熱中症は、体の中と外の「あつさ」によっておこるさまざまな体の不調で、暑さや運動で体内にたくさんの熱を作るような状況で発症し、数秒間程度の失神などの「軽症」から全身の臓器の機能不全に至る「重傷」まで、さまざまな症状があります。軽症から重症へ進行したり、短時間で急速に重症となったり、予断は許されません。
熱中症について、知識と予防法を知って、無理せずに万博を楽しみましょう。
体温が上昇すると体から汗が出ます。その汗が蒸発すると、体内の熱が外に出て体温が下がります。しかし、湿度が高いと、汗が出ても蒸発せず、皮膚や服の表面にとどまるため、体温が下がりません。
熱中症予防には、気温だけでなく湿度にも注意しましょう。
睡眠不足、風邪気味など体調の悪いときは、要注意です。「体の調子がおかしい」と感じたら、すぐに涼しい場所で安静を保ってください。子どもやお年寄りの体力には、特に気をつけましょう。
「のどが渇いた」と感じたときは、すでに水分不足になっています。のどが渇いていなくても、定期的に少しずつ水分を補給しましょう。汗をかいている時は、スポーツドリンクがお薦めです。アルコール類は利尿作用があり、熱中症予防のための水分補給にはなりません。
熱がこもりにくい素材や熱を吸収しにくい白系統の服装を心がけましょう。直射日光かで長時間過ごさないように気を付けてください。
会場内では、観覧のために待ち列があちこちで見られます。暑い季節だけに、来場者が少しでも快適な環境で待つことができるよう対策をしています。その一部を紹介します。
各パビリオンでは、整理券の配布方法を一部変更するなどして、暑さの厳しい時間帯に待ち列が減るように対策を整えています。
野外ウェイティングスペースの通路部分に冷風機を設けました。上部にはドライミストの発生装置を設置しました。
既存のウェイティングスペースをはみ出した待ち列に、約500人分の日よけテントを増設しました。既設ウェイティングスペースの屋根の下には送風機17台、冷水器3台を設置しました。
日よけテントを新設して日陰スペースを拡張しました。