褒章 (自然の叡智賞)
1958年のブリュッセル万博が最後となっている褒章制度が約半世紀ぶりに復活しました。表彰式は9月24日(土)のBIEデーに行われました 。
賞の名称および目的
「自然の叡智賞」
(財)2005年日本国際博覧会協会は、120カ国の公式参加国ならびに国際機関など、公式参加者のパビリオンを対象に「自然の叡智賞」を授与しました。本賞は、各公式参加者のパビリオンが、愛・地球博のテーマである「自然の叡智」の趣旨を具現化し、かつ、それを広く伝えようとする努力を奨励することが目的です。 2004年12月16日の第136回BIE(博覧会国際事務局)総会で、「褒賞に関する第14号特別規則」が承認されたことを受け、「自然の叡智賞」を2回にわたり授与しました。
対象
公式参加国が出展する69パビリオン(※)を対象とし、日本館や自治体、企業パビリオンは対象としません。
※参加国は120カ国であるが、アフリカ、北欧、コーカサス、アンデス、中米、中央アジア、南太平洋の7つの共同パビリオンを設置しているため。
評価の視点
- 第1回褒賞 本博覧会のテーマである「自然の叡智」の具現化に向けた公式参加パビリオンの外観、内装および展示内容などが評価されました。 2005年5月26日発表
- 第2回褒賞 「自然の叡智」のテーマに基づき、自然保護、生物多様性、文化多様性、相互理解、国際交流の促進など、今日のグローバルな問題を解決するため、世界に向けて発信している公式参加者のメッセージが評価されました。 2005年9月19日発表
審査委員会
褒賞に関する第14号特別規則に基づき、審査委員には下記の9名に就任いただきました。なお、特に審査委員長は、定めないこととしました。
- 呉建民氏: 博覧会国際事務局(BIE)議長
- ビセンテ・ゴンサレス・ロセルタレス氏: BIE事務局長
- オーレ・フィリプソン氏: 国際諮問委員会委員長
- 近藤次郎氏: 東京大学名誉教授、愛・地球賞審査委員長
- 彦坂 裕氏: 建築家・環境デザイナー、日本館クリエイティブ統括ディレクター
- ラシード・スリミ氏: ONAグループ総務・企業関連ディレクター、ONA基金会長、世界銀行顧問
- マーティン・ロス氏: プロシア文化遺産財団顧問委員、ドレスデン大学文化政策・文化マネジメント学部教授
- アルベルト・レンツ氏: 建築家・芸術家、前メキシコ大統領顧問
- ロバート・W・ライデル氏: モンタナ州立大学歴史学・哲学科教授
第1回表彰
- カテゴリーA (4モジュール以上)
金賞 韓国館
銀賞 スペイン館
銅賞 イギリス館
- カテゴリーB (1.5〜3モジュール)
金賞 トルコ館
銀賞 メキシコ館
銅賞 ギリシャ館
- カテゴリーC (1モジュール以下)
金賞 フィリピン館
銀賞 モロッコ館
銅賞 ニュージーランド館
- カテゴリーD (共同館)
金賞 ベネズエラ・ボリバル共和国 (アンデス共同館)
銀賞 ケニア共和国 (アフリカ共同館)
銅賞 ウズベキスタン共和国 (中央アジア共同館)
第2回表彰
- カテゴリーA (4モジュール以上)
金賞 ドイツ館
銀賞 フランス館
銅賞 アメリカ館
- カテゴリーB (1.5〜3モジュール)
金賞 メキシコ館
銀賞 オーストラリア館
銅賞 マレーシア館
- カテゴリーC (1モジュール以下)
金賞 オランダ館
銀賞 南アフリカ館
銅賞 インドネシア館
- カテゴリーD (共同館)
金賞 アンデス共和国
銀賞 マダガスカル共和国 (アフリカ共同館)
銅賞 ケニア共和国 (アフリカ共同館)