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自然とのふれあい、環境学習

温室効果ガスの排出量削減協力 (三菱未来館、マダガスカル)

地球温暖化の原因とされるCO2などの温室効果ガスを削減するための国際合意「京都議定書」が、2005年2月16日に発効しました。京都議定書は、2008年~2012年の温室効果ガスの排出量を1990年レベルから6%削減することを日本に義務付けています。ところが、6%削減しなければならないはずの温室効果ガスの日本からの排出量は、2003年には1990年と比較して8%も増加しており、京都議定書の約束達成のためには、その排出量を実質14%削減する必要があります。この14%という数値に対して、国内だけの対策ではとてもこの削減目標は達成できないのではないか、という見方が主流を占めています。

国内対策だけではなかなか減らしにくい温室効果ガスの排出を、他の国と協力して有効に減らそう、という主旨で、京都議定書は、その約束達成のための柔軟性措置として、京都メカニズムと呼ばれる3つの仕組みを盛り込んでいます。その中の一つがCDM(Clean Development Mechanism)です。これは、先進国が協力して開発途上国において削減された温室効果ガスの排出量をカウントして、先進国の国内で削減したものと同じと見なして、その排出削減目標達成に用いることができる、という仕組みです。

この京都議定書の定めるCDMの概念を参考にした活動が三菱未来館で行われています。三菱未来館は、パビリオン建設中及び万博開催中に発生するCO2などの温室効果ガス排出をオフセット(相殺)するために、マダガスカル北部の熱帯雨林保全活動への財政的支援を実施しました。そこに位置するマキラ地域の森林の一部を保全することにより、森林に蓄積された炭素がCO2として大気中に放出されることを抑制するだけでなく、同地域に生息する動植物種の保全と、地元コミュニティによる持続可能な活動の実施に貢献します。

コモン5アフリカ共同館にあるマダガスカルの展示

コモン5アフリカ共同館にあるマダガスカルの展示

温室効果ガスは、人類の豊かな生活のあらゆる場面で排出されており、大気中に着実に蓄積されています。CDMのような、先進国と途上国が共同して地球温暖化に立ち向かっていく場面が、今後も増加し、このような活動が地球温暖化抑制の一助となることを私たちは願っています。

植樹体験 (富士山麓・モンゴル・瀬戸市)

愛知万博では、できるだけ自然の地形や森林をそのまま残した会場作りが進められてきました。それでも会場全体173haの内、約7ha分の森林を造成せざるを得ませんでした。
そのために、博覧会協会では苗木を植える3回の植樹体験会を「自然体感プログラム」のプレ事業として企画実施いたしました。植樹体験会への参加を公募し、趣旨に賛同いただいた大勢の方から申し込みをいただきました。全員の参加はかないませんでしたが、参加いただいた方々や地元関係者のご協力の下「世界の森作り」に僅かばかり貢献できました。

(1)富士山麓植樹体験会(静岡県富士宮市) 2004.4.18
 愛知、関東、地元から約350名の参加。ヒノキ・カエデ・ケヤキなどの苗木を2.5haの面積に4,650本植樹。

(2)モンゴル国際植樹祭(スフバートル市) 2004.9.18~22
 日本からの23名を含めて約100名で、モンゴルに自生するアカマツなどを10haの面積に30,000本植樹。

(3)瀬戸市植樹体験会(愛知県瀬戸市定光寺自然休養林) 2004.11.7
 地元を中心に親子連れら約120人が参加。ヤマザクラ・イロハモミジ・ミツバツツジなどを0.5haの面積に500本植樹。

こうした植樹会は日本全国でも盛んに行われており、国民の「森林を大切にしよう」という意識が高くなってきている表れと思われます。博覧会協会では愛知万博を通じてこうした環境活動がさらに広がっていくことを願っています。

(1)富士山麓植樹体験会

(1)富士山麓植樹体験会

(2)モンゴル国際植樹祭 広報プロデューサーのマリ・クリスチーヌさんも参加(右)

(2)モンゴル国際植樹祭 広報プロデューサーのマリ・クリスチーヌさんも参加(右)

(3)瀬戸市植樹体験会

(3)瀬戸市植樹体験会

万博エコツアー

愛・地球博ではメインテーマに『自然の叡智』、サブテーマの一つに『循環型社会』を掲げ、自然・環境保護への取り組みを通し、世界の一人ひとりが環境について考える機会となる博覧会を目指しています。

博覧会協会では環境学習プログラムの一環として『万博エコツアー』を実施いたします。
このエコツアーには3つのツアーが用意されており、それぞれご希望に沿ったツアーに参加することができます。参加費は全て無料です。

  1. バックヤードツアー・・・・・・・・ 環境技術に興味のある官公庁・企業関係者や学生が対象
  2. キッズ・エコツアー・・・・・・・・ 小中学生が対象
  3. セルフ・エコツアー・・・・・・・・ 一般来場者が対象

■バックヤードツアーでは、長久手日本館で使用する電力を、会場内のレストランなどから出た生ごみなどで発電して賄う、という新エネルギー施設や、燃料電池車への水素燃料供給施設など、近未来の技術を体感していただけます。
参加申し込みは全て事前予約制で、共催団体である 環境パートナーシップ・CLUB(EPOC) のホームページ、またはFAX(052-811-1367)から申し込むことができます。
予約開始は 1月17日(月)からです。
予約に関するお問い合わせはTEL(052-824-2406)へお願いします。

■キッズ・エコツアーでは、地球の将来を担っていく子供たちに、いろんな環境配慮施設を見てもらい、環境学習に役立ててもらいたいと考えています。
団体(小学校・中学校など)での参加申し込みは、共催団体である 愛・地球博ボランティアセンター のTEL(070-5645-2472)から申し込むことができます。個人で参加される方のための枠も用意しておりますので当日申し込んでください。ただし、先着順となります。
予約開始は 1月17日(月) からです。

■セルフ・エコツアーでは、会場内のいたるところにある環境配慮施設を、エコマップ(仮称)を片手に自分自身で見て回っていただきます。50を超える施設を紹介します。自身のスケジュールに合わせてご参加いただけます。

「万博エコツアー」の パンフレット PDFで詳細をご覧いただけます。
「万博エコツアー」に関するお問い合わせは 愛・地球博コールセンター(052-955-2005)へお願いします。

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