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第6回環境影響評価アドバイザー会議要録

1. 開催日時

平成11年10月14日(木)午後1時30分から午後4時30分まで

2. 開催場所

(財)2005年日本国際博覧会協会 名古屋事務所
名古屋ダイヤビルディング2号館7階会議室

3. 出席者

加藤久和委員長、糸魚川淳二副委員長、吉田克己副委員長、青山光子委員、石井実委員、植下協委員、菊池多賀夫委員、北田敏廣委員、北原英治委員、久野和宏委員、佐藤正孝委員、芹沢俊介委員、武田明正委員、成瀬治興委員、服部重昭委員、八木明彦委員、山本晋委員

(委員合計17名)

事務局:(財)2005年日本国際博覧会協会

浅野事務次長、松崎環境グループ長、林上席調査役、山田環境保全チームリーダ、高木調査役、 鈴木課長代理

4. 議事

(1) 開会

  • 委員長あいさつ
  • 事務局あいさつ

(2) 会場基本計画の検討状況について

配布資料1「会場基本計画の検討状況について」に基づき事務局より説明し、質疑応答を行った。

主な発言

(委員)
森林体感地区の中に具体的にかなりの距離の里山トレイルが整備されるような図になっているが、人の入り込みの想定はあるのか。

(事務局)
里山トレイルは現存する道を図に示したもの。博覧会でも現況を生かし、 必要最小限の手を加えるのみの想定。
人の入り込みについては、森林体感地区で全体の1割を引き受ける想定。 個々のルート毎には想定していないが、森林体感地区の中でも濃淡はある。

(委員)
会場全体で1日22万人の入場者を想定しているようだが、2500万人の想定は変更されたのか。

(事務局)
2500万人に変更はない。計画基準日の同時最大滞留者数を22万人と想定して会場計画を検討しているもの。

(委員)
工事中の資材搬入等には、簡易鉄道による輸送方法を検討してはどうか。供用時には観客輸送としても利用でき、道路交通量の低減にもつながる。

(3) オオタカ調査検討会の検討状況について

配布資料2「オオタカ調査検討会の検討状況について」に基づき事務局より説明し、質疑応答を行った。

主な発言

(委員)
オオタカ検討会の検討中の工事やボーリング調査はどうなるのか。

(事務局)
オオタカ検討会の検討状況に応じ、適切な措置をとることになる。ボーリング調査については、営巣期に入る1月以降は極力実施しないよう努める。

(委員)
オオタカ検討会ではどこまでの情報公開を考えているのか。

(事務局)
検討会自体は非公開。会議後の記者会見を行っている。

(委員)オオタカの繁殖失敗の原因は何か。また、失敗する割合はどの程度か。

(事務局)
カラスなどによる自然的要因の可能性が高いと思われるが、状況証拠しかなく、断定でない。一般的な繁殖失敗の確率は4割程度と聞いている。

(委員)
オオタカ保護対策に関する結論はいつ出されるのか。

(事務局)
検討会の中でもみえていない。何れにしても個々のオオタカ保護に固執するのではなく、この地域におけるオオタカ個体群の保護方策の検討も併せて実施していくことが望ましいと考えているが、現状ではそこまで至っていない。

(4) 評価書案について

事務局より、本環境影響評価の手続き及び評価書の特徴について説明し、引き続き配布資料3「2005年日本国際博覧会に係る環境影響評価書案」に基づき事務局より評価書概要を説明し、質疑応答を行った。

説明概要

現在の評価書案では、準備書作成段階の計画案(第Ⅰ案)と、愛知青少年公園等を環境保全措置として利活用する計画案(第Ⅱ案)とを環境要素の項目ごとに比較検討してみた。協会としては第Ⅱ案の方が全体的にみて環境負荷が低減されると判断し、評価書を出そうと考えている。
通産省通達では、環境負荷の低減を前提として、計画の変更によるアセス手続きの再実施は必要ないとされている。通産省評価会の森嶌座長も環境への負荷が低減されるようであれば次のステップに進んでもよく、評価会としてもそのような観点で評価書をチェックしていくと発言している。

質疑概要

(委員)
瀬戸市海上地区と青少年公園地区とでは調査の密度が異なるので、単純に比較するのは困難と考える。詳細調査を実施した後、比較検討した結果、環境負荷が低減できない場合は計画を中止又は変更する旨を明記すべきである。

(委員)
環境項目により重み付けをする必要があるのではないか。

(委員)
青少年公園地区では、大気や騒音などの項目については環境負荷が上乗せされることになる。単純な±評価はそぐわないのではないか。

(委員)
青少年公園地区では排水の河川放流を想定しているが、これではゼロエミッションとは言い難い。

(委員)
新たに会場候補地となった長久手町にはどのように対応していくのか。

(事務局)
アセスよりも広い観点での説明を、町当局及び町民にも実施したいと考えている。通産大臣意見を検討している段階で、地元意見を聴取できればと思っている。

(5) その他

評価書案については送付させて頂くので、ご意見・ご助言等ありましたら、メールやファクシミリ等でも結構ですので、事務局まで送付頂きたい。

(6)閉会

  • 事務局より閉会挨拶。