新エネルギー供給システム
21世紀を展望するとき、最も大きな課題として化石エネルギーの枯渇や地球温暖化などが挙げられます。その課題解決の手段として、クリーンかつ効率的な発電システム、燃料電池発電が期待されます。
「愛・地球博」では本格的かつ大規模な自律分散型の新エネルギー発電システムを開発し、実証実験を行います。
第1は、会場内のレストランなどから発生する生ごみを原料に、発酵で得られたメタンガスを使って燃料電池を稼動させるもの。
第2は、会場造成時に伐採した木質チップや、会場内で発生するペットボトルなどの廃プラスティクを原料に、得られたガスを燃料として発電に利用するものです。
さらに、自然変動電源である太陽光発電と、変動調整用電源となるナトリウム硫黄(NaS)電池を加えて、電力の需要バランスに応じて制御いたします。こうした複数の新エネルギーを組み合わせ、それを制御するシステムとしては世界初の試みであり、規模としても世界最大です。
長久手日本館は400万人の来場者を想定した約500m2の一番大きなパビリオンですが、このエネルギーシステムを利用して電力のすべてをまかないます。
発電プラントはグローバルコモン5の外にあり、来場者の方々に見ていただけるようになっております。
- NEDOが運営する「未来のエネルギー探求ツアー」の入場者は8/16日現在22,506名。一般のお客様以外にも多くのVIPの視察を受けております。
- メタン発酵システムの残渣は会場外にて肥料化し、花の種と一緒にNEDOの新エネツアーのお土産としてお客様に配布しております。
世界最大規模2,200kw
長久手日本館の使用電力を100%を賄う