公式参加国や、国際機関が、出展する展示空間を、グローバル・コモンと名づけました。コモンとは、もともとは入会地や共有地や公用地を表す言葉です。そこから発展して自然と共生する人間の共同体の意味や共同体が共有する集団意識やライフスタイル(コモンセンス)の意味にもなります。また、都市における公共空間の意味としても使われています。
公式参加国や国際機関が集い、国や文化の違いを超えて〈地球大交流〉を実現するためのステージです。6つのグローバル・コモンで構成されており、それぞれ大陸を基本とした地域別の構成で、大小さまざまなパビリオンが「愛・地球博」のテーマを個性豊かに展開します。
自然の地形に適するように配置された6つのコモンを結ぶ、全長2.6kmの回廊型のメインルートがグローバル・ループです。自然環境に配慮し、また人にやさしいバリアフリーで、1時間ほどで1周できます。ループ上からは会場全体が見渡せ、イベントや祭りなども行われる、これまでにない新しい〈地球大交流〉の場です。
グローバル・コモンとグローバル・ループのレイアウト
各グローバル・コモンでは、モジュールの集合体にて、各公式参加者が展示を行ないます。モジュールは、全コモンで161用意しています。
各地域が入るグローバル・コモンは以下を原則とします。
グローバル・コモン | 地域 | モジュール数合計(計画) |
---|---|---|
1 | アジア(東南アジアを除く) | 33 |
2 | 南北アメリカ | 28 |
3 | ヨーロッパ | 34 |
4 | ヨーロッパ | 32 |
5 | アフリカ | 14 |
6 | オセアニア・東南アジア | 20 |
*国際機関については、原則当該国際機関にふさわしい地域のグローバル・コモンとします。
※公式参加者とは、日本政府による本博覧会への公式参加招請を受諾した外国政府及び国際機関をいう。