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愛知万博事業に関する基本原則

愛知万博事業に関する基本原則

2001年2月27日

(財)2005年日本国際博覧会協会

2005年3月25日~9月25日までを会期に、瀬戸市、長久手町、豊田市を会場とし、「自然の叡智」をテーマとする2005年日本国際博覧会(愛知万博)は、1500万人をこえる来場者を目途に以下の項目の原則に沿って開催する。

1. 愛知万博は21世紀の新しい社会のモデルになる文明の創造と新しい文化の提案を目的とし、全世界への発信と未来への発言の場として開催する。

2. 愛知万博のコンセプトについては、以下の8点を考慮のうえ策定する。
① 自然と人間の幸せな調和
② 環境負荷の低い社会、循環型社会のモデル
③ 生命・宇宙などの未知の自然へのアプローチ
④ 情報化の徹底した実用化と新たな実験
⑤ 楽しく魅力的な高齢化社会の提案
⑥ 中部及び日本の産業技術力の発揮
⑦ アジアの国々を可能な限り包含した世界各国の文明文化の対話
⑧ 外国政府、日本政府、自治体、企業とあわせて、市民参加の様々な形態の追求
3. 愛知万博会場の自然豊かな特色を生かし、会場全体をオープンな展示場として新しい発想で魅力的に設計運営するとともに、展示館、催事場などの一過性の施設は可能な限り短工期、低コストとし、ハードに過度に依存することなく展示、催事の企画内容でソフト中心に集客を図る。

4. 愛知万博の会場の印象をより鮮明にし、かつ2005年の開催の精神を語り継ぐため、永久的記念碑となるシンボルを建設する。

5. 愛知万博会場へのアクセスは出来うる限り多様なルートを準備し、各ルートのバランスのとれた利用システムを開発する。

6. 愛知万博開催前、又は愛知万博開催会場以外の展示・催事、その他多様な行事との巾広い広域連携を図ることにより、万博効果を最大にする。

7. 愛知万博の予算については、採算性を必須条件とし、会場建設費1,350億円は当初予算を出来得る限り削減し、運営費550億円については、出来得る限り収入を増加する方向で運営する。

8. 以上を実現するため最高顧問・総合プロデューサー制度を導入し、高い見地と広い視野から事業全体を統括するとともに、博覧会協会事務局は巨大な文化事業の推進にふさわしい柔軟で機動的な組織体として運営する。

9. 愛知万博の事業関係者が完全に一体となって一つの方針・目標の下に円滑に事業を進めるため、中央官庁、地元自治体、地元経済界、博覧会協会の代表者と最高顧問から成る「愛知万博推進最高会議」を設ける。