生分解性プラスチック
会場内ではレストランからファーストフード店まで多くの飲食施設が出店しています。これらのお店で使われる食器類は膨大な量におよび、これらに従来の化石燃料から作られるプラスチックを使用した場合、その廃棄時は埋め立て、あるいは焼却されるわけで、地球環境にとって決してよくありません。
愛知万博ではこれらのお店で使われる1,000万個を超える数の食器類に生分解性プラスチック(biodegradable plastic)を採用します。これだけの数の食器類に生分解性プラスチックを導入することは、一つの事業としてみると世界的にもかつてない規模での試みとなります。
長久手日本館の北側の外壁にも生分解性プラスチックが使われます。 これは、トウモロコシなどのでんぷんと食品廃棄物を原料として作られたもので、写真から判るように、透明なパネル(1.5mx2.0m/枚)になっており、これを220枚使用し、木製の枠にとめ、内側に発泡緩衝材を詰めた断熱性能を備えた構造になっています。また、緩衝材の隙間から外光をゆるやかに取り入れることができ、日中の室内の照明エネルギーを節減することができます。