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第6回「愛知万博検討会議(海上地区を中心として)」議事録

委員長試案について

□ 谷岡委員長

きりがないので切らせてください。委員長試案自身をご議論いただきたいと思います。皆さんどんな結果が出ているのかお知りになりたいと思います。私はそれに従いたいと思います。では資料―3をご覧いただきたいと思います。題などをどういうふうにつけていいかよく分からなかったというシナリオのないゲームですので昨日の晩決めました。「愛知万博検討会議(海上地区を中心として)」の提案 ということで(委員長試案)というふうにさせていただきました。この構成につきましては、皆さんのさまざまな議論というものをお聞きしました結果の中で、それではそれを並べて羅列すれば試案になるかといいますとそういうふうにはなりえない。構成の中で必要だと思われるところにつきましては、私のほうで一本の筋書きとしました。整合性のあるストーリーとなるべく調整を致しましたので、それを含みおきください。前文のところに書いてありますけども、この万博はいったいどういう万博であるのかということをここで議論をしております。それを規定できなければどういう会場のあり方がふさわしいのかということが出てこないからです。この一週間の議論ももちろんですが、これまでの検討会議における議論、また出てきた資料、そして皆様が発表なさったことと、すべてを含んだ結果、2005年の愛知万博というのはこの前文にございますように
委員長試案を読み上げる(配布資料参照)
資料―3〈前文〉
資料―3〈万博の総合イメージ〉
さて、その今申し上げた中で、その環境問題・環境万博というような言葉についてかなりもう様々な議論がなされておりましたから、皆さんおわかりになるんじゃないかと思います。同時にお気付きになっていたかどうか分かりませんが、様々な分散型の会場に対する提案、そのネットワーク・バーチャル技術の使用、そして様々な関連イベント、そしてそのエコ産業を促進するような事業というようなものが、様々な発表の中にたくさん出てまいりました。で、これを一体どういう形で繋げるのかということに関して、作りましたのが、今申し上げた市民参画型のネットワークだったと。コンパクトでスリムなその本体に対して、それを包み込むような形で、その全県下で広域展開されるような万博というものであります。これはちょっと言葉で言っただけでは分かりにくいということで、じゃあそういうことをやるとしたら、どんなことが、何をやりたいのかと、これは既にみなさんもご存知のように、たくさんの人々がたくさんの発表をなさったわけです。「こういうことが私はやりたいんだ」と。
どうぞ、取り除いて下さい、これ。もうこれ取ってもらっていいと思います。
それを出しましたのがこれです。これは委員の方々から発表の中に、あるいは資料に出ておりました様々な提案というものを「どこで、何がやりたいのか」というようなことを、基本的に置いていったわけです。と同時に、ここでもあの名工大の先生達チームが作られた、研究されている「ソーラー・ツェッペリン」なんていうようなのが空を飛んでいるわけですが、「ソーラー・ツェッペリン」ができて、万博の会期中に、例えば金城埠頭から青少年公園まで飛んで動くといいな、そういうイメージなんかを、これは火曜日・水曜日の日まで、これに加えて「私は何がやりたいよ」なんていうことを実はポストイットでみなさんに愛知県の地図上に貼っていただきまして、それを加えたものを整理しながら、「じゃあ展開してみるとどうゆう格好になるんだろう」ということで整理して、イラスト化したのがこれでございます。つまりみなさんから出てきた提案というものを整理して出しますと、こんなに広域展開に、こんなにいろんなことをやりたいよっていう万博になっちゃうんだよ、ということを実は知っていただきたかったんです。そして、「できたらそれをやればいいじゃないか」。これはもちろん委員達と、それ以外の一部の方々が出されたもので、これが今のところの例示にすぎません。「例えばこんなこと」という意味であって、「これをやれ」というようなことでは絶対にありません。ただ、どういう感じのものかということを、具体的にイメージしていただくということを助けるためにたまたま例示されたにすぎません。
例えばですね、ここに勝手に稲沢では、「世界植木博」っていうものをやられて、宮内庁から持ってきた数百年経ったすばらしい盆栽群が出てくるとか、いろいろ書いてあるんですけども、宮内庁の許可も得ておりませんし、もちろん稲沢市なんかこれを見られると、「晴天の霹靂」って話になるんだと思うんですけど、「そうゆうのがやれたらいいんじゃない」って誰かが言い出したことがたまたまここに入ってると。ですからこれはどなたも縛るものでもありませんし、また、ただみなさんこれからのイメージを膨らませていただくための役に立たせるという意味だけのものでございます。
少しここでいってしまいますと、ついでにですね、ちょっと後で海上の森問題と深刻な問題がいっぱい出てまいりますので、それまでのところということで、この資料でいきますと10ページぐらいになると思います。ご覧いただきたいと思います。10ページの4)のところに「検討会議委員等から寄せられた協賛会場・事業の例示は、別にイラストの形で示したが」というこれがそのイラストでございます。「その中からいくつかのものを参考のために、ここに概略の説明を付す。」と。今言いました〈ソーラー・ツェッペリン〉、これですね、「金城埠頭から青少年公園を結んで飛ぶ超大型飛行船。ソーラーエネルギーで愛知の上空を移動する。(名工大梅野先生のプロジェクト)」というふうに書いてありますけども、実はハノーバーでやりたかったらしいのですが間に合わなかったらしいです。で、取っちゃおうということであります。それから次に〈月からの地球〉海上の森でっていうふうに書いてありますけども、ここに地球を眺めている人がいますけども、「1970年万博では『月からの石』が次の時代のシンボルとして反響を呼んだが2005年の万博はその月から月面に固定されたカメラがリアルタイムな地球(太陽系第3惑星)の映像を立体大型画面に映し出す。宇宙に浮かぶ青く美しい生命の星との対面」。よく宇宙衛星なんかから見ますと、立体にならない、丸くならないんですね。ただ私たち丸い地球を見たいじゃないですか。そして、今どうなっているのかっていうのを見て、「あ、ひょっとして、オゾンホール大きくなってるんじゃないの?」とか、「氷がとけてやしませんか?」とか、「あ、エルニーニョ現象が出てやしませんか?」ということを本当に見ることができたら宇宙の、その自然の叡智の本当に奇跡であるようなこの星というものを眺める、これがこう自然の叡智というものをいわば言葉なくして説明するようなものであるかもしれないな、というようなかんじもいたします。
そして例えば〈シルバリウム〉っていうものが出ているんですけれども、これ〈シルバリウム〉っていうものは何かっていいますと、「生命、森の歴史、自然生態系の素晴らしさをドームに映像として」・・・。普通プラネタリウムっていうのがありますけれども、それを森という形で「森のプラネタリウム」として出すと。「この映像を通して自然、里山の理解を深め、海上地区への体験散策に出てもらう」そしてもちろんアマゾンの熱帯雨林ですとか、東南アジアですとか、あるいはツンドラ地帯の森林だとか、これを通してこれをいろんなところへその場にいながらにして行ってしまって、寝っころがって木を見上げるような、そんな場所を作ろう、という話であります。
それから美浜町のほうにですね、〈海のCAT/山のCAT〉なんかも出てきてまして、「自然生態系、自然エネルギー、循環システム等を人の生活体験を通じ活用していくエリア実験」これイギリスなんかで行われているイギリスのCAT、これの日本版をここでやってしまうと。どちらかといいますとイギリスにあるものは、山版なんですけども、ここは海もあるわけですから、海も山もやってしまうということで海と山のCAT、というものが出ております。
それから〈近代絶滅動物園〉は名古屋市に。絶滅なんていうと怒られるかもしれないですが、「産業革命以降の人口爆発にともない急激に絶滅していった動物達・生物達の動物園。二度と会うことのない生命の姿はCG、ロボットやバーチャルな人工技術でしか見られない、その悲しさ、そのパラドックスというものを通して生命のいとおしさを感じる動物園」にしたい。そしてひょっとすると、もうすぐまたその絶滅動物園に仲間入りしなければならないのが人類の運命かもしれないと。このままいくとそうなのかもしれないということをみんなに思っていただきたいということであります。それからですね、〈人力ハイテク遊園地〉を金城埠頭に作ってしまうという提案がございます。これがどういうことかっていうふうに申し上げますと、「全ての動力源を人の作り出すエネルギーとし、そのエネルギーをハイテク、からくり技術で、メリーゴーランドや観覧車、アイデア豊かな人力遊具等を作ります。ここで遊ぶ人は自分の自力エネルギーを提供してもらいます」つまりですね、自転車をこいでもらってそれを発電器に蓄電してそこで遊んでもらうとかですね、そうゆう形で「あなたも脂肪を燃やしてエネルギーにしましょう」みたいな話なんですけども、それをそのちゃんとこう人力を使って、そして遊園地ができたら楽しいな。それは私たちが使ったエネルギーがどれくらいのものであろうかということを、如実におそらく私たちに教えてくれると思いますし、結構楽しいんじゃないかと思います。
それから、名古屋市の真ん中にはですね、〈世界のゴミ収集車〉これ、本当にこんなのあるのかどうか分からないんですけども、〈世界のゴミ収集車、大集合!〉「ゴミ減量にとりくむ名古屋市内に世界各国の『ゴミ回収車』が集まり、万博開催中、市内のゴミ回収をしてまわります。今日はアメリカ、次はインドネシアノノ。」というふうに・・・。これはただすごい大きな欠陥があることが分かったんです。というのは何かといいますと、回る車がいろんな国の車がどんどん次々来ちゃうと、きっと子供達はそれが楽しくって、ゴミを出すのが楽しくなって、毎日朝ゴミを出しに行ってくるのはいいんだけども、学校へきっと遅刻してしまうんじゃないかと、今そういう心配が出ております。
それから〈奥三河の森林祭〉奥三河のほうでも森林祭がやれる、ということで、「世界各国の森林から、木こりさんが集い、その技術を競ったりゲームを競ったりの『世界木こり祭』をはじめ、森林の素晴らしさをいっぱい体験してもらいましょう」ここは本当にやる、seeからdoへという世界に連れて行こうということであります。それから〈国際里山研究所~全国里山サテライト〉これは草刈さんのご紹介なんかにもありましたけれども、「世界各地、日本全国の里山研究の拠点施設でもあり、博物館でもあり、また全国の里山情報、保全運動とネットする中心施設」を海上に造って、そしてこれを里山サテライトという形で結びつけようと・・・。
それから〈土と炎の演劇祭〉瀬戸市、なんていうのが出ていますけれども、どこだったかな、このへんだったと思いますけども、「瀬戸市内の市街地(寺や路地や商店街や陶器工場)、グランドキャニオンといわれている陶土採掘場跡、ここを会場に世界中から集まった演劇、ダンス、パフォーマー達が『土と炎』をテーマに繰り広げる祭典。」こういうのがやれたら素敵じゃないかということであります。
それから〈手作りEV消防車、救急車、ヘリコプターによる森林警備〉というふうに出てまいっておりますけども、せっかく海上が本当に環境の負荷を小さくしようということで、石油を燃やすような、そういう緊急車輌ではなくて、緊急車輌やヘリコプターなんかも全部EVでやってしまいましょうと。そうゆう提案であります。
それから〈干潟サンクチャアリー〉。「世界の『FUJIMAE』というふうにいわれるくらい渡り鳥の集まる干潟であり、日本の環境保護市民運動のシンボルでもある藤前干潟を野鳥の聖域として見てもらう」これを「サンクチャリー」というふうに呼びたいと。
それからさっき言いましたけど、〈世界植木博〉を稲沢市でやろうというのがありましたけれど、ここは「日本の三大植木産地の稲沢」ということでございますから、「世界の植木や盆栽が大集合」して、「また、庭師の多いこの地域ならではの日本・世界のガーデニング・フェスティバル」それを、技術を競うようなフェスティバルというようなものをやればおもしろいんではないか、ということです。
また半田市あたりでは〈世界山車フェスティバル〉なんてことを、いわゆるお祭りの山車を持ってきてやる、というようなこともできるんじゃないかと。
本当にあっと言う間に2・3日で、これはみなさんの提案にも発表の中にもたくさん出ていましたけれども、そうゆうものがどっとこういうふうに集まってしまった。これを愛知の県民達がみんな一緒になって考えたら、一体どのくらいたくさんの素晴らしいアイデア、おもしろいアイデアが出てくるんだろう。それをその万博の期間中にみんながあの手この手でやってみたらどれほどおもしろくなるだろうかと。そういう図が、ここで見えておりますし、それをほんとに市民の力でやってしまうといいね、そんな話であります。
ということで、もとのもうちょっとシリアスな問題に戻りたいと思います。これが今申し上げましたその広域連携のネットワーク型の万博ということのイメージなんですが、ただ私どもの一番の宿題は何といいましても会場問題であります。この会場問題というものは、一つひとつ細かく考えるということでは必ずしも解決がつきませんので、一定程度トータルに考えざるを得ませんでした。で、ここで会場問題につきましては、1 BIE登録会場における万博という5ページのところから、8ページのところまでですか、今、いろいろめくってちょっと分からなくなってしまってノノ、のところまでにまとめました。まず1と2という形で、BIEの登録会場と、そして市民万博としての広域展開万博、今ご説明したようなこういうものが別々にある、しかしそれが一体化しているということで、我々のターゲットであります一番重要な問題といいますのが、何と言ってもBIE登録会場における万博、12月登録に間に合わせるべく我々がこの間議論してきたその内容であります。ここはまず2005年の愛知万博にとって、じゃあ、登録会場とは何なのかといいますと、
委員長試案を読み上げる(配布資料参照)
1 BIE登録会場における万博の〈前文〉・〈会場について〉
で、これは何度も出たことですけども、この万博の人数の上限制限というのは一体どこにあるのか、といった時に、実は海上の森のキャパの問題だとかですね、というよりはむしろ交通アクセスの問題が一番大きな問題であるんだということを、我々検討すればするほど分かってまいったことでございます。そしてそれを一定程度、まあ、当初2,500万人というふうにいっていたわけですけれど、広域連携の大きな万博の中の中核という形で、そこはまあ一定程度であっていいね、ということであって、もうそれが1千万人規模、1千万人超の規模というものをちゃんと確保しようということであるならば、これは東部丘陵線というものがあれば本当に十分すぎるほどなんですけども、そうでなければかなりきちきちであるなというのが、私どもの率直な感想ではなかったかと思います。
次に海上地区と青少年公園に分けました議論の中で、海上地区について、
委員長試案を読み上げる(配布資料参照)
〈会場について〉1)海上地区について (1,2)
これは実は今日の検討会議で検討していただきたいことなんです。私ここについては、結局何が正しくて環境容量なのかということを掴めないままに終わったということを今朝発見いたしまして、最後まで書き入れる事ができませんでしたから、もう一度みなさまのほうでここは書き入れていただきたいところでございます。

委員長試案を読み上げる(配布資料参照)
〈会場について〉1)海上地区について (3)
ということで、地図をお願いできますか?これはちょっと見ないと分からないですよね。
(OHPを使って説明)
あの、ほかの委員の方々もちょっと助けて下さいね。私よく分かってないんですよ。このへんの西地区の方の、いや、実際に見ているんですけど、部分部分図ばっかり見ているものですから全体図をもらっちゃうと、えーとっていう話になっちゃうんで。高く? はい。よろしいですか?
むしろあれですね、森山先生、助けていただけますか?この私が言ってる部分についてピンポイントをあてていただくと、私が間違ったとこを指して後でえらいことになるよりは、そのほうが確実だと思うんで。よろしいですね。まず最初にちょっと戻りましてですね、まず海上の西地区Aというのがどのへんか、ってことで、そこですね、そこ今現在上之山団地でしたっけ?平地になっております。この平地がそこでございます。そして海上西地区Bというふうにいっているところのものは、あそこあたりのことが西地区Bで、ここは愛工大が所有地となっていて、万博の時期までは借りれるということになっているんです。ただし所有者がそういう形で万博の主体者ではないということで、これからの恒久施設を建てるというようなことはできませんで、仮施設のみを持っていくことができるということです。
「西地区Aについては、会期中、バス・ターミナルに使用することが予定されているが、可能であれば、恒久施設を含む会場施設の建設も行う」。ただし、これは大変難しいことであります。というのは、この住宅地域ができた時に、ここはずっと住宅地域として開発するということが約束になって、そこは住民合意になっているそうですので、それはいわば承諾していただかなければならないということであります。もしできることなら「跡地には、新住計画等から得た知見に基づく住宅地建設、つまり、自然と人間の調和を目指したコミュニティの建設が望ましい」これは黒田総長も前に言っておられましたけど、新住宅計画で本当によかったんだと。海上のあそこに作るということが大変問題であったということが事実であったとして、様々な新しい住宅自身のありかたとしては、工夫がなされたという意味に取ります。そういう意味では、ここの地域はもともと住宅公社のものでありますから、そこの長期的な開発というようなことを考えるならば、これまでの既存の計画だけではなくて、むしろ新住計画から得られた知見などは活かしていただけるような方向性っていうのが望ましいのではないかというふうに思います。「会期中に使用される恒久施設は、その中核センターとして機能するものが考えられる。このような施設の建設を可能にするため、関係者の最大限の努力を必要とするが、検討会議は、これを要請すると共に、自ら地域住民の合意を得るために努力することが必要である。」ということで、森山先生にがんばっていただくっていう話でしたよね。ここのところについては、みなさんのご同意をいただくということで、それができればここに施設を建てることも含めて駐車場だけでも、もちろんバス・ターミナルとしての容量の問題等がございますので、どこまで使えるか分からないんですけど、そういうことも考えられるということです。そして西地区Bについては、これは地権者が愛工大ということで、人の土地に勝手に恒久施設は建てられませんので、今のところ「仮設施設を中心とした会場使用となるが、所有者の合意が得られるならば、恒久施設の建設も視野に入れるべきと考えられる。この恒久施設は、会期中はテーマ館として、また会期後には、海上の森の保全のための拠点施設となる「森の復活センター(仮称)」つまり、森にするのか里山にするのかってさんざん議論があったんですけども、ここは誰も出していないような名前がいいなと。おそらく人間と森との新しい関係を築いていくんだって、これ何回も出ました議論というのは、その森自身が復活していって、活性化されていくことを、その人間がどういうふうな形で支援しサポートし、またそこから恵みを受けとるかという、森を主体とした考え方で保護とか保全とかいってしまう、あるいは修復とかいってしまう、人間側の論理からを主体としたものよりは、むしろ森という言葉を主体者にしたいなっていうことで、これは私が勝手につけた名前でございます。「しかし、これを可能にするためには、一部保安林の解除、地権者との調整・合意、これらの手続きに関する時間的制約等、多くの困難が存在する。関係者の最大限の努力と協力を検討会議として要請する」したがってこれはどちらも確実に確保できるということではございませんし、実は非常に難しいことをいっているわけです。この西地区Bに対しては、仮設施設、つまりいろんな会期中のパビリオン等は場合によっては建てることができるだろうというふうに思っております。
「海上南地区は、本来、その自然に手をつけることはふさわしくない地域であるが、海上の森の長期的保全に必要な限られた恒久施設」特に今言いましたA地区、B地区が、この今申し上げましたように難しい問題を抱えてるということもありまして、全くこう南地区は絶対ゼロだと、いうことをいってしまうということになると、海上の森の万博ということが、基本的に恒久化した施設をもってできない、つまりその長期的な今後の保全というものを視野に入れたようなプロジェクトとなり得ないということがございますので、やはり、南地区というものに一定の恒久施設を入れることが必要になるかもしれない、ということであります。自然をそのままに、この恒久施設ということはどんなものが考えられるかといえば、例えば先ほど申し上げました「『森の復活センター』及び『シンボル館』、『テーマ館』でもいいですけれど『シンボル館』と、自然をそのまま展示するための例えば回廊(スニーカー地区)というようなもの及びその付随施設がいくつか看板だとかそういうものがあるかもしれませんけれど、のみの建設を認めるものである。」ということです。「土地の改変は、これを限りなくゼロに近づけるために、あらゆるアイデア・工法を結集し、新技術を開拓すべきである。工期中、会期中、またその後を通じて自然環境への負担を小さくするために可能な限りの対応策が採られる必要がある。その候補地としては、環境破壊を最低限に抑え、むしろ修復上意味のある地域をできたら考えるべきである。」ということです。
(7)としまして、「登録会場とそれ以外の海上地区は万博に関しても、またそれ以後の跡地利用(環境保全)に関しても、一体化したものとして考えられるべきである。」これは、その後の保全ということでは何度も出た議論であります。「登録という視点でみれば、他の海上地区は広域展開の協賛会場という位置付けでみることができるが、誘致等の経過から考えても、『海上の森』で開催する万博は、海上の森全体を視野にいれることなしに成立しえない。人間と自然との多様な関係とその歴史は、登録会場外の海上地区の異なる状況を適切に展示して初めて理解しえるものである。例えば、海上の里に戦前の集落、例えば民家、たんぼ、ため池等再現し、展示するような形で示すことができると。四つ沢から里までの道路を緊急車両用に拡幅すると共に、歩道をかつての道に再現し、ガイド付きツアー、里山体験(教育)等に資することもできる」ここは、あんまり書きますと、いろいろ出てきてしまうので、この程度で書きましたが、これはすでに、皆さんから様々な意見が出ました。つまりその海上の森のほかの地域、これは登録会場としてではないけれども使えるかたちで海上の森の持つ様々な表情というものをみていただき、様々な人間との関係というものを見ていただくべきであろうということです。

委員長試案を読み上げる(配布資料参照)
資料―3 1 BIE登録における万博〈会場について〉1)海上地区について(8,9)
資料―3 1 BIE登録における万博〈会場について〉2)青少年公園について(1,2,3,4,5)
資料―3 2「市民万博」としての広域展開万博(協賛会場)
この協賛会場という名前が果たして相応しいものなのかどうか疑問でございますので、あとでご議論をいただきたい点でございます。
資料―3 3 万博を支えるシステム
資料―3 4 万博の成果の指標
資料―3 5 今後の検討会議について
以上でございます。
駆け足で内容をいちいち読み上げましたのは、資料をお持ちでない多くのインターネット傍聴者に対しまして、この内容がどんなものであるのかをわかっていただきたかったからです。ただ、皆さんおそらく内容についてかなり検討したい、あるいは他の人と話し合ってみたいとお考えになっているだろうと想像されますので、ここでしばらく休憩を取りたいと思いますがいかがでしょうか。では、15分でしょうか、20分でしょうか

□ 宇佐見委員

いくつか言葉の質問がありますが、それも無しに休憩に入りますか?

□ 谷岡委員長

休憩に入っちゃって、まとめてやったほうが早いと思うんですが、どんどん出てきちゃいますから。じゃあ、4時半に再開しましょう。

(休憩)