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第7回「愛知万博検討会議(海上地区を中心として)」議事録

委員長試案について

□ 片山事務次長

それでは、事務局から簡単に概略を説明させていただきたいと思います。

□ 野津事務次長

それでは、Yパーク青少年公園地区会場ですが、名前が長いのでYパークでお許しいただきたいのですが、Yパークの会場計画について、私は会場計画を担当しています次長の野津でございます。それからもう一人、計画グループ長をやっております湯山の二人で説明をさせていただきたいと思います。
お手持ちの資料の21ページ、22ページにYパークについての説明図がございます。このタイトルのところに書いておりますように「青少年公園検討状況について(ボリュームチェック)」ということでございまして、ここに書かれていますのは私ども協会が思っておる最終の計画図というものでは必ずしもございません。現在いろいろな検討がなされている中で、海上地区との関係上、Yパークの実力がどの程度あるかということを検討することを目的として、作図したものでございます。これは、2月にすでに3月のBIE登録申請を目指すという目的のために書かれてた図面を、皆さん覚えておられると思います。基本的にはその絵ずらに沿ったものでございますけれども、それ以降海上の北地区がなくなり、海上の南地区については、この検討会議で主に検討がされるということになりました。それによりまして海上地区の扱いが非常に不明瞭な段階になりましたので、このYパークの検討につきましては、海上地区がどのようなことになったとしても、相当程度の目いっぱいの力量の発揮を要求されるであろうという風なことで、検討を加えたというものでございます。主な相違点というところに書いてございますけれども、「海上地区から独立した青少年公園単独会場として成り立つゾーニングを想定した。」ということでございます。これは、海上地区とのITSの隊列走行バスがなくなったという風なこともございますけれど、主に海上地区の扱いがファジーになった、不明瞭になったことで、最大限ここで何ができるかということを考えようとした為に、青少年公園だけで単独開催をするということにしたらどうするか、ということで問題点のほとんどが浮かび上がってくるだろうという風なことで、それに従ってゾーニングを想定したということでございます。それから、「新たに児童ゾーンと、宿泊棟・・・」これは図面でいいますと一番左のサイの角のように飛び出している部分、それから主催者系ゾーンと書いてあります池がありますが、その上にある部分、おのおの児童ゾーンと宿泊棟の部分ですけれども、そこのところ今までは両地区でやるということで比較的ゆとりがあったんですが、全くゆとりがなくなってきたということで、この児童ゾーンの宿泊棟の敷地を造成して使うということで、新たに検討対象といたしました。さらに2月の検討状況と違ったことといたしまして、3つ目でございますが、「業務動線等と歩行動線の分離(歩車分離)をした。」それから4番「観客メイン道路は円滑な誘導を考慮し回遊型とした。」5番「観客メイン通路は専用道路とし、車幅は最低20m 以上確保した。」という風なことがございます。これは、規模的にはこちらが主会場になると、位置付けとしては海上の地区が一会場という風なことだろうと思いますけれど、現実的に会場の使われ方としてはこちらが主会場的になるということから、例えば、博覧会をやったときにナショナルデーに色々なパレードをやったりという風なことがあるわけですけれど、そういった通りを使った催事といったものもここに来るだろうという風なことも考えますと、今まではできるだけ細い道路でできる限り高密度にという配置を実は2月時点ではやっておりました。しかしながら、ここだけでもやれるような体制を整えようということになりますと、動線としては、そういう大きな通り動線をして、博覧会が立派に仕立てられるという風にしないといけないということになります。それで、この絵の中では右のほうの凡例の一番下を見ていただきますと、主要動線と書いてありますけれども、太い緑色の破線、メイン歩行動線という風に書いてあります。これが、図面を見ていただきますと、先程申しました主催者系ゾーンと書いてある池のところの脇を通っているのが一本、分かりやすくいうと、西ゲートのゲートゾーンを中心に見ていただきますと、西ゲートのゲートゾーンのところから右上に延びるのが一本、それから真上のほうに延びるのが一本、真下のほうに延びるのが一本ということで三本のメイン歩行動線、これが、5番に書いてあります約20mの道幅を持った主動線ということになります。こういうとり方をすることによって、パビリオンの施設配置についても若干違いが出てきました。結果としてはパビリオン面積が3月ほど潤沢に取れないという風な非常に厳しい条件が出てまいりました。さらに6番でございますが、「展示施設の周辺に、必要なバックヤードを確保した。」という風なことで、博覧会運営上必要最小限のものを改めて整理し直したということもございます。その結果、この博覧会会場どの位の大きさになったかということでございますが、それが「上記に伴う見直し結果」で示されておりますが、展示面積、これがパビリオンの総延床面積だとご理解いただければいいと思います。65千・~80千・という風に書いてあります。この幅でございますが、65千・というのは基本的に全てのパビリオンを1階建て、通常の平屋建てのパビリオン施設という風にした場合65千・というのが上限です。一方80千・というのは、例えば民間館の一部を、1階建てのものを2階建てにする、あるいは敷地上ちょうど斜面になっていて1階からも2階からも入れるという風な地形上の利点が生かせるといったところを最大限活用しまして、15千・を多層化することによって乗っけることができるのではないかということでございます。従って今までの博覧会で一般的にやっておりますような平屋建てでいきますと65千・、さらに博覧会場が非常に狭いもんですから、できるだけ工夫をして建物を複層にするということで、80千・という風なことでございます。内訳につきましては、そこに書いてあるとおりでございますが、参考としてこれが実際に計画値として定まっているわけではございませんが、そういったものをおおよそ、外国政府館あるいはテーマ館、政府館、民間館というふうに配置していくと、外国政府館でいうと35千・~40千・。テーマ館、政府館が10千・。民間館10千・~20千・。催事施設が10千・というような限度面積が計算されてくるということでございます。当然の事ながら、テーマ館だとか政府館につきましては海上地区でどれだけ実現できるかということによって延床面積が違ってまいります。例えば、海上地区で全部やるということになれば、これはいらないということになりますし、海上地区のほうで一部やるけれども、さらにYパークのほうでもこれくらいやるのは適当ではないかということになると、その部分面積が変動してきます。以上のようなことで、外国政府館、民間館を含めまして全ての面積配分がこれで固定的に考えられているというわけではありません。例えばこのようなそれぞれの大きさになることになりますというあくまでも紙の上の書いてあるよう目安でございます。これでもって実際この会場にどれだけの観客が入ることができるかということでございますが、私たちはまず、パビリオンだとか広場だとか通りだとかそういうところにどれだけの人の密度で入れるが適正かということを基準にしてその面積に対して密度をかけまして、おのおのの空間ごとでの合計人数を出してそれを全部足して、足した数字を同時滞在人数、例えばある特定の時間、午後2時30分現在瞬間会場に何人いることができるかという数字を計算いたします。それが、約75千~80千人ということでございます。ただ、朝9時一番に来られた方が、夜の8時とか9時とか一日中おられるということも非常に考えづらいということもありますし、遅く来られる方もおられるというふうなことですので、今までの博覧会の過去の習性を見て、ある瞬間に入っている人間の、どれだけ水増しした人が1日回転することによって入ることができるだろうかということを推定いたします。その同時滞在率、1日の総延べ観客数に対する瞬間的な観客の滞在者数、過去の博覧会から言うと66%、3分の2ということになりますが、66%程度が瞬間的におられるということが知られております。従って、75千人~80千人が同時に瞬間的にいられるということは、逆算しまして、それを66%で割った人数が1日の述べ観客人数として、この会場は収容可能だということになります。従いまして75千人~80千人を66%で割り戻しますと、計画基準日1日当たりで約113千人~120千人という人数が入れるということでございます。従って、Yパークとしては、空間的には110千人~120千人程度の人数を上限として観客を入れることができるということになるわけであります。一方、今日おだししている資料の中には掲載しておりませんが、この検討会議でも盛んに議論されたと思いますけれど、Yパークに対して一体どれだけの人が運べるのかという観客輸送力のほうからのチェックがございます、これにつきましては、いわゆる高速道路、若宮八草の県道がなくなったという状態、あるいは、愛環鉄道に新駅を設けて、新駅の正面がいきなり会場になっていて、その会場から海上あるいは青少年公園会場につきましてはITSの縦列の隊列走行バスで輸送するというふうな基本的な観客輸送計画を組んでおりましたが、これらの交通インフラの条件が相当程度弱体化しているという現実に鑑みまして、私どもとしては、最終的には会場には全ての方がバスで来られるということを想定して、観客人数を今想定をしております。例えば、愛環鉄道その他の鉄道の駅から駅シャトルバスで博覧会場に来られる方、観光バス等で直接市内または遠隔地から博覧会場に来られる方、それから自家用駐車場を利用される方については、会場地区からバスでおよそ20分間ぐらいの距離圏内にあります大規模駐車場のところにいったん自家用車を止めていただきまして、自家用駐車場からシャトルバスで会場に来ていただくという風なことを想定しております。いずれにしてもお分かりいただけるのは、全ての最終輸送プランというものがバスになるということでございます。また、バスの相当部分は交通渋滞を作らない、あるいは交通渋滞を緩和する目的で、できる限り東名高速道路、グリーンロードのような高速系の道路を走ってくるということになりますので、そこを走る場合法律上立つことができませんので、着席の観光バススタイルということになります。そうすると1台当たり40~50人ぐらいが限度だという風な制約も出てまいります。そういうことをいろいろ考えまして、最終的にどれだけの人数を1日当たりこの会場に運ぶことができるかということを、観客輸送PTの専門家の皆様方を中心にして検討を進めてきたわけでございます。そのバスを収容する最終的なターミナルといいますのが、この会場でいきますと、北側のゲートゾーンと書いてある所の赤く塗ってありますバスターミナル、それから、ここではまだ地権者の方々とご相談が済んでおりませんので書いてございませんが、西ゲートと書いております所に面するところ、できれば地権者のかたがたのお許しをいただいて土地を貸していただいて、そこにバスターミナルを設けるという風なことを考えております。実はバスターミナルにつきましては、今までは相当強い交通インフラを期待しておりましたので、北側のバスターミナル地区だけで充分だと思っておりましたが、それが不足してきておりますので西側にも展開させているということでございます。そうしますと、バスターミナル地区をどれだけ設けることができるかという制約、ここに至りますいろいろな交通道路の渋滞に関します条件、そういうことを勘案いたしますと、約110千人程度が観客輸送の輸送能力限界ではないかという風に見ております。そういった意味で先程の空間ボリュームのチェック、観客輸送能力のチェック、この2点からおよそ110千人ないし120千人、これがYパークの能力限界ではないかと考えております。Yパークについてご説明以上でございます。

□ 谷岡委員長

どうもありがとうございました。そのような条件というものが基本的にありまして、これは検討会議ではきっちりやられていなかったということで、おやりいただいたわけですけど、先程の試案のような5ページのような条件でいかがだろうかということが出てきておりますけれども、これを比べていただきながら、ただここの試案の文言等にこだわっていただかなくて結構でございますのでYパークにつきましてもきちんとした議論というもをこれからはできるだけ行いたいと思います。説明に対する質問等も含めてご議論いただきたいと思います。辻さんどうぞ。

□ 辻委員

今説明いただいたYパークですか、そのいろんなこと説明いただいたんですが、一番私が聞きたいのは、現在使われている施設がどのくらい使われなくなるか、いろんな意見があちこちから寄せられていますので、その点はどうなっているのか説明いただきたい。

□ 湯山計画G長

まだ計画がはっきりしておりませんので、ちょっと定量的なところは申し上げにくいんですが、皆様のほうからプール、スケート場、児童ゾーンについては閉鎖期間をなるべく短くしてほしいというご意見をいただいております。ということで、これだけの広さでございますんで、やはり時間のかかる所は先にやりますけれども、利用者の多いところにつきましてはなるべく工事期間が短くなるよう検討してまいりたいと思います。特に、プール、スケート場のところにつきましては、既存施設の中に展示施設を置くということで、既存施設をなるべく使って、あとは内装工事の間、博覧会期間の間、撤去も内装だけでございますので一番短くなるようにやっていけないかと検討しているわけでございます。児童ゾーンの建物につきましては、このままの形で博覧会のときにお借りできないかということで考えております。

□ 辻委員

細かいところまでやっていませんので、数字的にはなかなか難しいと思います。一番時間のかかりますのは、やはり供給処理系の地面の中に埋めるものとか、例えば、デッキ上レベルとか書いてありますけれども、そういう段差がございますんで、段差があるところは下にものを造ってその上にデッキを乗っけてその上に展示施設を造るという縦に積み重ねるところについては時間がかかろうかと思います。平屋でそのまま造るとかになりますと時間は結構短いかと思います。屋内施設になるともっと短い時間でできるというかたちになります。やるときに一応ゾーンごとに分けまして、時間のかかるゾーンを一回封鎖しまして、だんだん封鎖の場所が多くなってくる。利用者の一番多いプール、スケート場、児童ゾーンについては、なるべく封鎖に時間を短くしよう、定量的なお答えができませんで、すみませんが、そういうことを考えております。

□ 八田氏(宇佐見委員の代理)

関連してお伺いしたいんですけど、今辻さんがおっしゃったこと、一番知りたいのは、今使っておられる方なんです。スケートだとかプールを使っておられる方に対して、今の説明では全く何も分からないです。具体的に1年とか2年とか大雑把な数字は当然出していただかないと我々も判断の材料がないんです。こういう場合は短いとか長いとかいうんでは、お答えとは私は思わない。もう少し具体的に出していただきたい。

□ 谷岡委員長

事務局いかがでしょうか?

□ 湯山計画G長

一応ここの計画自身が海上地区の連動で決まってくるという形になっておりますので、まず、ボリュームチェック
というかたちでやっておりますので、まだちょっと具体的な数字までは申し上げにくいんですが。

□ 八田氏

素人が勘案しているんじゃないでしょう。専門家がやっているわけですから大体の見当はつくはずです。どういう工事をやってどういう風にするのかという計画を立てておられるわけですから、具体的な数字を出さないと何の意味もないんじゃないですか。

□ 谷岡委員長

前田さんのほうからもご意見があるようですので、そちらへまわします。

□ 前田委員

今協会のほうから11万人というのが輸送の面からも限度というご説明があったんですけれども、私は1日に11万人今の状況で運べるとは思わないんですが、それに関して具体的に11万人運べるという根拠といいますか、具体的な計画、どこから何人、バスによって何人、この高速を使って何人というような形で、試算された結果が11万人といったことでしょうから、そこをご説明していただきたい。

□ 谷岡委員長

事務局よろしくお願いいたします。

□ 湯山計画G長

これにつきましても、まず駐車場計画、また特に海上の森との連動性が固まっていないのですが、一応ここで一番メインになりますのはやはり北側のバスターミナル、こちらについては交通上の問題はあまり無いかと思います。要するにグリーンロードが4車線化になりますので、ここからランプが全部ついているというかたちで、いわゆる高速道路のサービスエリヤにはいるような状態です。こちらの方については割と楽かなと、ただし、先程申しましたように西ゲートの横の近くのところに借地といたしましてバスターミナルを設けたいと、ただしこの時には田籾名古屋線とグリーンのランプの五車線が制約されます。このランプの制約のところは非常に苦しいという状態です。こういうことから考えますと数の11万人が殆ど限界かなと考えております。

□ 前田委員

それではお答えになっていないと思うんですが、11万人と出されたのは、どういう試算で出されたかということを私はお伺いしたつもりだったんですけれども。

□ 湯山計画G長

一応いま考えておりますのが科学技術交流センター、これがだいたい4万・クラスございますけども、ここでバスターミナルをとるとだいたい40バースくらいだろうということで考えております。それから40バースでどれくらいはけるかということですが、今回非常に問題になっているのが方向別が非常に良いということです。駐車場の数、それから駅シャトルに使う駅の数、これが非常に数が多いということです。2月段階の場合には青少年公園、海上と2つにバスターミナルが分かれておりましたので、両方で方向別を決めるということも、いろいろできたわけですが、これだけの数の方向別になりますとバスターミナルの使用の効率が悪くなるということでございます。ということで科学技術交流センターのところに4万平米、だいたい40バースくらいやりまして、ここではける量はだいたい5万人くらいかなというかたちでございます。それから青少年公園の西側のゲート、こちらの方に、どのあたりまで借地ができるかということですが、そのまえに田籾名古屋線、これとグリーンロードの交差線、ここの交差線処理ですが、交差線処理からある程度安全性を考えますとバス4万人ぐらいのところがほぼ限界かなと思います。だいたい30バースくらい確保できないかと考えております。あと残りですが、ふつう博覧会というのは15%くらいのお客様が団体バスで来られるというかたちになってます。団体バスの時には、どこに停まって、どこに帰るかというのが、そこで降ろして、また次に迎えに来るというのがなかなか難しいところです。乗られたお客様は同じ場所に帰ってこないといけないので、西ゲートの近くに借地として団体バスの駐車場を確保したいということです。これで15%くらいと言う事で団体バスの方で2万人くらいと言うかたちで考えております。ということで、だいたい11万人くらいという限度でございますけども、やはり一番問題になりますのが田籾名古屋線の前熊東交差点、ここの容量がいちばん限度になってくるということです。

□ 谷岡委員長

よろしいですか。はい、前田さん。

□ 加藤(徳)委員

いいですか。

□ 谷岡委員長

いま前田さんに、その続きでご質問がないかお聞きしたところです。よろしいですか。はい、では加藤さんどうぞ。

□ 加藤(徳)委員

ありがとうございます。いまのお話ですけれども、これは白紙の上に書いた11万人ではないんですよね。要するに、まったく地域の場所に、新しい場所に青少年公園を作ってバスターミナルも線路も道路も新しく作って11万人運ぶという計画ではなくて、現実にいまここに数多くの車が走っていて、その上にさらに11万人から12万人の負荷をあたえたらどうなるのか、というそういう問題があると思います。そういうことでこのボリュ-ムチェックがたりているのかどうか、環境影響評価も含めて足りたのかどうか、そこのところを確認したいんですが。

□ 湯山計画G長

道路の方につきましては、現在まだグリーンロードも2車線ですが、一応道路の交通網からいきまして、名古屋市内の方から2005年段階で名古屋高速が302号のジャンクションでつながっている、302号のジャンクションにつながりまして現在、上社のあたり、暮らしていらしゃっる方ならわかるとおもいますけども、どんどんと名古屋高速それからあと302号のジャンクション工事がすんでおります。それでこのまま東名に乗っかれるわけでございますけども、東名から日進ジャンクションのところから長久手インターという名古屋瀬戸道路の日進ジャンクションからこのグリーンロードにくっつくところですが、そちらの方の工事もほとんどはじまっております。そうなりますといまの東名が込むんじゃないかという仮定でございますけども、ご承知のように日進ジャンクションと名古屋インターの間、ここのとこ路肩拡幅工事を全部やっておりまして、一応6車線という形になろうかと思います。日進ジャンクションから長久手インターまでつながりまして、ここのとこがつながってくる。長久手インターというのは、いまのトヨタ博物館の東側の方につながりますので、要するに信号機の無いとこまでもっていってつながるというかたちになります。そこからあとグリーンロード、東海環状のくる藤岡インターのところまで、ずっとそのときも信号機がないわけであります。ということで使う道路につきましては名古屋市内からどう流すにしても、やはり高速系、これを中心にながさなければ、今の名古屋インターの周辺の力石名古屋線の交通状況見ますと、あそこはもうとても使えないと考えていましても、一応前提のルートといたしましてはそういう高速道路系のルートこれを全て前提とするというかたちです。ここのグリーンロードにつきましても現在の2車線を,本線を4車線にするというかたちです。高速道路ばかり使うということで一番問題になりますのが、先程野津が言いましたように高速道路に乗っかるときに吊り皮につかまれないというかたちでございますし、どうしてもバスの運行効率が落ちますし、また乗り降りの時間もかかってくる、このあたりが課題でございます。

□ 加藤(徳)委員

いまのお話ですと、要するに一般道は使わないんだと、高速道路の系列ということは一般道はつかわないんだという理解でいいですか。

□ 湯山計画G長

まったく使わないことは無いですけれども、なるべくできるところは高速道路を優先していく。ただしながら力石名古屋線の名古屋インター周辺、これはまず計画の前提に入れておりません。ただしながら、ほかの田籾名古屋線とか瀬戸大府東海とか青少年公園線のところとか、このあたりにつきましては一部利用するということは考えております。ただ高速道路が利用できるところは、なるべくそちらに全部ほうりこんでいく。ということを基本に考えております。

□ 加藤(徳)委員

もう一度いいですか。いま言われているのはボリュームチェック図というところに、分かりやすく落とし込んでいただくとどういう風になるのかなと思うんですけど。どうも言って見えることが、いまの現状と懐疑してるように思えてならないんですが。現実に4000台くらいのバスが最高入るというかたちですね。30人で12万人ということでしたら4000台ということですね。それは最小限度のお話かもしれませんし、もっと増えるかもしれないし、もう少し減るかもしれませんけれども、そういうことを考えるとですね,一時的にこれを降りてくるという問題があるとすると、やはりそこの交通渋滞の問題も含めて、排気ガス等の問題も含めたアセスメントをやはりきちっと資料を出して、やっていく必要があるんじゃないかと思います。そこのところをもう少し分かりやすく説明をしていただきたいと思います。

□ 谷岡委員長

関連してでしょうか。はい、どうぞ。

□ 森山委員

いまのお話ですと、周辺の地域にたくさん一般の車をいくつかの駐車場があって、そこからシャトルバスでここに集まるというお話なんですが、それからいまのお話の力石なんとか線とかなんとか言われても、我々にはぜんぜんわからないんです。ですからちゃんとOHPを示してですね、広域の図でもってどういう配置になるのか、加藤さんがおっしゃるとうりでありまして、そこのところがきちっと我々委員にちゃんと分るように説明をしてくれないと大変困るんです。ですから周辺の駐車場にどのくらい、どの場所に、どの程度の駐車場ができるのか、そこの環境負荷がどうなるのか、その辺のことまできちっと説明をしていただきたいと思います。

□ 谷岡委員長

いかがでしょうか。

□ 野津事務次長

いま直ちにお見せできるほどの詳しい図面はありませんけれども、ちょっと理解を助ける上でですね、できるだけ理解をしていただける上で原則をまず整理して、お話をさせていただきたいと思います。先程言いましたように最終的な輸送手段はバスですが、その前に3つ種類があります。1つは観光バス、これは東京方面、遠距離から来られる方かもわからないし、愛知県内でたとえば小学校でバスをしたててということがあるかもしれません。そういう方々は会場地の西ゲートと書いてありますところの西側に整備を予定しております観光バスターミナル、ここに直接来られることになります。2つ目は愛知環状鉄道で来られると、おそらく八草駅で降りられるか、瀬戸口の駅で降りられるか、そのほかJRの各駅あるいは名鉄の各駅があるわけでございます。あるいは名古屋市営地下鉄の駅のどこかということがありますけども、そういうところのうちの何箇所かを選んで、鉄道でできるだけ近いとこまできていただいて、その鉄道の駅でシャトルバスでピックアップいたしまして、多分各駅に数バースずつの、バースというのは停留所の数でございますが、数停留所ずつぐらいのバスターミナルが出来て、そこで乗っていただいてそのバスで、先程ご案内した北ないしは西側のバスターミナル地区にアプローチすると、やってくるというのが2つ目です。3つ目は自家用駐車場、これは周辺にまだ何箇所になるか地主さんとの交渉もまだ行っておりませんので、決まっておりませんが、何箇所かの比較的大規模な自家用駐車場まで車で来ていただいて、そこで降りていただいてそこからシャトルバスに乗って会場地まで来られるという、この3種類でございます。観光バスで来るということについては、だいたいそれでご理解いただけると思います。それが11万人の内の約2万人程度、あと残りの9万人の方々については何らかの格好でシャトルバスから来ていただくということになっています。このシャトルバスで来ていただく時には、私共は原則として会場地周辺のたとえば力石名古屋線とか田籾名古屋線とか155号とかいっぱい言っておりますが、皆様がとくに長久手町、あるいは瀬戸市、豊田市、周辺の方々、あるいはここに来られている方々も多いと思いますが、良くご存知の当然私共もすでに知っている、すでに込んでいる一般道それについては基本的に何も期待しないということを先ず原則にしております。それからたとえば瀬戸口の駅からですと片道2車線で殆ど使われていないというと言い過ぎなんですが、日常ガラガラになっているような4車線道路があります。そういった道路は、しかも広域の道路には使われていない、一部の区間だけの周辺地域だけの交通に使われていて、かつ空いているとそういうものは博覧会期間中は博覧会用の主なシャトルバスの運行ルートとして使わせていただいても大きな影響、大きな混雑、大きな迷惑を周辺の住民の方々に与えずに済むんではないかということで、それは使わせていただきたいと考えております。したがって、大原則は周辺のすでに込んでいる一般道はいっさい計画的には使わない。そうは言っても、どうしても部分的には流れ込む方がおられるかもしれませんが、そこへいくとかえって不便な思いをするという程度に、そういうふうな交通ルートを整備しようかと思っています。

□ 森山委員

すみません。図面はでないんですか。図面を出していただけるのですか。ぜんぜんわからないんです。いま言っていることが。

□ 片山事務次長

すみません。現在用意できておりません。

□ 田中課長(長久手町)

ひとつ言わせて下さい。

□ 谷岡委員長

はい、どうぞ。

□ 田中課長(長久手町)

委員長試案では青少年公園の問題は交通アクセスだと確かに書いてあります。ただこの議論につきましては会場計画が定まらないと非常に難しいと思います。いま加藤徳太郎さんなり、森山先生なりが言われていることは、設計図を示せということなんですね。前田さんもいまご質問がございましたけども、私共は、協会、県と、8月・9月頃からいろいろ生活道路も含めた、広域だけではなく、生活道路も含めた調査をしようというふうに検討しております。ですからここで全てのデータを図面化して示せという議論をこれ以上続けるのか。委員長試案では、いろいろこういう事を今後検討して下さいよという,指針であると私は考えますので、これ以上細かいところは、観客輸送プロジェクトチームなり、そういったところに議論を預けますよということで収束しないと、何時間も観客輸送のこの交通アクセスのことだけをやり続けるのか、その辺をはっきりさせていただけないかと思います。

□ 森山委員

そういうことではなくて、図面がでないとわからないといっているんです。力石何とか線とかいうのがわからないから言っているんです。

□ 田中課長(長久手町)

森山先生、では後で用意していただいて、次の議論を進めたらよろしいんじゃないですか。

□ 前田委員

皆さんがわかっていただくことが、私は重要なことだと思います。森山さんにだけ説明しても、これは検討会議の中で、わたくしは長久手の住民ですので今言われた名前はしっかりわかりますが、わからないということであればそれを示して皆さんに理解をいただくことが、この会議では必要なことだと思うのでそう言う形にしていただくのが大切だと思います。

□ 谷岡委員長

木村さん、どうぞ。

□ 木村委員

いま話を聞いておりますと、要するに具体的に駐車場の位置が決っていないということがはっきりしてるわけです。これ以上ここで、どうだああだ、どの道を通るんだと言っても、まったく空しい議論ですのでこれはちょっと横に置かないとしょうがないんじゃないでしょうか。

□ 谷岡委員長

私の方からさまざまな問題もありますのでお願いしたいんですけれども。たとえば愛知環状鉄道のほうは特に海上だと思うんですけれども、こちらでも東部丘陵線への問題が出てきてます。今後これはいっさい今のところ考慮に入れていらっしゃらないということについて、その辺がなぜなのかなということがあります。それからですね、皆様の不信感というものがいろんな形であるということが理解できます。何故かというと聞いていて私もわからないところがあるからです。その辺につきましては、だからこそ試案のなかで例えばもっとどういうことをやれということを盛り込めとか、先程見比べながらというふうにお願いしたのは、まさにそこら辺なんですけども、たとえばこういうことをもっとちゃんとやるように書いたほうがいいんじゃないかと、これからの問題ですので、今のところデータが積みきれてない問題を、それが積みきれるまでは進めないんだという話にしてしまうと何も進まなくなるので、たとえばアクセスの問題もありますけれども、アセスメントの問題なんかもそうだと思います。もっとこういうことをキチンと書いてこういうふうにちゃんとやるようにということで試案に盛り込んで、そして要求するべきはこうだということを言っていただいたほうが多分いいんじゃないかなと言うふうに思うんです。

□ 辻委員

先程、事実関係を聞いて、いま委員長がおっしゃったような形で是非はっきりさせていただきたいなぁと思っているのは、最初に青少年公園という話を聞いた時にですね、青少年公園を今使っている人たち、あるいはそこを管理・運営してる愛知県のある部局などの、そこの方々の反応というのを先ず当然考えていかなければならないと思うわけです。そのことはどうもすっとんでて、全ての計画が計画サイドで、だからプールにしろ色んな事の問題が単発的に出てきてると思うんです。私が提案したいのはですね、ここを全て会場にするという発想でやられているもんだから、私はそうではなくて広域展開と分散会場ということを提案している立場としては、青少年公園を現状の施設とか利用者にそんなに不便をかけない形で使えるギリギリのボリュームチェックもすべきだと思うんです。つまりそれ程の反対なしに、ここで使えるものはギリギリどれだけなのか、この程度まで無理すればここまで使えるとか、精一杯無理するとこの11万人だとか、そういう段階的な評価というか、そのチェックは先ず欲しいと思います。でなければ、あとから使っている人たちが何故そんなふうに勝手に決めてしまったんだ、というような事が出てきたときに答えるすべがないし、他の提案とのいろんな可能性を考える時に、そういう見方というのがいままで一つも無かったと思うので、是非今後の検討資料としては、そういうここに全てを入れるということの最大の限界みたいなものが、これで良くわかると思うんですが。逆にあまり無理をせずに今の使っている方々も使える形でやるとすれば、どこまで本当は移さなければならないのか、そちらの方からもチェックを掛けていただきたいと思います。

□ 八田氏

事務当局にお願いしたいのですが、谷岡試案がもともと問題ありと言った根拠が無いわけはないわけですね。ちゃんと根拠があり、あるいはPTでも問題になっているということは我々も聞いているわけです。だから具体的な問題の症例をちゃんと出して、先程交差点が問題点だと言われて、その交差点がどういう解消策をとればいいのか、あるいは今どういうふうに考えているのかというのが、いままで何もしていなかったわけではないのですから、そういうデータをちゃんと出せばいいわけですよね。先程のスケート場やプールの使用に関しても、まったく材料がなくて、時間がどれくらいかかるかわからないというような回答ではなくて、たとえばこういう場合にはこれぐらいかかるとか、そういうのは当然検討されているわけです。まったくしていないとは私は思いませんので、その検討されたものを皆さんの前に出したらどうですか。そしてそれに対して私達が納得できればいいです。そうではないですか。そういう準備を地図もないなんていうような、そんな準備をされているんですか。この2点答えて下さい。問題点が解消できるのかという交差点の点と、プール等の使用が出来ない、スケート場を使っている方たちは非常に深刻に考えているわけですよね。それをいままでずっとダンマリできたんですか。そうじゃないでしょ。

□ 片山事務次長

いま図面を皆さんにご覧いただけるように準備をしている間に、委員の方からございましたご意見に対してお答えをさせていただきたいと思います。博覧会はもちろん分散型の博覧会を、名古屋市がデザイン博という形でやったことはございますけども、国際博覧会というのは、各国それぞれ非常に大きな主張がございまして、そういった各国の条件を平等にするということを強く求められます。そういうことから考えますと、多くの会場で国際博覧会をやることは極めて難しいというふうに我々としては判断をしておりますし、BIEの事務局との話し合いの中でもそういう点は指摘されているわけでございます。そういう意味で当初、海上地区と青少年公園地区で2つでありますけれども、それを一体会場として博覧会を我々としては計画してきたというのは、そういう事情によるものであるわけです。したがいまして海上地区についても使用を制限するという方向が出た以上、相当程度この青少年公園で受け持っていかざるを得ないという事情にあるわけです。したがいまして、その使用程度をたとえば半分にしたらどうかというようなケースを想定することは、国際博覧会をこの場所でやるということから考えますと、あまり我々としては意味がないというふうに考えているわけです。したがって博覧会をやるとしたら、どういう使い方ができるかということを勉強してきて、それまでの検討状況をいまご説明させていただいたということでございます。

□ 谷岡委員長

一言でお願いします。

□ 加藤(徳)委員

いまの考え方が、やはり辻さんの言ったのとぜんぜん違うということです。辻さんは仮定として、もう少し不便のかからない形があるんじゃないですかと、そういう想定もしていいでしょという話をしているわけだから、そういうのを前提にしないという話だったら、これはもうぜんぜん話し合いをしないという話になってしまうから、そういうのを1案、2案、3案と出しなさいということを言っているんです。そういう意味ですよ。それはいっぺんきちっと考えて下さい。

□ 片山事務次長

我々としては、そういうことはあまり意味がないと考えております。

□ 湯山計画G長

ちょっと古い図面なものですから都市計画取り下げのとこまで一応全部入っていますが、これで説明させていただきたいと思います。青少年公園、それから最初の540haでございます。ここに猿投グリーンロード、ここからこちらまで有料でございますけども、あとこちら力石名古屋線、名前は変わるわけでございますけども青少年公園の前の道でございます。あとこちらの方、東海環状道路これが現在工事をやっています。東海北陸道から現東名のところまで、これを一生懸命やっているということでございます。このグリーンロードと藤岡のところでつながるというかたちになります。それで東から来られた方は東海環状、それで一回降りましてグリーンロードに乗りまして、こちらの方に来ることが出来るという形でございます。この力石名古屋線でございますけども、トヨタ博物館はここでございます。トヨタ研究所でございます。このあたりまでは交差点がないわけでございますけども、この周辺の渋滞、これはもう皆さん地元に住まわれている方、非常によくわかろうかと思います。先程申しました名古屋高速から出てくるところが、ここのところが全部空いておりますけども、現在、工事が花ざかりでございます。名古屋高速はここで国道302号、名古屋の第2環状線でございますけども、ジャンクションをキャッチするというかたちでございます。現在302号の上、北半分につきましては東名阪道ということで,上に高速が乗っかっておりますけども、このあたり現地見られましてもわかりますように、どんどん工事が入ってきてる形でございます。名古屋高速のところからそのまま名古屋インターまで来れる。あとこの東名でございますけども、この日進ジャンクションとの間6車化と言わず路肩拡幅という名称を使っておりますけども実際出来あがると6車になるというかたちでございます。この日進ジャンクションから長久手インターのところでございますけども、ここについては一部工事が始まっております。2005年段階、ものすごく遠回りな感じがしますけども、こういう三角形でございますので時間からいえば非常に短いというかたちでございます。名古屋市内から一旦名古屋高速にさえ乗ってしまえば全部こちらの方に来れる、あと東名・名神それにつきましても全部日進ジャンクションから来れるというかたちになります。ここの名鉄豊田線例えばこちらの方から来るにいたしましても、こちらの三好インターの方から入りましたら、そんなふうにこちらに来れる。ずっと混んでる道を走るよりも、こちらを少し迂回した方がまだ早くなるとか、そういうことがございます。ということでこの交通計画については猿投グリーンロードの、なんとか信号の無い部分、それから長久手インター西にはこの名古屋瀬戸道路それからあと東名・名神、名古屋高速、それからこの2環、それから東海環状、こういう高速道路を十分使ってやっていきたいと。たとえば青少年公園線、現在4車線ございます。現在、青少年公園ときどき日曜日混んでおりますけども、これはどちらかというとこの線が混むよりは、青少年公園に入られるお客様で混んでいるということがございます。そういうことで現在ここの図面見ていただきましても、この駐車場のとこも全部パビリオン用地にいたしまして、実際の交通案も全部この先端の方に入れる。ここは一応全部ランプが統一するかたちになっておりますので、このグリーンロードから行きましたらサービスエリアに入るようなかたちで、全部処理が出来るということであります。あと西ゲート、このあたりに設けるわけでございますが、この周辺のとこに借地をお願いいたしまして、バスターミナルまたは団体バスの駐車場、そういうのをやろうというわけでございます。その時に一番問題になりますのが、田籾名古屋の交差点、計算上はクリヤしてるわけですが何か事故が起こったときの対応とかそういう運営面の検討を現在詰めてる最中でございます。容量的には一応乗っかるわけですが、やはり何かあった時にはまだ耐え切れる様に検討を詰めてるところでございますけども、計画の数字自体がまだ確立しておりませんので、どこまで細かい作業をするかということでございます。また周辺の駐車場のほうにつきましても、一応一般車が中に突っ込まない、途中で駐車してあとはバスで来られるということをいろいろ検討しております。確保する台数にいたしましても、このセットの規模が決まらないとなかなか構想できないわけです。この段階では、ここは候補地ということでいろいろ計画をやっておりますけども、具体的な規模が固まってからやっていく、その時に規模を固めてほんとに交通量が流れるかどうかチェックしまして、それで流れないとこはそこを小さくする、別のところに振りまわしていく、そういう細かい検討をやっていかなければいけないんですが。最終的に規模が決らないことにはなかなか確定することができないということです。以上でございます。

□ 谷岡委員長

ちょっと待って下さいね。
よろしいですか。いま私、整理したいのでよろしいですか。青少年公園についてというところでですね、ひとつあるのはやはりバスでしか行けない、簡単に言ってしまえばCO2の排出等から考えて、一番まずい形ですか、まぁその時にはかなり良くなっているかもしれませんけど、それしか想定に入れられていないということの問題だと思います。やはり電車も恒久交通網がないような万博会場でいいのかどうかという問題が第一の点での自己試案の中でのポイントになっているわけです。HSSTというものに対していろいろな問題があるというのは聞いておりますけども、たとえばモノレールで神戸のポートピア博は1600万人、人を運んだというふうに聞いております。たとえばそういうものが今からでも絶対に不可能なのかどうなのか、供給処理については今のところ出ていませんけども、これ以外に何か付け加えることはないのか、それから会場説明について、都市高速に合わせて公共設備等の整備が必要であるということで、これは後の問題としてこれでよければいいんだということでお願いしたいと思います。現利用性の問題というのが試案の4番目に出てきております。4番目は最低限の短い時間にして欲しいということで、すでに事務局にお答えいただいているんですが、2週間前に出た試案の中で、特にスケート場については、代替施設の確保が困難であるので、ここでは会期中も使用できるような方策を考えていただけないかと申し上げているわけですね。この現在出ている方策ですと、この要求に対して何ら答えていないという感じがいたしますので、そこのところについては2週間の議論の間にまったく考えられなかったというのは、私達は不信感を持たざるを得ない。細かく、細かく聞くのが問題であるということが、言ってみれば私達がどこまで責任を持ってそれを検討できるかという事を考えれば、おっしゃられるとうりなんですが、やはりこれまでかなり説明が不足であった。たとえば長久手町の皆さん方に青少年公園でやるんだと言われてからの対応の問題についての説得というようなものが不信感を生んでいるということを良くご理解をいただきたいと思います。また今後こういう形で放置されるということに対する懸念があるからこそ、皆さんがおっしゃるという事もご理解いただきたいですね。今後、そうではないのだということであるならば、はっきり、やはりここでそれは過去にそうであったとしても、今後はそうではないのだということを、きっちり言明していただかないと、お約束いただかないと、やはり皆が根掘り葉掘り聞くということは変わらないし、仕方が無いと思いますし、どうでもよくなってしまうと思うんです。ですから今申し上げましたような点について、公共交通についてどうなのか、それから試案の4番目のスケート場についての代替施設が非常に難しい問題については、何とか、例えば会期中も使えるように出来ないのかという問題。それからこれまでの対応について、とくにアセスメント、これからどうしていくんだという問題について、今後いままでとは違った対応がなされるという事について、ここでお約束いただけるというような、こういうこと出来ませんでしょうか。これは事務局でお願いしたいんですが。

□ 森川委員

観客輸送プロジェクトチームを代表してきております森川ですが。まず、ひとつ、11万人、12万人というのは計画基準日ということで、185日間のうちで、これを超える日というのは10日から15日間だということを先ずご理解いただきたいということです。それから万博は物を運ぶのではなくて人を運びます。しかも博覧会という、行っても行かなくてもいいような人を運ぶわけです。ということは、これだけ不便な会場ですと、逆に皆さんがご心配になるような渋滞になるほどの人は来ないという可能性があります。逆に私も東部丘陵線を是非造ってくれという事をずっとお願いしておりますが、非常にうまくいきまして藤ヶ丘からここまでつながったら、非常に便利な会場になります。その時には協会の方が心配するより、ずっと多くのお客様が来てくれれば、東部丘陵線を多く使って来られるということで交通問題が解消されるということがあります。そしていまかなり事務局の方、歯切れの悪いお答えされましたが、実は私、2年前からずっと観客輸送プロジェクトチームの中で聞いていたんですが、似たようなお答えで、私もかなり皆さん方と同じような感じを持ったんですが、しかし考えてみますと、ある決められた会場の中で何を建てるという問題ではなくて、公共事業といいますのは大変いろんな地権者の問題、用地買収の問題、いろんな複雑な問題が絡んでおりまして、なかなか一概にどこに駐車場を作る,どこの道路ができる、どこの用地が買えるというのが難しいということがございます。それでここはひとつお願いなんですが、私も個人的には辻さんと同じように分散会場なんていうことを申しておりますけども、Yパークの交通問題に関しましては、私は非常に危惧しております。しかしこれまでずっと観客輸送プロジェクトチームでこの問題詰めてきております。現在も鋭意検討中でございますので、観客輸送プロジェクトチームにここは暫し任せていただけませんでしょうか。これは絶対内々で隠して勝手に決めるというようなことはいたしません。随時皆さん方に情報を公開しまして検討を示しますので、できましたらここは観客輸送プロジェクトチームにお任せいただけたらと思います。

□ 谷岡委員長

どうぞ森さん。はい。

□ 森局長(愛知県)

制度上の問題について私の方から述べさせていただきたいと思います。青少年公園のスケート場はたいへん立派なスケート場でございまして、それだけに専用利用ということで選手になるスポーツ選手になるということで一生懸命利用しておられます。それをどう調整するかということが大きな問題でございまして。実はスケート連盟を中心に、そういう選手の方々、選手を目指している方々の父兄の方々とかなり頻繁に、私共会合を持っております。それで方向性としては2つあると思っております。1つは委員長からもお話がありました、会期中にも使用できる対策、これはただ会期中に、どういうふうにして専用利用と博覧会の会場ということを旨くフィットするようなことが出来れば、たいへんいいなというふうに思っております。その方法は確かにあると思っております。それからもう1つは外に暫定の施設を確保するということがあろうかと思っております。その一番問題は、屋内の施設でスケートリンクが60m×30mのものがスケート競技ですと、それが規格になっておりますので、ちょうどプールなんかですと50mプールですと丁度いいぐらいありますけども、それはそれでプール業者との話し合いがございます。いずれにしましても場所の確保が一番大きいということです。それともう1つは冷凍施設がございます。ただこれは思ったほど、思ったほどというのは主観的で申し訳ございませんけれども、それほどすごい金額が掛かるわけではない。むしろ問題は場所の確保にあるかなと思っております。いずれにいたしましても父兄の方々とよくご相談をしながら、青少年公園で会期中にも使用できる方と、もう1つは暫定施設にする場所の確保、その2面を、なるべく早く話すということで対応策を講じていきたいと思っておりますのでよろしくお願いします。

□ 谷岡委員長

はい、どうぞ。

□ 八田氏

具体的なプール、スケートの話を出しても、たとえばラグビーや野球をやっておられる方もたくさんいるわけです。そういう人達は今ノンプロであっても、そういう問題が浮上した時にそういう人達はどこへ行けばいいのかというような、大きな問題になってくる可能性があるわけです。当然そういう事も含めて考えていこうとすると、かなり広範囲に場所探しということを協会側はやっていただけるという、こういうふうに判断してよろしいでしょうか。

□ 谷岡委員長

どうぞ、森さん。

□ 森局長(愛知県)

これは、やはり協会というよりは私共が公営施設といいますか、管理をしておりますので、私共が今おっしゃった、例えば直ぐそばにこういう運動公園もございますし、それだけでは足りませんと思っています。県下に多くのスケート等と違いまして野球場とかラグビー場とかいうのは各地にございまして、まずとにかく情報を積極的に提供していくというようなことで対応していきたいと思っております。

□ 谷岡委員長

最後の一点ですね、やはりこれまで説明不足であったとか、あるいは無視されてきたというような気持ちが拭えないというようなところがあって、それがために不満が吹き出てきてるというような部分があるかと思うんですけども、そういうことに関しても、今後は今お答えいただいていますように誠実なお答えをいただけるとして情報を公開していただき、相談にのっていただけると、これは協会さんの方としても、県の方としてもよろしいわけですね。はい。これについてはお約束いただけたということで、私共検討会議の承認になるということで、また本当に必要であれば、検討会議の方へも、地元の方々いろいろ不満があれば言っていただきたいと思うんですが。まだこの項目の中では、たとえばカバーしてないんだけども、こういう事をYパークの中では是非言っておいたほうがいいんではないかということがありましたら、是非お出しいただきたいと思います。どうぞ。

□ 八田氏

いまの付則でよろしいですか。先程の私の質問に関する答えに対しての意見はよろしいですか。はい。いまお話があったのは、非常に抽象的な話なんですね。具体的にいま加藤さんからもお話が出たように、実際に周りがいっぱいになっているのに、そんな具体的に可能性があるのかどうかということを、そういう話を聞くと皆さん疑問に感じるんですね。だから疑問を払拭するような、ちゃんとした手立てを、たとえばこういうことをやってます。こいうふうに、たとえばいまの野球場の施設がこれだけあって、これだけ土日は100何パーセントですとか、そういう数字を、出されて説明しないと、どなたも理解できないですよ。それを約束かどうかというようなね、それは約束にはならないんですよね。だからその辺の点をやっぱりちゃんと分かるように説明するためには、そういうデータはちゃんとお持ちなわけですから、そのお持ちのデータをちゃんとだしていただきたい。それで説明していただきたい。

□ 森局長(愛知県)

いま現在持っておりませんが、もちろんデータとしてはございます。ですからおっしゃるように具体的に改修、あるいは工事に入ってきますと、おっしゃるような調整が必要になってまいりますので、具体的に青少年公園の利用状況、県内の利用状況の引き合わせをしまして、具体的にどこがどういうふうに利用される可能性が、程度の問題もありましょうし、そういうことを具体的になんていいますか資料として整えていきたいと思っております。

□ 谷岡委員長

國分さんと木村さん。

□ 國分委員

我々はこの会議で海上の森をどうするかということを中心に議論するために集まっておるわけです。そのために青少年公園が関係するというような項目について議論するのなら、私はいいかと思うんです。けれど、たとえばスケート場、これは大切なことだと思いますがAそれを議論するのならば、また別のチャンスを見てすべきで、いまやらないとこれによって海上の森の議論に大きく影響を及ぼすようなふうに、私は思えないわけです。ですからやはり、青少年公園のこの議論を論じる場合に、たとえばアクセスだとか、入り込み人数だとか、施設を恒久にするのか、しないのかとか、そういうことについてですと、やはり海上の森に深く関係するからそういう議論はいいだろうと思いますが、いまされているような議論を、さっきから延々として、我々大事な時間を割いてここでやってるわけです。後の大事な議論が時間切れになる、それによってまた先回起こったような問題が起こるというようなことが、皆さんに不満があるとすれば、これは非常にまずいと思いますので、私はいまされているような議論は、ほどほどにして頂きたい、そのように思います。

□ 木村委員

國分さんの意見に賛成です。その前に森さんがおっしゃったことですが、実は青少年公園を中心として半径10キロ以内に、4年制大学が10以上あります。そういうところの施設が遊んでいるとは申しませんけども、いろんな展開の仕方がありますので必要があれば早めにそういう議論をすすめて、地域の中でどう連携して青少年育成のことを考える、あるいはそれ相当のことも考えていくということで、やっぱりお考えになられていること、私共大学も是非協力したいと申し上げたいと思います。

□ 谷岡委員長

大変すばらしい突破口がいま見えてきたといいますが、付近に大学が確かに本当に沢山あって、そこが運動施設などを随分貸していただけるというようなこと、本当に名古屋学院大学がそれを皮切りにしていただきますと、多分まわりの大学からも随分申し出があるんじゃないかと思います。本当にいまいい突破口が出て、これが本当の知恵を出すということだと思います。ありがとうございました。前田さん何かありますか。

□ 前田委員

ちょっと後戻りして申し訳ありませんが、さっき國分委員がおっしゃったこと、青少年公園というのが、先程協会の説明では実質的に、主会場というような位置付けだというふうにおっしゃったので、海上の森、もちろんあたくしも大切なことだと思いますので、私もそれには賛成いたしますが、ここのところ大事なところは押さえながらやっていただきたいというのがひとつお願いです。それと先程、森川先生がおっしゃった、輸送に関して観客輸送の専門家の方から、ここは私達に任せて欲しいということでした。私は専門家ではありませんのでそういう専門家からのご提案に対しては、本当にそういうかたちでして頂ければお任せしたいと思っております。ただそれに関して、2点程お願いがあります。これは森川さんにではなくて、協会の計画を立てられる方にです。長久手町というのは海上の森のとなりということ以外では、この会場の候補地になったという意図が私には考えられませんので、そこのところを地域住民に本当に影響の無い、影響を最低限に押さえたような会場計画を立てていただくという事。それから長久手の将来計画というのも、ここには行政の関係の方もいらっしゃいますが、あると思います。私もそれは期待しておりますが、そこのところに影響の無い、この万博によってそれはメチャクチャになってしまうような計画では、将来長久手町に住んでいく私達にとっては困ることですので、そういった計画をまず立てていただくということをお願いしたいと思います。

□ 谷岡委員長

では、よろしくお願いいたします。だいたいのカバーが出来たかなと思っております。もちろん、いろんな方々ご意見があろうかと思いますが、是非この試案に対して、もっとこう言うふうに加えるべきであるとか、こういう条項は付け加えた方がいいんだというような事がありましたら、これは先程来出ておりますように、私共はとりあえずこれを一旦ここで休止いたしまして、会場の計画と言うものについての協会案と言うものを、2週間前にお渡ししたものについて、発表していただきたいと思いますし、それに付随するような説明というものをこの間、精力的に、私共が休んでいる間に合同ワーキングというようなかたちで協会の方でおやりいただきました。2・3回おやりいただいたというふうに聞いておりますし、またその中には傍聴人として、あるいは発表者としてというかたちで検討会議のメンバーも随分沢山出ていただいております。ここへ入りたいと思いますが、ここで今7時20分になっておりますので、やはり5分か10分休憩したほうがいいと思います。

□ 八田氏

この青少年公園では、当然一連の環境に対する影響は当然出てくるわけですが、それに対しては別の場でまた。

□ 谷岡委員長

ここにはアセスメントについて最大限やっていこうという案が、原則的にやって頂くということが試案で出ております。それから自然環境の保全に努めるということについては第3番目に出ております。それ以外何か加えることがありましたら,是非あとでお申し出いただきたいと思います。

□ 八田氏

具体的に谷岡試案がどう言っておられるのか、前の会議では議論されていなかったですね。だからそれは海上の森の保全に関してと同様にそう言う場を設けていただきたいというふうに希望します。よろしくお願いします。

□ 谷岡委員長

それをやらないと、いわば万博の方の計画が出されないということではないということだと思いますので、そういうかたちで出来るだけ回を重ねたいと思います。では10分の休憩にさせて頂きます。

(休 憩)