしました。若干報道につきましては、どうしてああいう形の報道になったのかっていうのは、ちょっと私からはお答えできないかなと思います。それから二番目の点ですが、ここにも書いてありますけども、青少年公園地区を集客の中心であることを明確にするということで、集客の中心を移すということではありません。従いまして、もともと計画基準日についていえば11万人と1万5千人、ゲートから入る人数でいうというふうに言っておりましたけれども、これについては変えておりません。ということで答えになっているでしょうか。

■ つづきへ