「環業革命への力」
「持続可能な経済発展」には、環境を機軸とした新たな産業構造の構築、「環境による産業革命=環業革命」を興すことが必要です。万博を契機に、愛知県が「環業革命」の原動力となることを訴求し、21世紀の環境時代にふさわしい新産業設計図を示します。「環業革命」とは、愛知県館総合プロデューサー・山根一眞による造語です。
出展場所 | 長久手会場 日本ゾーン |
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開館時間 | 3/25~4/25の期間:9時30分から21時30分ま 4/26~9/25の期間:9時00分から22時00分まで |
平均観覧所要時間 | 約40分間程度 |
収容人数 | 1125人 |
予約の有無 | 有 |
バリアフリー情報 | 多目的トイレがあります。 劇場および、あいち・おまつりひろばには車いす席があります。 車いす利用者は、その回の公演を別動線から先に入場していただきます。 日本語と英語の字幕表示があります。 |
日本のモノづくりの中枢である愛知県。ここには環境時代を切り開く、新しいモノづくりパワーがみなぎっています。愛知の先人たちが築き、現在に脈打つモノづくりにかける英知と情熱が、新しい環境時代を築く原動力であることを来館者に提案し、これまで人間社会を支えてきた化石燃料を主体とした炭素エネルギー(C)から、水素エネルギー(H)への転換を基調としたモノづくり産業をどのように興していくべきかを問いかけます。
長久手愛知県館のメイン展示は「地球タイヘン」大講演会。深刻な地球環境問題を、わかりやすく体感していただく20分間のステージショーです。※1講演当たり375人収容
一見地味なステージに隠された本物の火と水、光と音と映像の舞台装置により、刻々と変化する舞台空間を実現。主人公の江古野守博士と5300年ぶりにヨーロッパの氷河の中から姿を現した「アイスマン」との対話や、美しい妖精のパフォーマンスなど来場者に驚きと感動をもたらす舞台を演出します。演出とストーリーは、日本を代表する歌舞伎俳優・市川猿之助のスーパー歌舞伎を支える、若手人気劇作家の横内謙介が担当。江古野博士は天野鎮雄らが演じ、1日約20回行われる予定です。
新時代を切り拓くモノづくり精神と、優れた先端的技術の多彩な知恵と技を紹介
先人がモノづくりにかけてきた伝統の技と知恵、過去、現在、未来へのモノづくりの系譜を、ギャラリーを圧倒する幅25m×高さ7mの視覚と感性を揺さぶる黄金色の大絵巻に凝縮し展示します。
地球環境の未来を担うクリーンエネルギー技術を持つ企業・機関など、国内外に誇れる製品や技術、モノづくりに関する現場の技術者の思想を、映像を交じえながら紹介。大絵巻下部の穴からのぞき見ていただく趣向です。
長久手愛知県館の場所と位置を知らせる、高さ18mの動くウェルカムモニュメント
宇宙ステーションの開発に使われる「可変形状トラス技術」を地上で初めて実現化させた、動くモニュメント。
からくり人形製作の第一人者、九代目玉屋庄兵衛氏の手による新・創作からくりが世界デビュー。山車からくりなどで親しまれる「唐子」が巨大提灯型ステージで「指南車」を曳きながらダイナミックな離れ業(回転技や面変り)を披露。
県民や市町村等が185日間の日替わりで、様々な催しや地域の特産品などを披露します。愛知の各地域にある祭りや伝統芸能など、過去から未来へと受け継がれていく多彩な「魅力」を、720万人県民パワーで、エネルギッシュに展開します。愛知の魅力を肌で感じてください。※収容300席
◆県民参加催事(55日)
一般公募に応じた県民の団体やグループ、個人が、日頃の芸術・文化活動の成果を披露するイベントです。
◆市町村催事(110日)
県内86市町村(平成17年3月31日現在)による地域の祭り、伝統芸能、文化活動、特産品等の紹介など、各市町村や地域の特色をクローズアップしたイベントです。
◆海外友好提携自治体催事(14日)
愛知県と海外友好提携を結ぶ2つの自治体(中国・江蘇省、オーストラリア・ビクトリア州)の参加を得て、相互の友好関係を世界及び県民にアピールする国際交流イベントです。
◆県企画催事(6日)
愛知県が地元メディア各社と協同企画するエンターテインメント性の高いイベントです。
愛知県の出展は他パビリオンとは異なり、徹底して「愛知らしさを表現するべき」と考えました。そこで、県内に約300残る愛知伝統文化の象徴である「山車」をモチーフとしました。幅20m、奥行12mの大ひさしを持つ豪壮華麗な和風建築です。
長久手愛知県館は長久手会場のほぼ中央、日本ゾーンに属し、東側にかえで池を望む美しい景観となっています。「踊る指南鉄塔」がある屋外展示空間、「地球タイヘン大講演会」を中心とした展示空間、「あいち・おまつり広場」のある催事空間の3つの空間でお楽しみいただけます。
愛知県の出展参加全体のテーマ「チャレンジ」~人に自然にやさしいエコ・コミュニティーの実現~に基づき、パビリオンの建築やエネルギーなどの運用面でも環境に配慮しています。
運用面での環境配慮として、長久手愛知県館は100%風力発電により電力をまかなっています。ユニフォームでは、竹繊維を使用することで環境に配慮しました。
博覧会会期中のパビリオンの全消費電力は愛知県田原市内及び知多市内に設置された風力発電施設により発電されたエネルギーを「グリーン電力証書システム」などのしくみを活用して賄います。
*グリーン電力証書システム(
http://www.natural-e.co.jp/green/how_about.html
)
*2か所の発電施設から直接送電されるものではありません。
愛知県館アテンダント、クルーのユニフォームは、竹のスジスジ部分の繊維を取り出して糸をつくり、合服がウールと夏服がコットンと合わせた生地で縫製しました。竹は抗菌・消臭性に優れている上、その生地は生分解性を有しており、人と環境に優しいユニフォームです。