愛・地球博で9パビリオンを視察、来場者との触れ合いも随所に
天皇、皇后両陛下は、7月11日から13日までの3日間、愛・地球博会場を視察されました。開会式以来2回目のご訪問で、外国館を中心に9館を見学。シンガポール館内のスコールに打たれたり、JR東海超電導リニア館の立体映像を観覧したりと、積極的にアトラクションを体験されました。 会場には、両陛下を一目見ようと大きな人垣ができました。両陛下は終始、入場者に歩み寄ってにこやかに声をかけられ、入場者との触れ合いが随所に見られた3日間でした。
3日間の視察で回り切れないパビリオンを「せめて外観だけでも」と、北ゲートから長久手愛知県館前までの約1.2キロを散策されました。天皇陛下は白いカッターシャツにグレーのスラックス、皇后陛下は日傘で、暑さ対策は十分。グローバル・コモン1、2、3をはじめ、企業ゾーン、センターゾーンなどを眺められました。
カナダの自然や文化が幻想的に映し出されたシアターをご覧になりました。天皇陛下は映像に出てくるオーロラやさまざまな動植物に興味を示されたようです。皇后陛下は「この映像を見ることで、カナダに行きたいと思う人が増えますね」とノーマン・モイヤー政府代表に話されました。
大勢の来場者からの声援に、両陛下は笑顔で手を振り続けられました。皇后陛下が「(暑いので)水をしっかりとってくださいね」と、来場者に言葉をかけられる場面もありました。
武力戦争や自然災害の被災地での活動の展示や映像をご覧になりました。天皇陛下は、人道を訴える展示物に深く興味を持たれたようで、「良い展示がされていて、よろしいですね」と感想を述べられました。
アルゼンチン館の前で、2組のダンサーがタンゴを披露。演技が終わると、両陛下は大きな拍手をされ、皇后陛下は「エルモント(美しい)」「グラシアス(ありがとう)」と、ダンサーたちにスペイン語で話しかけられました。
両陛下は、伝統楽器を奏でる女性グループ「サニーガールズ」の演奏を楽しみました。漢唐の時代に作られた工芸品や、内壁を飾る巨大な彫刻などを見学され、その繊細さに感心された様子でした。また、2010年の上海万博について、天皇陛下は「ご成功をお祈りします」とお言葉を述べられました。
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