守洞春は1909年に高山市馬場町に生まれ、1985年に同地で没した飛騨を代表する版画家である。大胆な構図が引き立てる色刷りの美しさ、また郷里・飛騨に根ざし、いにしえの文化に思いを馳せた深みのある表現において他の追随を許さない。今日まで飛騨の版画が主に学校教育の現場で知られてきた背景には、武田由平をはじめとする先達者に教えを受けた郷土出身の守洞春らの中央での活躍によるところが大きい。東光会や日展を中心に作品を発表し続け、郷里・飛騨の版画を世に知らしめた。
本展覧会では、岐阜県美術館が収蔵する守洞春の全版画26点を関係する資料とあわせて展覧する。彫りと刷りによる版画の魅力を再確認する機会としたい。
出品点数 木版画26点、資料
平成17年5月28日(土)~6月26日(日)(26日間)
毎週火曜休館
高山市千島町900-1
飛騨・世界生活文化センター
ミュージアム温故知新 2F企画展示室
一般320円、大学生110円、高校生以下無料
岐阜県美術館
財団法人 岐阜県産業文化振興事業団 飛騨・世界生活文化センター
中日新聞社
TEL:0577-37-6111(代)
FAX:0577-35-2251