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長久手日本館 NAGAKUTE NIPPON-KAN



コンセプト

『つなぎ直そう。人と自然』

長久手日本館は「日本の経験、“20世紀の豊かさから21世紀の豊かさへ”」をテーマに、人と自然とのつながりを取り戻すことの大切さを呼びかけます。私たちの住む地球が、今どのような危機を抱えているかを知ると同時に、その地球がかけがえのない場所であり、いかに素晴らしい星なのかを実感することができます。日本の過去の経験をもとに、人の知恵と技術の活用によって、再び育まれようとしている「人と自然とのつながり」を探っていくパビリオンです。

パビリオン概要

出展場所長久手会場 日本ゾーン
開館時間3/25~4/25の期間:9時30分から20時30分まで
4/26~9/25の期間:9時00分から21時00分まで
平均観覧所要時間約50分間程度
収容人数1200人
予約の有無
バリアフリー情報触知図・触知模型があります。
PDAによる音声案内があります。
アテンダントは筆談器を携行しています。
多目的トイレがあります。
ケアスタッフ及びアテンダントは筆談器を携帯しています。
点字パンフレットがあります。
ペースメーカー着用の方は、観覧前にスタッフに申し出てください。
聴覚障害者へのガイドパンフレットがあります。
盲導犬のためのトイレスペースがあります。

展示概要

長久手日本館は、3つのゾーンとひとつの部屋で構成されています。ゾーン1で人類が直面している地球の危機を体感。ゾーン2では、失われかけた自然とのつながりを追認。そして、「地球の部屋」では世界初360度全天球型映像システムで地球環境のすばらしさ、地球の生命力を再認識していただきます。最後のゾーン3では豊かな森林空間で自然とのつながりを体感しながら、自然と共生する技術を紹介します。地球が人類にとってかけがえのない場所であり、いかにすばらしい星なのかを実感してください。

ゾーン1

「ゾーン1」では失われだした人と自然のつながりを映像によって体感していただきます。250枚のスクリーンに映しだされた美しい映像に潜んでいるのは、今、人類が地球規模で直面しているさまざまな環境問題。その広がり、緊急性、深刻さを、感覚的に表現し、問題を提起します。危機の予兆を肌で感じとり、自然とのつながりが失われつつある今を一緒に考えましょう。

美しい映像に潜む危機の予兆を肌で感じ取ってください

美しい映像に潜む危機の予兆を肌で感じ取ってください

美しい映像に潜む危機の予兆

大気の異変、氷河の崩壊、砂漠化の進行など、いま地球上には温暖化問題を中心に人類が共通して直面するさまざまな環境問題があります。「ゾーン1」では、自然の秩序を象徴する規則的なグリッドを背景にしたスクリーン群に映像が漂い、崩落していく3次元的な演出手法で、自然の秩序の崩壊を表現します。お客様には1・2階吹き抜けを貫く中空ブリッジ空間で、環境の危機を効果的に感じていただきます。そして、その問題の広がり・緊急性・深刻さを感覚的に表現しています。

ゾーン2

「ゾーン2」では動く歩道に乗って、この60年間の日本の経験を追体験してください。みなさまにとって最も身近な20世紀後半の半世紀。その間に日本が達成してきた豊かさや環境問題など諸問題とそれを克服する過程を振る返るとともに、新たに発生してきた地球規模の様々な課題を問いかけていきます。

この60年間の日本の経験を動く歩道からご覧いただけます

動く歩道で戦後60年の日本を振り返ろう!

お客様は動く歩道で移動しながら、1940年代から始まる豊かさを求めた日本の経験を振り返り、近未来の暮らしの手がかりを発見する「メディア・チューブ」として空間を通り抜けていただきます。1945~2000年の10年ごとの6つの時代を、日本の風景の定点観測イラスト、時代を象徴する出来事、その時代の取り組み、くらしの記憶の4つの切り口で構成しており、21世紀のこれからを示す時代は、未来に向けた試みがすでに始まっていることを、映像情報で展示しています。

地球の部屋

「地球の部屋」では世界初の360度全天球型映像システムによる今までにない映像体験ができます。地球の生命力を映像シミュレーションしたこの部屋。直径12.8m(地球の100万分の1スケール)の球体のなかで、あなた自身が地球の生命力に包み込まれるでしょう。地球が本来持っている生命力、そのすばらしさを、地球と一体化する感覚のなかで体感していただきます。

世界初、360度全天球型映像システムによる今までにない映像体験

地球の生命力、その素晴しさを映像シミュレーション化

世界初の360度全天球型映像システム

「地球の部屋」は誰もが美しい地球を心の中に刻み込む空間です。大空を舞う海鳥の群れ、珊瑚とそこに群がる小魚たち、回遊魚の群泳、そして満天の星空と宇宙空間から眺める地球の姿などの映像を展開します。そして、お客様が空間を貫くブリッジに立つことで、足元から頭上までの継ぎ目のない映像とサラウンド音響を体験できます。最先端の映像調合技術による12台のプロジェクターを使用し、従来のドーム映像とは比較にならない高精細・高輝度・高コントラストな映像を体感していただきます。

ゾーン3

「ゾーン3」では、日本の「提言」を生活者の関心・興味を踏まえた3つの側面から未来へのシナリオとして提案します。
「自然と生命」「人と技術」「技術と自然」。これからの大切な3つの「つながり」を3つのスペースで具体的に提案します。あなたを迎えるのは森の持つ癒しの力。光と音、香り、映像を駆使してつくられた森林空間のなかで、「自然の叡智」に思いをはせてください。自然とつながることの心の安らぎ、気持ちの晴れやかさを実感していただきます。


光、音、映像を駆使して作られた森林空間で自然の叡智に思いを馳せる

これからの大切な3つのつながりを具体的に提案

森林空間で「つながり」の大切さを感じよう!

これからの大切な3つの「つながり」=「自然と生命」「人と技術」「技術と自然」。<自然と生命>では、「自然生態の系」と「DNA・遺伝子の系」の2つの切り口から、人間だけの都合で、自然の循環を途切れさせてはいけないことを提示します。
<人と技術>では、人と人は、エネルギーネットワークをはじめとするさまざまなネットワークによって結ばれ、新しいコミュニュティが成り立っていることの大切さを訴えかけます。
そして<技術と自然>では、10億分の1メートルという極小技術であるナノテクノロジー、想像を超える極小の世界での先端技術を紹介し、環境問題の解決に貢献する日本の意思を訴えます。
また、<パビリオンの試み>としてここでは環境配慮技術を導入している「長久手日本館の試み」を紹介。長久手日本館の模型上をモニターが移動し、パビリオン内部をわかりやすく見せる演出をしています。


パビリオンについて

いま、建築の分野では、環境を考えたさまざまな研究や開発が進められています。長久手日本館はそんな新しい環境技術がぎっしりつまっています。館内の電力は100%新エネルギーを使用。熱負荷を低減する竹ケージやコクマザサによる壁面緑化、「打ち水」のように冷却効果を生み出す光触媒鋼板屋根、竹繊維の吸音・断熱材そして自然に還る素材のバイオマスプラスチックなどを活用して、館内の空調負荷を低減、省エネルギーをはかります。また間伐材の有効利用をめざすとともに、自然に還る素材を積極的に使用しています。

 

竹ケージは、建物を二重皮膜化し、平坦な敷地や、周囲の直線的かつ幾何学的な建築物と対比調和しながら、特徴的な外観を形成しています。この二重皮膜構造は、内部に生命体を宿しながら外部環境とつながっている繭や、地球を保護する大気圏のようです。そして、環境を創造し、制御することで熱負荷の低減に寄与します。
光触媒鋼板屋根は、伝統的な「打ち水」を先端技術に翻案したものです。屋根は光触媒のコーティングをほどこしており、化学的な触媒作用で生じる超親水性を活用した放熱効果によって、建物内部の温度の上昇を抑えることにより、空調負荷の低減に寄与しています。さらに、供給電力はすべて新エネルギー(燃料電池と太陽光発電)によってまかなわれています。


建物が丸ごと新しい環境技術と素材の実験場です

建物の第二の被膜となる竹ケージ

長久手日本館は、長さ90m、幅70m、高さ19mの巨大な竹籠で覆われています。これは、繭や大気圏の原理に着想を得た環境調整装置。日本の蔀(しとみ)・簾(すだれ)、あるいは日除け格子の現代的な応用とも言えるもので、日射しを除け、風を通す緑陰のような涼しさをつくりだします。竹は、独自の燻煙処理によって、カビや割れなどの弱点を克服。軽量でリサイクル性に優れたこの材料は、3Rにとって最適であるとともに、日本的表現にも適しています。籠をつくるときに用いられる六ツ目編みを建築構造に応用することで、構造的な強さと美しさを両立させています。

熱負荷を低減する竹ケージ

「屋根に打ち水」 光触媒鋼板屋根

長久手日本館では、光触媒の超親水性がもたらす放熱効果に着目した鋼板屋根を使用しています。屋根の上部から水を流し、表面で薄く水が蒸発するときに奪う熱(気化熱)で、屋根面を冷却する実験を試みています。これにより建物内部の温度の上昇を抑え、空調負荷の低減を実現しています。また、光触媒鋼板屋根は、紫外線によって活性酸素が発生し、有機物が分解されて雨水で洗い流されるため、自然にきれいになります。ここで使用する水は、会場で発生する汚水をオゾン処理した中水を利用しています。

環境への取り組み

日本館では、温室効果の抑制、3R(リデュース、リユース、リサイクル)の促進、シックハウスフリー(有害物質最小化)、壁面緑化などによる自然共生、そしてITを活用し、見えにくい環境情報を視覚化した環境コミュニケーションといった各分野の環境配慮に取り組んでいます。
長久手日本館では、景観創造、建物への熱負荷低減のための竹ケージ、新技術の導入として、建築材料には植物由来の生分解性プラスチックなどを活用しています。また、構造材には間伐材の束ね柱を開発するなど、バイオマス(生物資源)建築を追求します。これら自然の力と先端技術の融合による各種実験型の環境配慮により、使用するエネルギーの供給方法と使用量削減の両面から温室効果ガス発生の抑制を実現しています。また、調達資材においては、環境配慮型の材料・製品の優先採用、リース等の積極活用、資材の再利用促進など、循環型社会に向けた3Rの取り組みを徹底しています。

環境への取り組みについて


まるで「打ち水」のように冷却効果を生み出す光触媒鋼板屋根

建築材料に植物由来の生分解性プラスチックを活用

長久手日本館では、環境への配慮、3Rの促進の一環として、とうもろこしを原料としたプラスチックと発泡緩衝材とエアキャップとが組み合わされたパネルユニット型の外壁を活用しています。硬質で透明感があり、断熱性能も備えるこの外壁は、コンポスト化すると1~4週間で微生物が分解して土に返ります。自然に返る材料の活用で地球との循環関係を築くことが期待されています。

建築材料に自然素材である間伐材を使用した束ね柱を採用

構造材に間伐材・竹などの自然素材を使用

長久手日本館では、CO2の排出を抑えた建築を目指し、間伐材や竹等のバイオマス素材の積極導入を行っています。小径丸太の間伐材を9本束ねた構造柱(束ね柱)。そして、束ね柱を4本組み合わせてやぐらをつくり最高高さ14m、柱間隔18mの大空間をささえる柱(組柱)。また、これらに加え、小径で短いために捨てられてきた間伐材を接着剤で束ねて集成材をつくる編成材を使用しています。