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2005年日本国際博覧会(愛・地球博)に係る追跡調査報告について

(財)2005年日本国際博覧会協会は、環境影響評価の一環として、平成15年7月にご案内した追跡調査の手法等に従い、「会場間ゴンドラ設置に伴う環境影響調査」について予測・評価を行いましたので、その結果をご報告します。

あわせて、平成14年度に実施した「環境モニタリング調査」の結果をご報告します。

主な調査結果は下記のとおりです。

1. 「会場間ゴンドラ設置に伴う環境影響調査(予測・評価)」

事業内容等から判断し、選定することが適当と考えた大気質、騒音、振動、植物、動物、景観の環境要素の項目について、工事、存在、供用による影響を予測したところ、以下の環境保全措置を講ずることなどにより、環境への影響は回避又は低減が図られるものと評価した。
さらに、今回選定しなかった環境要素の項目についても、環境影響評価書(平成14年6月)に記載した「回避又は低減の方針」を徹底することにより、本事業による環境影響の回避又は低減に努めていくこととする。

  • ゴンドラの支柱位置は、できるだけ注目すべき植物種が多く分布する地域への影響を与えない場所を選定した。
  • 6号・7号支柱の工事についてはオオタカ及びその他の注目すべき鳥類の繁殖期を避けて行う計画とした。
  • 森林内の7号支柱の工事は、自然地形の改変を最小限にし、また、国道155号の工事用車両の走行量を抑制するために、当初予定していた森林内数百メートルの工事用道路の設置をやめ、資機材の運搬に東ターミナルからヘリコプターを使用する計画とした。
  • ヘリコプターについては、朝・夕や休日をはずした時間帯に、できるだけ短時間に作業を行うとともに、飛行日程等の周辺住民への周知徹底を図ることとした。
  • 工事車両を一元的に管理するシステムの導入により、会場本体工事も合わせ車両の分散化を図ることとした。

概要については 別添参照 PDF

2. 「環境モニタリング調査(平成14年度)」

大気質、騒音、振動、水質、植物、動物等の項目について、会場及びその周辺において、モニタリング調査を実施し、項目ごとに工事着手後の評価を行った。
その結果、以下に示す項目などを除き、環境影響評価書(平成14年6月)における環境保全のための監視目標を達成し、予測値、環境基準値または規制基準値が存在する項目については、それらを下回る値であった。

  • 道路沿道において、二酸化窒素などが予測結果を上回る傾向にあり、一部は環境基準値も上回ったが、広域の濃度変動を反映していること、その期間の本事業の工事用車両の台数は一般車両の1%未満とみられること等から、本事業の影響は小さいと考えられた。
  • 地下水質において、一般的に肥料等に起因するといわれる硝酸性窒素等に高い値が一部観測井戸にみられたが、その時期においては、解体工事や造成工事が中心であり、施肥等の、これらの値に影響を及ぼすような行為は行っていないことから原因の特定はできなかった。
  • 注目すべき植物種の一部は工事着手時点ですでに開花期等が終了していたこと、注目すべき動物種の多くは工事着手時点ですでに生息及び繁殖の確認適期が終了していたことから、事業による影響及び環境保全のための監視目標の達成状況は、平成15年度以降の調査で確認していくこととする。

したがって平成14年度においては、本事業による環境への著しい影響はみられず、環境保全のための監視目標は概ね達成されていると判断した。
今後も引き続きモニタリング調査を継続し、環境への著しい影響が明らかになった場合には、その原因等について分析するとともに、必要に応じ専門家の意見を聴きながら、関係機関と調整して、適切な対策を講じるものとする。

概要については 別添参照 PDF

※技術面等詳細のお問い合わせは、下記までお願いいたします。
(財)2005年日本国際博覧会協会 環境グループ
電話(052)569-2154

上記報告書について訂正します。( 詳細はこちら PDF

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