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第3回「愛知万博検討会議(海上地区を中心として)」議事録

■ 愛知万博検討会議の枠組み

□ 谷岡委員長

先回説明を受けたが、時間がなかったので、今日はフリーディスカッションをしたい。

□ 黒岩G長

資料5に基き説明。
<国際博覧会の必要条件>

□ 黒岩G長

資料6に基き説明。
<登録までに確認しなければならない内容の確認>

□ 黒岩G長

資料7、8に基き説明。

□ 愛知県推進局・山中課長

資料9に基き説明。
<基盤整備を行う場合の想定スケジュールについて>

□ 谷岡委員長

ひとまず、これまでの所で皆様の質疑応答、フリーディスカッションにしたい。

□ 吉田委員

愛知万博検討会議のあり方についてだが、6者合意のなかでは議論は青少年公園へも及ぶ、とあるはずで、海上地区の検討の中では青少年公園へも絡む。青少年公園の活用のあり方を加えていただきたい。
それと山中さんからの説明を聞いて思うが、海上地区を使うことを前提にした議論は非常に疑問だ。この会議はあくまでも海上地区の活用のあり方を議論するものであり、県の説明は海上地区を使うという前提か、確認したい。
次に、黒岩部長よりBIE側の要請で5年前という説明があったが、それは出展国に配慮してのことであり、規則上は3年前ということで間違いないか。

□ 黒岩G長

青少年公園についてはご指摘通りだと思う。登録については規則上3年前ということで間違いない。

□ 山中課長

ここを使うということであればこういうスケジュールとなるということだ。

□ 前田委員

2点ある。
青少年公園の利活用について明記してほしい。海上と青少年公園では検討課題が全然違う。愛知万博検討会議では万博の理念から議論をしてほしい。

□ 谷岡委員長

重ねて青少年公園を明記してほしいという指摘であったが。

□ 宇佐美委員

青少年公園が全体構想に入っているのであれば、スケジュールでも入っていなければおかしいのではないか。

□ 愛知県森局長

こういう案を出させていただいたのはスケジュール的にタイトであるということを認識してもらいたいため。青少年公園を出さなかったのは現状の平場を使っていくため、スケジュール的にはタイトだが、海上地区との関係では、特に青少年公園のスケジュールを示す必要がないと判断したため。もし求められれれば出すことはやぶさかではない。

□ 谷岡委員長

青少年公園の扱いについては、前回、今回ともに出ているが、6者合意でもまた、青少年公園は含むということで一致している。今後はその線で進めたいと思う。

□ 加藤委員

私は青少年公園を含むことには賛同する。しかし、青少年公園と海上の森の議論に絞って欲しくない。それについて、この場で確認してほしい。

□ 谷岡委員長

中心的論点は海上地区と青少年公園という意味だ。それ以外のことも議論しないというわけではない。事務局が資料作りで不信感をもたれないように明確なものを作って欲しい。

□ 草刈委員

海上の森をどういうテーマでやるのか項目に入れて欲しい。12月登録の必要性について明確にしてほしい。また、県の高垣委員表はどんな施設を想定しているのか、その背景の資料を明確にしてほしい。

□ 黒岩G長

展示催事の方向性を明確にする。 参加する側が十分な準備ができるようなるべく早く4年くらい前には登録を行いたい。

□ 愛知県推進局・山中課長

スケジュールのベースとなった具体的な計画はない。従って過去の事業を勘案してスケジュールを策定している。

□ 高垣委員

12月登録についての説明は理解できない。相手国より国内の問題を優先すべきだ。もっと別の説明はないのか。

□ 上杉委員

閣議決定に1ヶ月以上かかると言っていたが間違いないか。

□ 黒岩G長

通常、閣議決定する場合に1ヶ月かかるということである。

□ 上杉委員

そうすると7月から8月上旬にこの案を作る必要があるということか。

□ 黒岩G長

はい

□ 上杉委員

登録にはかなり詳細なことを決めなければならないが、7月末までにまとめられるかは疑問だ。

□ 片山次長

おっしゃる通り、非常にタイトであるということは事実だ。事務局としては12月総会で承認していただけるように精一杯努力をしたい。
ハノーバーの例をみても相当長期間かかるということが理解していただけると思う。
我々としては内容の濃い博覧会とするためにできるだけ早く登録をしたい。規則上は3年だが、新条約では一定規模以上の博覧会においては遅くても5年前をということになっている。できるだけ早い時期の登録についてご理解をお願いしたい。

□ 谷岡委員長

スケジュールが焦点になっているので、当面スケジュールの議論をお願いしたい。

□ 山田室長

只今、片山次長、黒岩G長から準備の都合からのスケジュール説明があった。私は条約に対する考え方をご説明させていただきたい。愛知万博は昔の条約で特別博とされたが、新しい条約ではどうなんだという規定がない。ない場合、総会で決めていこうということになっている。
総会でできる限り新しい規則にあわせていくが、どうしょうもない場合、古い条約でというのが常識になっている。愛知万博の場合、新しい条約にあわせようと、これまで5年前を目標に努力してきたわけである。5年前に登録することはできなかったが、できる限り、ということで早期登録を目指したい。新しい規則が5年前となっているのは、過去の知恵でそれだけ準備に必要だということからである。

□ 森山委員

スケジュールの話は今日決めるのか。

□ 谷岡委員長

なぜこの問題を集中的にやるかというと、この会議のデッドラインを知りたいからだ。

□ 森山委員

8月までに相当のスケジュールとなるが。

□ 谷岡委員長

一定の方向性を示すデッドラインについて事務局に説明してほしい。

□ 片山次長

登録を目指す総会は12月15日と決められたので、8月末または9月上旬ということである。

□ 谷岡委員長

3ヶ月前ということであれば9月15日。それが8月下旬とはどういうことか。

□ 片山次長

そのあたりはBIEと確認がとれていない。日本国政府として申請するためには各省の調整が必要なので、この会場をどの程度つかうことができるのか、7月はじめには方向性を出していただきたい。

□ 森山委員

今、たいへんびっくりしている。これだけの内容を決めるのに事実上やれるのか、まるで不可能だ。

□ 片山次長

資料7は会場計画としてBIEに説明していくのに我々として考えていく必要があるという内容である。条約上のルールとしては必ずしもここまで求められていない。この会議でお願いしたい内容は海上地区を博覧会との関係でどのように使わせていただけるのか。その方向性をまとめていただきたい。そのあとは事務局としてまとめ、従来やってきた手法で皆様にご意見を伺いながら進めていきたい。

□ 辻委員

私がわからないのは登録時期についてである。登録時期より内容がきちっとすることが重要ということをBIEサイドから指摘されたと新聞報道で聞き、なんだそんなことかという印象を受けた。そうであれば、今の事務局説明は全く理解できない。
今、重要なのは中身が環境博としてしっかりしているかどうかということ。私たちが今ここにいるのも環境博を一緒につくっていこうということ。もし、先程のスケジュールだとその肝心な内容が詰められない。どっちが先か。内容かスケジュールか。

□ 片山次長

BIEから「ルール的には5年前でなくてもよいので、今しばらく時間があるでしょう。中身をきちっと詰めなさい。」とアドバイスをいただいている。それは事実であるので、内容をしっかり詰めたいと考えている。それと同時に我々としても参加国としても一定の準備をするためにある程度の時間は必要。そのバランスの上でこのスケジュールを理解いただきたい。

□ 環境庁 小林氏

何を決めなくてはいけないのか?常識的にこれは決めていかなくてはいけないものがあるのではないか。これを説明いただかなければ我々としても何を議論するのか理解できない。

□ 谷岡委員長

まさに私もこの1週間考えてきたこと。12月登録を目指すことは6者合意にもあったことなので守りたい。しかし、この1週間に一度のペースでやるのに、皆さんが覚悟してもらえるのであれば、事務局側から何をやるのに何日いる、だからこれが最終的にデッドラインということを示していただかなければいけない。

□ 片山次長

7月初旬までに、会場として海上地区でどの程度利用させていただくことができるのか方向を示していただきたい。

□ 谷岡委員長

何に何日かかるのか、明確にならないと、デッドラインがはっきりしない。

□ 国分委員

タイムテーブルをしっかりつくってほしい。今のままだと、我々は「海図のない航海」にはいったような気がする。

□ 宇佐見委員

12月登録という思いはわかるが、海上地区の使い方だけでなく、登録には青少年公園を含めて会場計画全体として固めるということになる。「事実」として伺うが、12月登録の次はいつか。3年前ということであれば2002年3月。それまでに何回チャンスがあるのか。次はいつか。その次はいつか。

□ 片山次長

BIE総会は年2回。通常は6月と11月か12月。従って、今年の12月総会の次は2001年の5または6月である。この会議については海上地区を中心に議論をいただくことをお願いしている。その関係で青少年公園も含まれるというのは先程の委員長のまとめのとおり。海上地区の活用は青少年公園の検討も含む。

□ 木村委員

委員の皆様は辛抱強い。海上の活用に青少年公園も含むということは既に委員長確認でわかった。従ってこの愛知万博検討会議の委員委嘱は7月までに海上地区と青少年公園の活用を含むということである。それを確認すれば当局側の都合のスケジュールに賛同できない委員はやめていくだろう。しかし、それはこれまで2年なり3年の繰り返し。あえて提案する。もう6ヵ月待たないか。そうすればもう少しまともな論議ができるのではないか。今のような対応ではまったく進まない。

□ 谷岡委員長

6ヶ月伸びることで、どんな支障があるのか。

□ 黒岩G長

早期の登録を目指しつつ一方で6者合意で徹底的に議論するということも言っている。

□ 加藤委員

登録審査に関する要領が全面的に省略されている。これは協会の方で作っているはず。全委員に配布してほしい。そうでないと登録のために何が必要かということがわからない。

□ 谷岡委員長

この委員会としては12月登録として誠実に努力していきたい、という提案をしたい。しかし、外国の十分な準備や物理的なスケジュールのために十分な議論を犠牲にすることはできない。議論に十分な時間を持ちたい。当面必要があれば1週間に1度でもいいが、7月初めありきだけではよくない。ここ何回かは誠実に付き合いたいが今後の進展をみたい。これまでの事務局説明は端的に言ってわかりにくい。

□ 加藤委員

12月登録を前提、目指すのは異議がある。きちっとした解釈に基きやるべきで、12月登録を前提でない

□ 国分委員

最終目標が12月とするのは悪いことではない。物事を進めるのに余裕があればあったほうがよい。

□ 伊藤委員

谷岡委員長の提案に基本的に賛成したい。愛知万博検討会議はいろいろな価値観の人がいるなかで勝った負けたではない。早く内容の議論をしたい。そうでないと本当に時間がなくなっていく。

□ 山本( 江尻代理)委員

基本的に委員長に賛成。多少余裕を持った方がよい。この前もそうだが、今日も入口議論で終わってしまった。できれば委員長の意見に従いたい。

□ 加藤委員

12月は事務局の意見。市民の側にとって12月が本当の目標になるのか?

□ 谷岡委員長

加藤委員以外にこの問題に異議がある人がいなければこの問題はここで打ち切りたい。7月までとりあえずつき合ってみて、それ以降のことはそのときに判断したい。

□ 吉田委員

委員長に基本的に賛成。しかし、2月に県、協会がBIEに行き、その結果の報告として登録上の時期についてはより一層しっかりとした内容とするように、環境団体等との合意に努めることといっていた。変わっていないか。その確認がしたい。

□ 片山次長

基本的に変わっていないと思う。

□ 加藤委員

12月登録はタイムリミットでないということを確認してほしい。

□ 木村委員

逆の確認として、6者合意の「早期の登録をしつつ」という合意事項も改めてここで確認してほしい。

□ 谷岡委員長

加藤委員の話はもう確認されていると考えている。確認するまでもないこと。 早期にということは合意いただけますか。タイムリミットでないということは当然であると考える。この会議が合意しないかぎり登録できない。

□ 草刈委員

7月のいつまでかということだけでも明確にしてほしい。

□ 片山次長

次回までにタイムスケジュールを用意する。