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愛・地球博協会企画事業「わんパク宝島」の「ヤマムラアニメーション博物館」壁画公開と展示内容の発表及び山村浩二氏記者会見について

平成17年2月18日

(財)2005年日本国際博覧会協会

(財)2005年日本国際博覧会協会は、協会企画事業の一つとして、21世紀を担う子供たちが遊びを通じて、食の大切さに気づく場として、「わんパク宝島」事業を推進してまいりました。
同パビリオン2階「わんさか体験の宝島ゾーン」のプログラムの一つである「ヤマムラアニメーション博物館」は、現在、世界的に注目を浴びているアニメーション作家の山村浩二氏をアドバイザーとし、多彩なアニメーションに関する展示展開をしていきます。
氏の全面協力によるアニメーションの世界は、来場した子供たち、ファミリーに新たな夢を与えてくれることと思います。
同コーナーの展示企画の目玉として、山村浩二氏直筆によるスペイン、アルタミラ洞窟壁画の複製をはじめとする壁画の展示があります。
本日、完成間近の壁画の公開及び、その他の展示内容に関する発表をおこなうとともに、あわせて山村浩二氏の記者会見をおこないます。

山村 浩二 氏

山村 浩二 氏

「ヤマムラアニメーション博物館」記者発表について

(1) 壁画公開

時間:15:30~15:50
場所:わんパク宝島パビリオン2F「ヤマムラアニメーション博物館」コーナー

(2) 山村浩二氏記者会見(展示内容資料配布)

時間:15:50~16:20
場所:わんパク宝島3F記者会見場

※パビリオンは現在工事期間中です。ヘルメットをご着用の上、担当者の指示に従っていただきます様お願いいたします。

以上

「ヤマムラアニメーション博物館」の展示概要について

「ヤマムラアニメーション博物館」は“ヤマムラアニメーション・パースペクティブ”と“視覚玩具コーナー”の二つの展示エリアから構成されています。

第一の展示エリア“ヤマムラアニメーション・パースペクティブ”は、山村浩二氏のアニメーションがいつ、どのようにして生まれ、どこへ行くのかを想像させる「アニメーションの歴史」と「ヤマムラ個人史」から成っています。
「アニメーションの歴史」は、「西洋絵画の時間表現」、「日本絵画の時間表現」、「戯画と漫画、アニメーション」、「幻燈から映画まで動く映像装置の発明」のテーマ構成となっています。
「ヤマムラ個人史」も、「学生時代」、「アニメーション作家への目覚め」、「子どものためのアニメーション」、「『頭山』以降」のテーマ構成となっています。これらのテーマは、観客が視点を移動させると奥行きを感じ、画像が動いて見える特殊印刷による八枚のパネルを用いて紹介しています。
これらのパネルには、美術史の中でも“動き”を“絵”として写しとろうとした作品の図版が配置され、山村氏自身の明解な説明が添えられています。また『捨身飼虎図(しゃしんしこず)』や『鳥獣人物戯画』などの模写は、今回のナビゲーター役を務めている新キャラクター‘スピーノ’を配し、精緻な作品に仕上げています。中学生、高校生時代の漫画や動画素材の人形は必見で、アニメーション作家としての歩みを示す数々の原画や動画、またアートワークが展示されています。(資料1参照)

第二の展示エリアには、映画発明当時の様々な装置を現代的にリメイクした“視覚玩具コーナー(展示A~M)”があります。
‘フリップブック’を装置化した「キノーラ」(展示A)、『頭山』をはじめとする代表作に加え、最新作『年をとった鰐』の作品ダイジェストを上映する「ヤマムラ劇場」(展示F)、立体のキャラクターが動いて見える「立体ゾートロープ」(展示H)、‘驚き盤’とも言われる「フェナキスティスコープ」(展示K)、裏側から光をあて粘土の厚みで濃淡を表現しコマ撮りする装置のしくみを紹介した「『水棲』撮影セット」(展示M)、など、そこでは視覚玩具を手に取ってヤマムラアニメーションのキャラクターを動かしながら、映像のしくみや動く絵の原理を体感できます。(資料2参照)

これら二つの展示エリアの壁面には、ヤマムラアニメーションのルーツを探る手がかりが山村浩二氏の直筆で描かれ、会場全体は統一感のある色調でアニメーションを感性と知性で楽しめる空間になっています。
「ヤマムラアニメーション博物館」は会場を歩くだけで、眠っていた“好奇心”が呼び覚され、“想像力”が刺激される展示となっています。

なお、この「ヤマムラアニメーション博物館」の展示には、キットグループ、日本コーバン株式会社、株式会社エディソン、カナダ国立映画製作庁(NFB)、ジュネオン エンタテイメント株式会社の協力・協賛を得ています。

添付資料

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