平成13年度においては、「2005年日本国際博覧会の基本的な枠組み」を7月23日に公表し、併せて総合プロデューサー3名(泉眞也、菊竹清訓、木村尚三郎)とチーフ・プロデューサー3名(原田鎮郎、福井昌平、牧村真史)が就任した。
この6名のプロデューサー体制のもとに、「2005年日本国際博覧会(愛知万博)基本計画」をとりまとめ、12月3日に公表した。
また、平成14年4月25日には、幅広く世界に発信するために、愛称として「愛・地球博」を決定した。
さらに、開催3年前となる平成14年3月25日には「マスコットキャラクター」を発表し、同時にネーミングの募集を開始したところである
平成9年10月23日
本財団は、国際博覧会条約に基づく2005年の愛知県瀬戸市、長久手町及び豊田市における2005年日本国際博覧会の準備及び開催運営等を行うことにより、わが国の産業及び文化の発展を促進し、もって21世紀の地球社会の発展に寄与することを目的とする。
経済産業省商務情報政策局博覧会推進室
主たる事務所
名古屋ダイヤビルディング゛2号館4階
飯野ビル7階
理事 77名(うち 会長 1名 副会長 18名 常任理事 7名)
監事 2名
評議員 132名
(主な役員)平成14年3月25日現在
役 職 | 氏 名 | 常勤・非常勤の別 | 担当職務・現職 |
---|---|---|---|
会 長 | 豊田 章一郎 | 非常勤 | 経済団体連合会名誉会長 |
副会長 | 秋山 喜久 | 非常勤 | 関西経済連合会会長 |
副会長 | 足立 利夫 | 非常勤 | 瀬戸市議会議長 |
副会長 | 磯村 巌 | 非常勤 | 会名古屋商工会議所会頭 |
副会長 | 今井 敬 | 非常勤 | 経済団体連合会会長 |
副会長 | 太田 宏次 | 非常勤 | 中部経済連合会会長 |
副会長 | 奥田 碩 | 非常勤 | 日本経営者団体連盟会長 |
副会長 | おくむら 文洋 | 非常勤 | 名古屋市会議長 |
副会長 | 加藤 梅雄 | 非常勤 | 長久手町長 |
副会長 | 神田 真秋 | 非常勤 | 愛知県知事 |
副会長 | 小林 陽太郎 | 非常勤 | 経済同友会代表幹事 |
副会長 | 鈴木 公平 | 非常勤 | 豊田市長 |
副会長 | 関本 忠弘 | 非常勤 | 日本イベント産業振興協会会長 |
副会長 | 寺島 金男 | 非常勤 | 長久手町議会議長 |
副会長 | 増岡 錦也 | 非常勤 | 瀬戸市長 |
副会長 | 松原 武久 | 非常勤 | 名古屋市長 |
副会長 | 水野 富夫 | 非常勤 | 愛知県議会議長 |
副会長 | 光岡 保之 | 非常勤 | 豊田市議会議長 |
副会長 | 山口 信夫 | 非常勤 | 日本商工会議所会頭 |
常任理事 | 川上 哲郎 | 非常勤 | 日本万国博覧会記念協会会長 |
常任理事 | 坂本 春生 | 常勤 | 2005年日本国際博覧会協会事務総長 |
常任理事 | 笹森 清 | 非常勤 | 日本労働組合総連合会会長 |
常任理事 | 椎名 武雄 | 非常勤 | 社会経済生産性本部副会長 |
常任理事 | 田代 和 | 非常勤 | 近畿商工会議所連合会会長 |
常任理事 | 樋口 廣太郎 | 非常勤 | 経済団体連合会評議員会副議長 |
常任理事 | 松本 秀作 | 非常勤 | 日本青年会議所会頭 |
監 事 | 幅 勇雪 | 非常勤 | 日本公認会計士協会東海会顧問 |
監 事 | 山本 惠朗 | 非常勤 | 全国銀行協会会長 |
平成13年度末の職員数は、事務総長以下154名となった。
職員数
職員数(平成13年度末) | 前期末比増減 | 平均年齢 |
---|---|---|
154名 | +13名 | 42歳 |
(各年度別職員数)
平成9年度末 | 平成10年度末 | 平成11年度末 | 平成12年度末 | 平成13年度末 |
---|---|---|---|---|
39名 | 86名 | 117名 | 141名 | 154名 |
(1)他会場建設
(2)その他会場建設に付随する調査等
平成11年度業務に引き続き、設計与件等を整理するための調査、博覧会会場建設が周辺環境に及ぼす影響を低減するための調査、会場内外での円滑な観客輸送移動を実現するための調査(ITS)等を行った。
主な内容は次のとおりである。
(3)供給処理施設基本設計
会場基本計画をもとに、電力施設、冷水及びガス供給施設、上下水道施設の基本設計を実施した
(4)観客輸送施設基本設計
会場基本計画をもとに、交通ターミナル、駐車場の基本設計を実施した。
(5)ランドスケープガイドライン作成及び基本デザイン業務
会場全体を魅力ある会場とするため、ランドスケープに関する全体のガイドライン及び会場各ゾーンの基本デザイン、既存樹木の保存等の検討を実施した。
(6)サイン・ストリートファニチャー基本設計
会場に配置する施設や管理運営計画と整合性を保ちながら、会場のサイン・ストリートファニチャーの基本設計及びサービス基幹施設等の指針を作成した。
(7)3R型建設手法の調査検討
会場基本計画をもとに、循環型社会に対応する建設システムである3R型建設手法を反映するための調査検討を実施した。
(8)バリアフリー対策の検討
高齢者、障害者等を含む観客が円滑に利用できる博覧会施設をめざし、学識経験者、障害者団体代表等による委員会を設置し、基本設計における整備方針、整備内容、配慮事項等をとりまとめた。
(9)地質調査
造成設計及び各施設設計等を行うため、ボーリング調査、土質試験等を実施した。
(10)造成設計
会場基本計画及び会場施設基本設計をもとに造成実施設計を実施した。
(11)会場建設コストマネジメント業務
会場計画に対し、コスト縮減、効率的なスケジュール管理を目的とし、コスト管理、スケジュール管理、会場建設費の算出及びその検証を行った。
(12)測量調査
会場内外の設計に必要な現地測量調査を実施し、既存航空測量地図と接合させた。
(13)航空写真撮影調査
会場内外の計画に必要な範囲で航空写真撮影を実施した。
環境影響調査(大気質、水質、動植物、生態系等)を引き続き実施し、環境影響評価書(案)をとりまとめた。また、環境影響調査に関して専門家からの指導・助言を受けるための環境影響評価アドバイザー会議を開催した。
(1)国内広報普及活動
博覧会に対する理解を促進するため、平成13年10月15日の基本計画骨子の発表及び12月3日の基本計画の発表に合わせ、パンフレット、リーフレット、PR映像、EXPO 2005 AICHIだより、HPを作成し、国内外の各種会議や説明会、イベントなどにおいて積極的なPRを行った。
博覧会をより多くの人々に親しんでもらえるよう、平成14年1月25日、博覧会の愛称を「愛・地球博」に決定し、さらに、開幕3年前の節目となる3月25日に、視覚的に表現するデザインロゴを制定、公表した。
新進気鋭の若手キャラクター作家、デザイナー5名による「愛・地球博公式マスコットキャラクター指名コンペティション」を実施し、公式マスコットキャラクターのデザインに、アランジ アロンゾさんの提案による『森のおじいちゃん』と『森のこども』のペアの作品が公式マスコットキャラクター選定委員会により選定され、開幕3年前の節目となる3月25日の理事会で了承され、制定、発表した。
また、広くマスコットキャラクターの愛称を募り、博覧会の認知度向上を図るため、全国紙等で広告を出稿し、マスコットキャラクターの愛称募集を告知した。
2月25日には、公式イメージソングの作詞・作曲をYOSHIKI氏に依頼し制作を開始、博覧会の知名度アップに寄与した。
シンボルマークを基軸とした博覧会広報を展開するとともに、「愛・地球博」の愛称、デザインロゴ、公式マスコットキャラクターの制定に合わせ、広報誌、HPなどの広報ツール、広報グッズなどを制作し、関係機関、企業等の協力を得て「愛・地球博」の普及を図るなど博覧会のPRを展開した。
開催3年前イベント、北九州博覧祭、うつくしま未来博、山口きらら博を始め、パートナーシップ事業、愛・地球博PR推進会議、各自治体、経済界、支援団体及びメディア等と連携して200に近いイベントにおいてPR活動を実施した。
(2)海外広報普及活動
平成13年11月の在日外交団報告会、同月末のBIE総会をはじめ各種の国際会議において、博覧会をPRし、理解を深めるため、博覧会の基本計画に基づくビデオ(英語版)、リーフレット(英、仏、西、中、韓文版)を作成し国内外で配布した。
海外における博覧会への理解を促進するため、平成13年9月に外国人記者を会場予定地に案内した。
また、海外向け広報誌、在日外国人記者向けの書籍に基本計画を紹介する記事を掲載するとともに、公式マスコットキャラクター、愛称“Exposition of Global Harmony”の発表資料を財団法人 フォーリンプレスセンター及び社団法人 日本外国特派員協会に配布し、博覧会の知名度向上に努めた。
(1)BIE関連事業
第1号(テーマ)及び第2号(参加条件)特別規則を作成し、第130回BIE総会(13年11月30日)で承認を得ると共に、13年6月及び 11月の総会に出席し、博覧会の計画進捗状況を報告した。
とりわけ11月の総会は、渡辺政府代表を各加盟国に紹介し、参加招請を行った。
(2)海外広報普及活動
平成13年11月12日、名古屋国際会議場・国際会議室にて「EXPO Aichi -Global Stage For Cross-Culture-(地球大交流の舞台としての愛知万博)」をテーマに開催した。ロセルタレスBIE事務局長の基調講演「国際交流の場として、従来の博覧会が果たした役割と将来の博覧会への期待」に続き、「21世紀の新しい博覧会像-愛知万博への期待を込めて-」と題してパネルディスカッションを実施。370名の来場者とメディアに対し、愛・地球博が地球大交流の大きな舞台になることや、異文化交流の大切さをアピールした。
平成13年11月13日、名古屋マリオットホテルにて準備会合を開催。シンポジウムにも参加したフィリプソンBIE名誉議長を中心として、愛・地球博のテーマの深化・普及を目的とする活動方針について熱心に議論され、14年5月に開催される第1回会議に向け、準備作業を開始した。
(3)海外参加招請
187の外国政府と75の国際機関に対する日本国政府の参加招請状発出を受け、リエゾンオフィサーが海外参加招請活動を開始した。(3月31日現在参加表明国29、参加表明国際機関5)
また、国内においては、10月の博覧会政府代表任命を機会に、11月20日東京において「愛知万博・在日外交団報告会」を開催し、在日外交団に博覧会準備状況を説明するとともに、参加勧誘を行った。当日夜のレセプションは、小泉首相、平沼経済産業大臣をはじめとする政府首脳、有力国会議員多数の出席を得て盛会となった。