サイト内検索

第10回「愛知万博検討会議(海上地区を中心として)」議事録

委員長試案とその積み残しの課題について

□ 黒岩企画調整G長

次に委員長の方からご指摘ありました委員長試案で指摘された課題についてでございます。まず「アセスメントの方法とスケジュール」ということでございますが、これにつきましては検討会議の議論の過程で何度かご説明申し上げていることでございますので、全体をここで繰り返すことはいたしません。後ほどさらにご議論があるようでしたらそのポイントにつきましてご説明していきたいと思います。「YPの計画と試案の要求に応える考え方と具体的措置及びスケジュール」ということでございますが、これも個別の問題につきましては前回、前々回とかなりの時間説明しておりますので、ここではいちいち繰り返しません。ただ、アクセスの問題、ゲリラ駐車場の問題とか渋滞の問題とか、現段階では万全なものではないという点については事業者側として認識しております。こうしたことは4年以上前の現段階ではやむを得ないものというふうに考えております。今後の2005年に向けて万全を期していきたいというふうに考えております。もとより地元長久手町の住民の方にご理解をいただくということは大変重要なことでございますので、今後とも計画の熟度の高まりに応じて十分な説明を行っていきたいというふうに考えております。9月3日にも説明会を開催しております。ただ、広い会場に数百人集まっていただいて、ご説明してご発言いただくという9月3日に行われた形式については、これでよかったかどうかというのは若干反省すべきところがあると思いまして、どういうやり方でやっていくのがいいかという点については、長久手町さんと相談してやっていきたいというふうに考えております。前田委員、今日は小池さんがご参加ですけれども、山本委員にもお知恵をお借りしたいと思います。次に「ミティゲーションに関して、その後の経過説明と今後のスケジュール」ということでございますが、現在HEPなどの生態学的環境影響評価趣向に造詣の深い学識者の方にいろいろ連絡とりまして、研究の下準備を進めている段階でございます。今後専門家からなるワーキンググループを設置いたしまして、県と共同で検討を進める方向で調整していこうと考えております。また、ミティゲーションを適用する方向について修正評価書に記載することも検討したいと思います。それから「海上の森の保全、活用のやり方に関する計画」については、後ほど愛知県の森局長の方からご報告をいただきたいと思います。それから「市民参加、広域連携」についてでございますが、これにつきましてはこれまでBIE登録に向けた作業に力を入れざるを得なかったということで、BIEに登録する内容というのはこの場合には公式参加者が対象になっておりますし、登録会場の中はどうするかという話でございますので、市民参加、広域連携についてはここで胸をはってご報告できるような成果がありません。ただ協会としては、従来からこの問題については誘致段階から会期、会場の時間的空間的な枠を越えて意義のある万博をやりたいといってきているものでございますので、まだ充分時間はあると思いますので今後委員長試案の方向の実現について努力していきたいというふうに考えております。協会としても今まで勉強はしてきているわけでございまして、萩原委員がいらっしゃいますので、機会があれば後で補足いただきたいと思います。こうしたことはもちろん協会だけでできるものではございませんので、ここにおいでの委員の皆様をはじめとして広範なご協力をいただいてやってまいりたいというふうに思います。そういう仕組みにつきましては市民の代表にも加わっていただいて作っていく必要があるというふうに考えております。ただ名称としては具体的な名称まではまだ考えておりませんけども、いずれにしても検討会議という名称ではなくて推進会議といったそういう名称のほうがいいのではないかというふうに考えております。できれば年内に何とか目処をつけまして、登録ができたらすぐ活動が開始できるようにできればしたいというふうに考えております。最後に「モニタリングシステムに関する考え方と所轄及びスケジュール」ということでございますが、7月24日の合意の前提となっているというふうに考えられるものでございますので、この検討会議でご議論いただかなければいけない問題であると思っておりますが、事務局としては全員の方に今後もというのもかなりのご負担になるかと思いますので、むしろ少人数の委員会を設置するような方向でやるのが適当ではないかというふうに考えております。所轄ということではもちろん協会の責任でやっていくものでございます。スケジュールとしましては、一応年度内に基本設計をやっていきたいというふうに考えておりますので、それに間に合うようには必要であると考えております。冒頭のご説明は以上でございます。

□ 谷岡委員長

どうもありがとうございました。1点だけ確認させて下さい。そうしますと、試案に沿ったところで今ずっとお話をいただいたということは、基本的な姿勢としては試案を尊重する形で今後の万博計画を進めていかれるというように受け取ってよろしいんでしょうか。

□ 黒岩企画調整G長

結構です。

□ 谷岡委員長

ありがとうございます。では、森さんのほうからよろしくお願いします。

□ 森局長(愛知県)

「海上の森の保全に関する計画の所轄、概要とスケジュール」でありますけども、まず海上の森の保全、愛知県の農林水産部が中心となってふれあいの森の整備事業を進めてまいりますほか、県の中でその他の事業主体は今後もう少し時間をかけて決めていく必要があるかなというふうに思っておりまして、そういうことで海上の森のトータルの全体の保全と活用につきましては、さしあたっては博覧会の開催が大きなファクターになりますので、そういうことで国際博推進局の方で当座トータルの所轄を担当するということで進めていきたいというふうに思っております。海上の森の保全と活用についての検討案というのを6月3日の第2回の愛知万博検討会議で私どもの推進局名で提案をさせていただきまして、その後今年の8月10日でございましたけれども、「里山学びと交流の森構想」というのを正式に県として公表させていただきました。それをベースにいたしまして今後取り組みを進めていきたいというふうに思っております。この検討会議でも委員長の方からお話がございまして、色んな関係者が集まった会議を設置する方向かということでご質問いただきまして、そのように進めてまいりますということで私からご返答させていただきましたけれども、具体的には先週の金曜日でございますが、9月22日に9月定例県議会をちょうど開いておりまして、代表質問に知事が答えまして「里山学びと交流の森推進会議」これまだ仮称でございますが、その準備会を早急に設置をしていきたいということで表明をいたしました。具体的にそれを受けて私ども事務方の進め方でございますけれども、推進会議は地元関係者と自然保護団体と有識者ということでおおむねは構成をしていきたいということで、今実は私どものほうで事務的にどんな人がなっていただくのがふさわしいか、もちろんそれはどういうことをテーマにするかということが前提になっているわけでございますけれども、今内部的に作業を進めておりまして、特に自然保護団体のほうからどういう格好で、地元が中心にもちろんなると思っておりますけれども、どういう形で参画をしていただくのがすわりがいいかといいますか、収まりがいいかということもございまして、今その作業を進めている所でございます。それがうまくいきますと、知事が早急にと申しましたけども、できれば11月頃にでも準備会といったものの立上げができないかということで今進めておりまして、いずれにいたしましてもメンバーがうまくそろうかということが一番ポイントだと思っておりますので、その辺りの努力をしまして、なるべく早く開催できるようにしてまいりたいというふうに思っております。以上でございます。