皇太子さまは8月25、26日の両日、愛・地球博を視察されました。開会式をはじめ4回目の訪問で、外国館など17館を見学。さる18日に入場者数が目標の1500万人に達成したことについて、関係者に「大変うれしく思います。体を大切に、無事終了されることを願っています」とねぎらいの言葉をかけられました。
台風11号の接近が心配された25日、皇太子さまが愛・地球博場を視察されました。前日に開催された「全国農業青年交換大会」出席に伴い愛知県を訪問されており、今回は2日間の日程で外国館を中心に計17のパビリオンを回られます。
バングラデシュ館から視察を始められ、色鮮やかな「リキシャ」と呼ばれる自転車の説明を受け、「どのくらいの人々が使っているのですか」などと質問されていました。スリランカ館では、スマトラ沖地震の被害を示したパネルを見学、多数の犠牲者が出たことにお悔やみの言葉を述べられ、手工芸の実演を見ながら宝石研磨の技術について尋ねられました。続いてマレーシア館やニュージーランド館などを訪問されました。
1日目の視察を終え、皇太子さまが「各パビリオンは工夫した展示を行っており、その国にいるような臨場感を味わえました」と感想を述べられたことが記者会見で伝えられました。また、8月18日に1500万人の目標来場者を達成したことについて「運営が順調に進んでいることを素晴らしく思います」と話されたことも公表されました。
車体全体に派手な装飾を施した自転車タクシー「リキシャ」を見学されました。同国では主要な交通手段との説明を受けて皇太子さまは「どれくらいの人々が利用していますか」と質問されました。
バングラデシュ館で「リキシャ」を見学される皇太子さま
世界第2位の高峰K2(標高8611メートル)の展示を熱心に見学されました。また、館内の彫刻品に関心を示され、ギリシャ文明の影響を受けているとの説明に聞き入っておられました。
スマトラ沖地震の被害状況を示したパネルを見学、多数の犠牲者が出たことに、お悔やみの言葉を述べられました。また、さまざまな手工芸の実演を見て「どのように技術を習得するのですか」と尋ねられました。
スリランカ館で手工芸の実演を見られる皇太子さま
来場者に歩み寄って声をかけられました。「何回目の来場ですか」と聞かれた男性が「30回目です」と答えると、皇太子さまは「楽しんでください」と笑顔で話されました。
ラオスの建築様式についての説明に耳を傾けられる皇太子さま
伝統的な建築様式で建てられた寺院を見学。「どのような木を使っているのですか」などと質問されました。
マレーシア館前で来場者に手を振られる皇太子さま
鮮やかな民族衣装に身を包んだ踊り子が、マレーダンスを披露。皇太子さまは、盛んに拍手を送られました。また、ろうけつ染めの実演コーナーでは「すばらしい色彩ですね」と感想を述べられました。
長細い箱の上に弦を張った「一弦琴」や琵琶など伝統楽器の音色に耳を傾けられました。曲が終わると奏者に歩み寄って「すばらしい演奏でした」と声をかけられました。
2004年に同国を訪れ、ビラ皇太子の結婚式に出席したことに触れ「すばらしい思い出になりました」と話されました。
世界最大級のニュージーランド翡翠(ひすい)を見学。「触ると幸運が訪れる」との説明を受け、石に触られました。
ニュージーランド翡翠(ひすい)を見学される皇太子さま
8万年以上前の化石化した人類の足跡「イブの足跡」や生きた化石と呼ばれる魚・シーラカンスに強い関心を示され「世界最古の人類は、南アフリカにいたということですか」などと質問されました。
3Dハイビジョン映像でナノテクノロジーについてのドラマを観賞されました。また、会場内から出る生ごみでつくられるガスで発電する「メタン発酵システム」の説明に耳を傾けられました。
それぞれの国や機関が、自分たちの思いを知ってもらおうと、環境への取り組みを含めて熱心に工夫した展示を行っていることがよく分かりました。館内に森林や建物を配するパビリオンがあり、その国にいるような臨場感を味わうこともできました。
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