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会場から回収したバイオマスプラスチック食器具や食べ残しが、堆肥や野菜、リサイクル・プランターになって帰ってきました

~会場を起点とした “循環型社会” の実現を予見させます!~

2005年9月15日
(財)2005年日本国際博覧会協会

 (財)2005年日本国際博覧会協会は,脱石油社会への挑戦を象徴する新素材である「バイオマスプラスチック(生分解性プラスチック)」( 別紙1 PDF)を積極的に導入してきました( 別紙1 PDF)。このたび、これまでお知らせしてきたバイオリサイクル(コンポスト化)に加え、これまで、技術的に困難とされていた、リターナブル食器のマテリアルリサイクルにも成功しましたので、お知らせいたします。(会場内から発生するバイオマスプラスチック食器のリサイクル状況の全体像については、 別紙2 PDFをご参照ください。)

1.簡易食器具(ワンウェイタイプ)

 会場内より発生する生ゴミのうちレストランでの食べ残し(来場者系生ゴミ)とともに分別し、会場外でコンポスト化したのち、農地に還元し、野菜や花卉を栽培しています。これらの青果物は再び会場内へ戻してレストラン等で利用しています。    
 今回は、成型時に発生した端材を一部活用したマテリアルリサイクルによるプランター開発に成功しました。

2.リターナブル食器

 繰り返し使用するリターナブル食器については、破損等により、使用に耐えられなくなったものを、マテリアルリサイクルなどの手法により再生品化します。このたび、 関係者によりプランターとしての再生品化に初めて成功しました。一般にバイオマスプラスチックは、一般のプラスチックに比べて劣化しやすいために、今回の様に強度の再現が必要な大型製品へのマテリアルリサイクルは技術的に困難とされていました。 このプランターは、閉幕間近ですが会場内で一部使用する予定です.また本年10月より岡山で開催される国民体育大会(秋季大会)、同じく11月より開催される全国障害者スポーツ大会で会場の飾り付けにも使用される見込みです。
 この、“リサイクル・プランター” が破損等で使用を終えた場合、更に土に近い製品、例えば育苗ポットやマルチフィルム(農業用土壌被覆フィルム)へ再生していく事が可能です。この様にバイオマス・プラスチックは段階的なマテリアルリサイクルを通して,最後の段階でも焼却せずに土に返す事が可能な資材です。

 上記のように、会場に導入した多様なバイオマスプラスチック製品の多様な再資源化手法を愛・地球博で示す事を通して、サブテーマである「循環型社会」の実現に寄与する実証が関係者の努力により成されたと考えております。

添付資料

参考 PDF

この情報はメディア向けに広報資料として発信時現在の情報を配信しておりますので、内容について変更や中止になる場合がございますが、あらかじめご了承ください。

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