世界初のICタグ活用入場券
世界初のICタグ活用入場券
入場券にICタグを組み込むことにより、高度な偽造防止や1枚1枚を個別に管理する可能になった。これにより、愛・地球博の入場券は単に入場をチェックするという入場券本来の機能に加え、パビリオンや催事の予約、EXPOエコマネーなど来場者一人ひとりに対応した多彩なサービスを提供できるようになった。
例えば、火事で外観の判別がついない状態の入場券が持ち込まれた事があったが、ICチップの読取りで、未使用であることが確認されたため、再発行したという事例は、この技術が人と人との関係をつなぐ場面として印象的であった。
運営面においても、入場処理、入場者分析、配券管理、販売・売上管理などの業務で読取速度の速さ、個別識別精度の高さなど、その威力を発揮した。
入場券は、最終的に2,550万枚を製作し、世界最大の規模の利用事例となっている。また、第一期前売開始より現時点までの約2年間において、1枚の偽造券も確認されておらず、高度な偽造防止技術が証明された。