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第13回「愛知万博検討会議(海上地区を中心として)」議事録

フォローアップ会合について・その他(2)

□ 谷岡委員長

そのために特にフォローアップと「うのは、検討会議で今すべてお答えを協会側からも業者側からもいただけないような問題で、計画が進行していかないと、例えていいますとYパークの問題などは、「本当に計画がどういうふうに出てくるかということが出てこないと我々としても不安です」という長久手町の住民の方々が言ってらっしゃるような事に対して、具体的な問題として取り上げて「こうしてください」「ああしてください」が今の情報だけではいえない点がたくさんあるわけです。だからそういう問題に対して声を上げていく必要があるとか、あるいはこれは計画の進行に従って検討会議が言ってきた事とずれてますねというふうな事が出てきたときには、それについてはちゃんとチェックをかけていって、もちろん事業者側には事業者側の論理があるわけでしょうからそれもお聞きした上で、こういうふうにできないかというような事を議論していったりする為の会議として、フォローアップの会議が作られようとしているわけです。ですからまだ仮定形の問題で進行形の問題で、どういうふうに事業者が考えられるのか、事業者がまだ手をつけてらっしゃらない問題も多々あろうかと思います。そういう問題を例えば検討会議の提案の、いちいち細かい所は申し上げませんけど、精神に従ってここは明らかにずれるよというようなところがあれば、それについては当然お聞きするわけですし、必要なお答えをいただく訳ですし、それに対して問題があれば「こうではないですか」というご意見も申し上げたり提案を差し上げる事もあるだろう。林先生がおっしゃるように走りながらでないと動きながらでないと考えられない問題が多々あるからこそ、こういうフォローアップの会議が必要ですねということを言っているわけで、これはやはり検討会議がやってきた問題について最後まで検討会議としての責任を負うということでフォローアップの会を作りましょうということです。決して協会の方としては検討会議の設置根拠として作りましょうという話をされてますけれども、実際に色々必要な庶務上の問題だとかそういう問題については深くコミットしていただけるわけですよね。

□ 黒岩企画調整G長

このフォローアップ会議は検討部会、これは宇佐見さんも入っておられて、協会、事業者側も検討部会に入っておられて、これを作るというのはその場でも了解いただいたというふうに思うんです。それでこの場に先回も出されてるわけですから、これを具体的にどうするかという議論に私は入って欲しいというふうに思うんです。そしてできるだけ早くこの検討会議を、こういうのができれば検討会議のことをフォローアップしていくわけですから収束させていくと。ただし、一つ申し上げたいと思うんです。検討会議をだらだらだらだら何回も何回も重ねていくということ、これは私も聞きますと、この検討会議を開催するのに毎回300万か400万かかっているということを聞くわけですね。私はこれから市民参加ということを強く皆が望むんであれば、これから検討会議を発展させ、色んな会合ができるとすれば、私は参加する委員も含めて市民はボランティアで参加すべきだと、そのように思います。

□ 谷岡委員長

島津先生、前田さんという形でまいります。

□ 島津委員

資料―5について関連して申し上げるわけですが、もうちょっとはっきり書いてあったんだけども、それが崩れてきたのでかえって皆さんにはご理解しにくかったかと思います。何を言いたかったかといいますと、皆さん本音は、ある人は広域の分散型の万博をやろうと、それをどうやってやろうかと思っておられるし、ある方は海上の森さえ守らなくちゃと思っておられるし、ある方は青少年公園が大変だと思っておられるし、つまり理念とか哲学より先にもっと基本になる悩みというかがあるはずで、それを横に市民参加という言葉でつなぐにはあまりに漠然としてるんじゃないのということが言いたかったわけです。市民参加というとなんかきれいに聞こえるから、「じゃあこれも皆でやろう、これもやろう」というふうに流れていってしまう。ここで問題は、具体的に混ぜられない問題が根っこがいくつもあって、それがどうしても離せない。それは市民参加で片付くか片付かないか分らない問題だってあるだろうと、だから検討会議をなあなあといって市民参加といって、規程上は3月まで、今からだって3ヶ月しかない、何もできることはない、だから思い切って分解しなさいよということが言いたかった訳です。以上です。

□ 谷岡委員長

前田さんどうぞ。

□ 前田委員

青少年公園会場に関して申し上げますと、登録申請されましたけども、現在も多々問題を抱えていると思うんです。その問題を本来は問題を登録申請の前にきちんと解決策を示していただけなかったということはとても残念だと思っております。ですけれどもこうなった今では、残った問題は検討会議のある程度の合意の中で話し合ってより計画の中に、特に私たち長久手町民もしくは周辺住民の不安を取り除くような形で計画を考えていただく為、フォローアップ会議というのはとても重要な役割を果たしていかなければいけないと思います。ですから、その中には検討会議の委員が責任と義務を持って参加していただくということがベストではないかと私は思います。

□ 谷岡委員長

ということは基本的には出られるものが全員出てやるということをおっしゃってるわけですか。

□ 前田委員

というよりも、全員出られるものというよりは、例えば委員の中に地元住民でありますとか特に青少年公園アセスが不十分ですので、そういう方面の方とか、そういうふうに人数はある程度制限しないと詰めた会議になっていかないんではないかと私は個人的に思っておりますけども。それと以前登録しても計画は変えていけると黒岩さんおっしゃったと思うんですけども、そういうことでしたよね。登録申請後も計画の変更はあり得るということは以前にお話いただけましたよね。

□ 黒岩企画調整G長

そうですね。

□ 前田委員

そういうことも含めて、特に私は抱えている問題がかなり大きな問題もこれから出てくると思いますので、そういうことも含めて検討できるメンバー構成というのが必要になってくると思うんですけども。

□ 吉田委員

島津さん、加藤さん、宇佐見さんのペーパーで、モニタリングとフォローアップということについては分りやすく整理してくださったと思うんですね。フォローアップの事を今話しているわけですから、モニタリングの方はちょっとだけにしまけども、加藤徳太郎さんの方から合意がなかったんじゃないか、どこまであったのかということを確かめてということがあったと思うんですけども、全員の合意ではないにしても、海上地区についてはこの会議の中で合意形成を図ってきたと思うんです。ただそれ以外の青少年公園の問題、アセスについてもアクセスの問題についても、それから広域展開の問題についてもその他の成功の指標だとか色んな問題ありましたけども、そういったものについてはそれぞれの委員から色んな提案があった。それでこれは課題であるということを確認した。あるいは青少年公園なんかについては協会が考えている事をお聞きしたと、そういう段階に留まっていて、これからまだ残された課題だと言われた所で終わってると思うんです。それははっきりしてると思うんですね。ただそれは、だからその後考えなくて良いというわけじゃなくて、残された課題をきちっとフォローアップしていくということがこの検討会議に参加してきた者の責任だと思いますので、ただ検討会議もとにかく「海上地区が本当に問題になっているから参加してよ」と行政から言われてきた人や「俺を出させろ、俺を出させろ」といって自ら名乗りをあげた人からいろいろいるわけですので、ここの登録という段階まで来てまだ先程委員長からあったように、ボランティアであっても出てこようというところを強制する事はできないわけです。ですから、そういった意味でこの検討会議報告でまとめた部分については、残された課題なんだから、それをフォローアップしていこうと、辞書を引くとフォローアップというのは「追っかけ」とか「引き続き」とかそういう意味がありまして、「追っかけ」というと「ストーカー」という感じがしますけれども、「ストーカー」のようにしつこく県と国と博覧会協会に「追っかけ」て、ただでは終わりにはしないぞと、とにかくその後もボランティアであっても「追っかけ」するなんてすごい気力の人たちが残ればいいんだと思うんです。本当はフォローアップというのは県民とか国民全体でしなくちゃいけないんだけども、それは難しいと思うんですね。だけども少なくともここに出てきた人達は、この検討会議の報告書までは責任があると思うので、責任を感じてボランティアで出ようと思う人が残ってメンバーになればいいんじゃないかと思います。多分、今日もぽつぽつと空いていますけれども、色々ご用事もあると思うんですけども、遠くの方は段々と旅費も自分持ちだよということになれば出て来づらくなると思うんですね。だからといって・・・

□ 谷岡委員長

吉田さんありがとうございます。遠くからきていただいて。

□ 吉田委員

だからといって出なくなるつもりはないんですけども、できれば地元の方を中心に運営委員会とか作って呼び掛けをしていただくような、そういう形を作るのがいいんじゃないかなと思っています。

□ 谷岡委員長

どうぞ、糸魚川さん。

□ 糸魚川委員

私は今ボランティアの話が出ていますが、そういうことと無関係に万博に対する考え方が揺らいでおりまして、特にハノーバーを見て以来、21世紀に万博をやる必要はないんじゃないかという考え方が非常に強くあって、一方においては、ここまで来て登録してそれを進めていくという形になりますから、できることでお手伝いする事はするけれども、検討会議の委員という形でこれ以上この会議に関わるというのは、私自身は気持ちの整理ができないので、今のボランティアであるとか、あるいは旅費が出るとかそういうこととは関係なく、もうリタイアしたいというのが私の気持ちです。もちろん私はアセスの関連のアドバイザー会議というのに出ておりますから、そういうふうな事でお手伝いする事、その他何がしかで私のできることでお手伝いする事はあるけれども、検討会議の委員というふうな形でこれ以上かかわるという事はあまりしたくない。要するに万博をどうしても進めたい、それは推進派の方もNGOの方も、ものすごく熱意を持っておられる。その辺はちょっと理解しにくい所で、私は温度差がそういう方とかなりありますので、この辺で降りさせていただきたい。それが本心です。

□ 谷岡委員長

この辺で、休憩を取らせていただきたいなと思います。なかなか具体的な問題でばらばら堂々巡りをしそうな感じもありますので、この辺で休憩を取らせていただいて、私どもも総長をはじめとする事務局の方々ともお話をして、何かもっと具体的な形でテーブルにのせられないかということをしてみたいというふうに思いますので、休憩取らせてください。9時までということは書いてありましたので、そこまでを目処としたいというふうに思っております。それまでに終わりたいと思います。では休憩に入らせてください。15分ないし20分ということで、7時50分には再開をしたいというふうに思います。できたら45分ぐらいを目処にしたいと思いますが。

(休 憩)

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