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第2回「愛知万博検討会議(海上地区を中心として)」議事録

■ 愛覧会協会及び愛知県からの追加説明及びフリーディスカッション

<海上の森の保全と活用についての検討案説明>
(愛知県・博覧会推進局計画課 山中課長)資料10に基き説明。
<ふれあいの森(仮称)整備の概要説明>
(愛知県・農林水産部森林保全課 伊藤課長)資料11に基き説明。
過去3年間の検討結果である。

□ 木村委員

資料10と11ではトーンが全然ちがう。ゾーンに分けてしまうと里山の概念が消える。里山は資源であり、その結果里山は保存されてきた。

□ 高垣委員

生物多様性ということを全面にかかげ、自然は最も大切だということをコンセプトにいれるべきだ。人間も自然の一部である。奇跡的に残った生物多様性を持った海上の森を現状凍結型で保全していくことも大切と思う。

□ 森山委員

図面をみると、新住の区域がすっぽり抜けており、その周りになっている。里の部分を考慮にいれていないと思えてならない。田と里山林がセットになったのが里山と思う。これまでの事情はよくわかるが、提案される以上は整合性をもった提案をしてほしい。

□ 糸魚川委員

私は「ふれあいの森」の座長である。10は推進局で考え、11は農林部で考えたことであり、われわれは里山という言葉があいまいであるためあえて使わなかった。私は海上の森は一部を除いて里山とは概念が違うのでは、と考えている。森山さんに対しては、 ゾーン区分は意味がないといわれるが、それぞれの地区はそれぞれの森の状態が違うので区分けはしたほうが良いと思う。私個人としてはA地区を博覧会として使わないということなので、今後はA地区も含めて考えるべきで、このまま進めるべきでないと考えている。県はこの案を博覧会に提案しているのですか?

□ 県 伊藤課長

経過報告です。

□ 山本委員

万博は50年先のライフスタイルの提案を目指しているのではないか。人間と自然との分離が必要である。50年後の子どもたちは里山で生活できないであろう。自然とか森、小動物が見て違和感のないものを建てたらどうか。青少年公園の枠内で将来の生活設計を見せ、海上の森はそのままの方が良いと思う。

□ 木村委員

出される資料(10と11)は整合性があるようにしていだたきたい。出すならそれを説明して欲しい。ゾーンを3つに分けることに反対ではない。今、里山の概念があいまいというのは、そのとおりだが、だからこそ定義する必要があるのでは。
生物多様性が大切。切り離して保護ではなく、生活の中で保護する。

□ 国分委員

木村委員の言ったことを視点を変えて申し上げたい。県の中でどう博覧会とリンクさせて考えているのか。また、協会はどう考えているのか。この分は県の担当、この分は博覧会の担当、ということではなくて両者で十分調整して欲しい。

□ 森山委員

縦割りを打破するのがこの会議の最も重要なポイントになってくる。県としてここをきちっと早急にまとめていただきたい。「ふれあいの森構想」について、全部情報公開で資料を拝見させていただいたが、森の管理についてはすばらしいが、里山という観点から見ると全く違うものの見方ができるのではないか。
資源の森ゾーンなどは里との関わりの中で雑木林にするべきだと思う。

□ 吉田委員

全くそのとおりで県はしっかり調整するように。予算がついているからといって事業を進めるのはおかしい。里山は時代とともに変遷する。委員どおしで現地を見に行くことも必要ではないか。

□ 森局長

4月4日に新住がなくなった。私どもとしては、ふれあいの森を前提にするのではなく、この案を基に、この会議で議論していただいて県庁内の調整をしていきたい。

□ 国分委員

私の質問に答えていない。県のこの案に対して、協会はどう思っているのか。県は博覧会をどのようにとらえて、こういう案を出しているのか。

□ 松崎G長

海上集落は協会が中心となり、里づくりを目指す。

□ 片山次長

協会としては申請にあたって跡地利用を出す必要があるので、協力してやっていきたい。

□ 松崎G長

先程の議論はもっともなので、10と12の整合性をとる必要性を感じている。 もう1つの資料12は、第1回の資料として理解いただきたい。八田先生から、どの部分が引用したものか説明してほしいということだったので、今回提出した。アンダーラインをひいたところがその部分であり、必ずしも完全引用ではない。
資料12を簡単に紹介
提案の展開内容については、整理が必要と思うが、とりあえず事務局の案としてお読みいただきたい。

□ 木村委員

県の森局長の話と博覧会協会の話と多少違う。「ふれあいの森」は博覧会のための構想なのか、跡地利用の構想なのか。

□ 岡森局長

2005年までのものとそれ以降のものがある。

□ 木村委員

この会議では、海上の森の将来の使い方を議論する場であるので、「ふれあいの森」事業を前提とするのはおかしい。

□ 松崎G長

資料10の(2)と協会資料12の2の1つめの・とは同じ方向。4月4日以前と枠組みが変わったので新住事業の見直しによる公園という方向もあるので、公園等という表現をしている。

□ 木村委員

検討会議の議論とふれあいの森とはどう位置付けられるのか。

□ 松崎G長

愛知万博検討会議では、「ふれあいの森」の細部にいたるまで議論することはできない。なぜなら、法的な面や資金的な面等あるので、細部は別途県のほうで検討していただきたい。

□ 木村委員

別途ではない。ここで議論されている内容を踏襲しないと意味がない。

□ 森局長

540haをどうするか、ということが前提にあるという認識のもとで今日資料を提出しているのであって、当然ここでの議論が反映するように努力したい。