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第13回「愛知万博検討会議(海上地区を中心として)」議事録

フォローアップ会合について・その他(3)

□ 谷岡委員長

会議を再開したいと思います。飲み物食べ物等必要でしたらお持ちいただいて席におつきいただきたいと思います。会議を再開するにあたりまして、ちょっと1枚紙を配らせていただきたいと思います。私も皆様とは長い間のお付き合いになってまいりましたおかげで、どうせ入口でうろうろするなというふうににらんでおりましたので、老婆心ながら今日はフォローアップに係る会議についての概要案を作ってまいりました。これをたたき台として、実は何かないと具体的な話へちっとも入っていけそうにありませんので、そこを作ってまいりました。これは全く協会等にもご相談申し上げずに作ったものでございますが、とはいえ、事業者の全くあずかり知らぬ所でお配りするというのも気が引けましたので、まだ今は協会の方から委任していただいてる関係で委員長をやらせていただいているという関係もありまして、先程協会の方ともお話をさせていただいて、配らせていただくということにつきまして承認を得ましたので、ここにお出しする次第でございます。見ていただければ分りますように、フォローアップに係る会議ということで、目的としては、「愛知万博の計画が愛知万博検討会議に提案された万博像とその精神に従って進行する事を見守り、そのために必要と思われる適切な提案、意見を為すことを目的とする。」ということが目的になろうかと思います。設置根拠は、「本会議は、検討会議が、その後身の一つとして設置するものである。検討会議解散後は、自主独立した機関として運営される。」ということになるかと思います。検討会議が設置根拠だといってしまうと、検討会議自身が潰せなくなってしまいますので、解散した後はというようなところも入れました。構成員としては、「検討会議委員のうち、特に理由があって自体を申し出るものを除き、また無報酬で参加する事を承諾したもの全員を構成員とする。」というふうに一応させていただきました。これは先程の糸魚川さんのように辞退の理由というものをお持ちの方を強制するという事ではないという意味で、ただし、出て来れるものというのは、できるだけフォローアップにも参加できる所でしようではないかという事の意味でございます。議長等につきましては、「本会議に議長および副議長を置く。議長と副議長は構成員の互選による。」というのはごくごく通常のやり方をひとまず踏襲させていただきました。運営委員ということで、本会議につきましては、フォローアップの会議は協会に設置するとか、あるいは県に設置するという形での母体というものは決まっておりません。先程木村先生がおっしゃったように市民参加の会というのはこれからもっと自由にフレキシブルに動きながら考えることができるかと思いますが、フォローアップの会という事になりますと、自ずとある種の基盤があってのうえに成り立つもので、前提があるわけですから、そこでの運営というのをしっかりやっていくところが必要であろうということで、そうなりますと議題の整理に始まりまして、この間検討会議の委員長を私やってみまして、結構雑用が多かったというようなことがありまして、全てを議長に押し付けるということも大変でしょうし、また協力してやっていかなければならない分担体制も必要であろうかと思いましたので、場合によっては運営委員というものをおくことができるというような形で運営委員会のようなものを組織する必要のあった場合に備えまして、老婆心ながらということで一応このように、「議長を補佐して会議の運営にあたるために、運営委員若干名を置くとこができる。その場合、議長、副議長と運営委員を以って運営委員会を構成する。」というようなことを書いてみたということです。招集についてはもちろん議長が招集するわけで、大体今までのフォローアップにつきまして、どのようにフォローアップ会議がさまざまなところで行われているのか、どのような頻度かということを、一応私としても手に入るものを調べてみました。だいだい年に1回か年に2回というようなことが書いてございますし、長野オリンピックなども大体年2回程度ということを吉田さんの方から教えていただいたりいたしまして、一応の目処として年2回、ただし構成員の3分の1の要求がある場合は、何らかの理由があるということで開催するというような条項を設けまして、委員の中から多くの必要性が出てくるものについては、取り上げられるように可能性を残しておきたいということでございます。運営に関しては、本会議の運営に必要な諸規則、これは今後色々出てこようかと思いますけれども、今日お出しするのは概要である事から、検討会議と同じように会議の運営方法は構成員自身が必要に応じて決めていけるという形の条項を一項設けております。最後に事業者の役割ということで、愛知万博の事業者、これは協会だけに限りませんで、県等もあろうかと思いますが、「愛知万博の事業者は、本会議が円滑に運営されるために必要な支援・協力を行う。」ということを書きまして、それによって実質運営の設置母体であり、設置根拠である所も、法的にいって愛知万博検討会議でございますけれども、実際にはここは連携プレイ、パートナーシップということを確立した上でやっていただきたいということでございまして、それもありまして、先程協会にお見せしてお配りするということでございます。これにつきまして協会あるいはその他の事業者のかたの方で、何かご意見等ございますでしょうか。まずそちらからお聞きをしたいと思いますが。

□ 黒岩企画調整G長

協会としては、特段ございません。

□ 谷岡委員長

じゃあ、宇佐見さん、加藤さんといきます。加藤さん先でもいいですよ、どっちでも。さっきからその順番でいっているので、加藤さんから先にします?

□ 加藤徳太郎委員

えらく公平にやっていただけるので・・・この休憩に入る前に論議されてた事をもう一度ちょっとやる必要があるんじゃないかと思うんですね。資料―5ですよね、検討会議の今後についてという提案をされた島津さんと宇佐見さん、加藤理香子さんのこの提案について、私は非常にこれを論議していただきたいと思う、支持をしたいということです。ですから動議として出されれば、動議の支持者があれば普通会議の運営は動議を取り上げる事になっておりますけれども、この中で協会や県に対してモニタリングとフォローアップということで、こういうことでいいですかという確認がされておりますので、一度そのところを確認をさせていただきたいと思います。その上でフォローアップに係る会議についてどうするのか考えてみたいなあと思っておりますので、よろしくお願いします。

□ 谷岡委員長

これは「その上での提案」というところで、『検討会議の行く先を決めるためには、「モニタリング」にしろ、「フォローアップ」にしろ、この実行を検討会議の責任とする事に合意するのを先決と考え提案します。』とここの所ですか?これに対して協会のお返事等がどういうことかということでよろしいですか?加藤さん。

□ 加藤徳太郎委員

この提案の中で色々聞かれています。(1)は計画プロセス、計画過程の参加と万博事業への参加ということで区別しなければいけないよという提案だと思いますので、これは市民参加という問題で先程論議されて、まだ充分私は了解できない部分が多いんですけど、『「モニタリング」と「フォローアップ」の区別』というところで、2項目の確認を問われてますので、質問をされてますので、この点をまず前提的に、もしフォローアップに係る会議の中身をここから先論議していくということであれば、まず前提的に確認をしたいというふうに思うんです。県とか協会の意向と全く無関係に検討会議のフォローアップ会議を作るということであれば別ですけど、そうでないということであれば、やはり事業者の側の考え方というのは大変大切な事だと思いますので、そこを確認したいという意味です。

□ 谷岡委員長

モニタリングとフォローアップにつきましては、フォローアップはここでやるわけですが、モニタリングにつきましては協会が設置されるということですので、これは黒岩さんのほうからご説明いただけますか。

□ 黒岩企画調整G長

モニタリングについては前回もお話したと思いますが、海上地区の会場計画についてのモニタリングということで検討部会で話し合われたものです。海上地区についての合意の前提として、チャレンジングなというような、議論の過程ではそういう言葉で出ておりましたけれども、なるべく自然を破壊しない形で会場を造っていこう、それについてモニタリングしようということだったと思います。ですから、それについては博覧会協会がモニタリングの為の委員会を設置するということで、委員を委嘱して謝金をお支払いするという格好でやりたいと、それでもちろん検討会議の合意を受けてのものですから、検討会議の委員の一部も当然メンバーになるでしょう。ただ実際にチャレンジングな計画をやるということですから、土木とか造園とか建築とかの専門家の方の参画も必要になってくるというふうに考えております。

□ 谷岡委員長

今モニタリングの事が出てきておりますが、続きましてモニタリングの関係だけの問題を先に処理してしまいたいと思います。森山さんどうぞ。

□ 森山委員

今の話なんですけれども、海上の森に関しては西地区と南地区の一部分ですけれども、県がボーリング調査を始めてるんですよね。私ちょっと愕然としたんです、正直言いまして。これはまさにモニタリング会議にかけられて、今後どういうスケジュールでどういう方法でやっていきますよという合意を得た上でボーリングをするなり調査をするなりして、これも去年おととしから大変問題になったところでありまして、やり方一つについても充分な環境への配慮が必要なわけです。そういうことでモニタリング会議というのを早急に立ち上げていただきたいというふうな思いが私どもにはあります。ということで、モニタリング会議で具体的にやることというのは、一体どういう内容になってくるのかというのも最大の関心事です。その点について何かお考えでしたらお聞かせいただきたい。

□ 黒岩企画調整G長

モニタリングについては博覧会協会が行う会場計画ということでしたので、そういうことだと、例えば北へ抜ける道路の問題ですとか、あるいは恒久施設の問題ですとか、ある程度情報が、材料がそろわないとスタートできないというふうに考えておりましたが、ボーリングとかという話、今森山さんの方からご指摘があった点については、その視野にはいっておりませんので、そこは県の方と相談いたしまして早急に答えを出したいと思います。すみません。そこはうかつと言われれば申し訳ありませんが、この段階では準備ができておりませんでした。

□ 森山委員

県の方からは何か。

□ 森局長

私の方も実は愛知万博検討会議でもかなりあそこの所を議論していただいて、愛知万博検討会議でのモニタリングとしてやっていただく部分と、私どもの、後ほどご説明をするかもしれませんが、保全と活用の会議ですね、その役割分担がちょっとまだ、なんと言いますか、どういうふうにやっていくのか、そこがちょっと不明確でございましたので、その辺り確かにまだしっかり体制ができていないなということで、そこをうまく検討会議のモニタリング、あるいは県が設置します会議との間でどういうふうにオーバーラップしてやるのか、そこがもう少し早いところ、今黒岩部長からも説明ありましたけれども、整理をして対応していく必要があると思っております。

□ 森山委員

私が先程質問したのは、具体的にモニタリング会議というのは何をやるとこなのかということも、私にはまだ見えないんです。つまり私がごく一般的に考えれば、こういうふうな計画、具体的にプランニングをしますよ。それで環境への配慮、あるいはこの検討会議で議論された精神がきちんと生きているのかどうかということを検討する場だとすれば、当然のことながら計画から計画のプロセスから全部オープンにしていただいて、その会議でオープンにしていただいて、この段階ではこういうふうにやりますというふうなことが、かなり詳しい事が、その中身がどんどん既定の事実でこういうあれだからということで、計画を我々に示してくれないと、どんどんどんどん進んでしまってから、後になってからもうこれは発注したからできませんとか、そういう事になってしまう可能性が大きいわけです。その点を私は心配してるわけです。ですからプロセスの段階からオープンにして、モニタリング会議にきちんとかけていただきたいというのが私の願いです。

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