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第4回「愛知万博検討会議(海上地区を中心として)」議事録

その他

□ 谷岡委員長

そうすると、我々は7月2日までに何を決めればよいのか。

□ 黒田事務総長

「海上の森を使って博覧会をやれ。南地区にある規模の物が入ってよい」という方向を出してもらえれば、それに従った計画を出すことができる。

□ 木村委員

今日までの4回で、片山さんをはじめ博覧会協会の方が大変努力され、私どもとの関係を作ってこられたのを、今の黒田総長の話が全部ぶち壊した。
「数字についての根拠は何もないが、できるかもしれないのでやってくれ」ということであるなら、そうおっしゃればよいのに、「ある制約の中で頑張ってやっている」というのは、よくないと思う。

□ 前田委員

私がこの検討会議に委員として参加させていただく意義があるのか、疑問に思った。

□ 森川委員

私も、木村委員に近い感想を持った。観客輸送面で工学的に現実的な問題を考えようとしているときに、精神論で「やってみろ」といわれても、とても責任を持って申し上げれません。唯一できる方法は、

  • 休日5,000円のチケットを平日1,500円にする。
  • GLAYのコンサートのようにチケットぴあ状態で絶対にチケットが取れない人気で、平準化して毎日14万人来るような魅力ある会場作りをする。

等である。
私としては、もう少し現実的な議論が必要だと思う。

□ 森山委員

ここまでにいたった経過を踏まえたら、どうしてそんな発言が出来るのか。BIEの指摘により、博覧会を根本的に見直す為の会議ではないのか。海上の森の環境を守りたいと願い、ようやくその方向に向き始めたのに、まったく元に戻してしまうような発言をされたら、我々がここにいる意味がない。

□ 吉田委員

私も黒田総長の話を聞いて、唖然とした。新住に乗っかった博覧会が厳しく批判されたからこそ、それを改める為に始まった。会場計画についても延長線上ではなく、最初から検討会議の中で検討していこうと、皆頑張ってきた。その中で、限界が見えてきたので委員長が「いったいどれをお選びになるのか」とお聞きになったのに、それに一つも答えていない。こんなことでは、きちんとした結論は出ない。それなら最初から3つの案の選択まで任せてほしい。

□ 黒田事務総長

歴史的経緯を申し上げたのが、誤解を生んだとすれば、直ちに撤回したい。ただ、出来るだけ多くの方に来ていただける準備をしたい。その為に、南地区も青少年公園も出来るだけ使えるようにしたい。その結果人数がどうなるかについては、いいがたい面がある。目標としては2,000万人としたいが、環境容量を踏みにじってよいとはまったく考えていない。何か方向性を出していただければ、その範囲の中で工夫しながら博覧会を成功させたい。

□ 萩原委員

博覧会協会の限界は感じる。博覧会協会で解がないのでこれを開いたわけだが、堂堂巡りはもう止めたい。博覧会そのものがなくなるのが一番よくないので、ぎりぎりの条件を何とか言っていただけないか。

□ 木村委員

私たちが何を委嘱されたのか、そこのところを全て振り出しに戻してしまった。私たちに何を求めたのかもう一度考えてほしい。

□ 森川委員

もう一度冷静に南地区について考えたい。南地区を「どういうテーマで、どういう展示の仕方で、何人ぐらい入れるのか」という前提のもとで、博覧会が成り立つ為に、分散会場になるかもしれないというところを、もう一度持ち帰っていただいて考えてほしい。

□ 上杉委員

私の提案の中には笹島を使うもの、辻委員の提案には港区を使うものがあるが、それについては、総長の頭の中では大変低いレベルであると思う。その場合のアセスメント上の問題を整理し、環境グループから報告願いたい。

□ 森山委員

一番大きなネックは、分散会場が可能かどうかの解釈の問題である。負荷を減らす環境万博をやらなければならないので、集中を分散せざるを得ない。環境万博である以上、規定や規約を変えてほしいということが、提案すべき事柄であると思う。そういう意味で、委員長と副委員長がフランスまで行き交渉していただきたい。

□ 林委員

海上の森でどれだけの人が収容できるかについては、物理的な環境を変えるか変えないかの議論からスタートしなければならない。物理的環境さえ変えなければ、540ha全部使ってもよいと考える。日本の自然はそんなにやわではない。
ここでまとめた計画を再度チェックするシステムが必要である。

□ 辻委員

総長の気持ちを変えるような提案をしているつもりである。可能でかつ意味の大きい提案を次回にしたいと考える。