ソビエト連邦の崩壊に伴ってできた独立国家ウクライナは欧州の東にあり、7カ国に囲まれて古来さまざまな遊牧民族が到来した歴史をもっています。館内の中央には、紀元前6世紀ごろの騎馬民族スキタイ人の女性の石像が3体並んでいます。
館内の展示物とは別に、人々を引きつけているのが民族音楽バンド「コザチェンキ」の演奏です。ウクライナの代表的な民謡を、「バンデューラ」という63本もの弦をもつ民俗楽器や、フルートやアコーディオンを交えて披露。ステージでは15分ほどの間に、情感豊かなメンバーが、ウクライナ語で時に力強く、時にはやさしい響きで、ウクライナ各地の曲調の異なる音楽を次々に奏でます。
ゴザの上に座った観客が、テンポのよい曲に手拍子を打っていると人の輪も広がっていきます。団長のデムチェンコさんは「反応のいい観客と一体となって、言葉がわからなくても音楽で交流できてうれしい」と、喜びを語ります。
演奏は、毎日11時30分から午後4時まで45分おきに行われ、ステージ手前の柱に次の演奏時間を貼り出しています。
【写真上】民族音楽バンド「コザチェンキ」のメンバー4人
【写真下】「バンデューラ」を弾く女性
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