4 その他博覧会に関する事業
1 博覧会国際事務局(BIE)登録申請準備等
- BIE総会
昨年5月の第125回BIE総会、12月の第126回BIE総会及び10月に開催されたBIE執行委員会において、2005年日本国際博覧会の準備進捗状況を報告した。
- BIE幹部との実務協議
BIE登録申請準備のため、昨年8月(パリ)、11月(名古屋)、本年2月(パリ)の計3回にわたり、BIE議長及び事務局長を交え実務協議を行った。
- ハノーバー国際博覧会準備状況調査
本年6月の開催に向けて準備が進むハノーバー国際博覧会に関し、ハノーバー国際博覧会公社の活動状況及び会場の準備状況を調査した。
2 シンポジウムの開催
- 国際シンポジウムの開催
博覧会構想の具体化に際して、広く海外の意見を聴取して反映するため、昨年度に引き続いて第3回国際シンポジウムを開催した。
本シンポジウムのパネルディスカッションの模様は、1月29日のNHK衛星第一放送の「BSフォーラム」において全国放送された。
また、その成果をシンポジウムに参加できなかったより多くの方々に発信するため、学術情報誌を作成配布した。
(日時) 平成11年10月31日(日) 13:00〜17:00
(場所) 名古屋会場: 名古屋国際会議場国際会議室
東京会場: 千代田放送会館スペースエコー
(テーマ)『21世紀の感性創造』-エデュテインメントの発展-
- 市民シンポジウムの開催
通常のシンポジウムと異なり、身体を使って学ぶ体験型シンポジウムを実施した。内容としては、子供を対象として「モノ」を分解してその成り立ちを知り、材質と分別、再生利用などを通して「資源」の大切さを親子が一緒になって学ぶことで実体験を通じて子供に博覧会への興味関心を高めてもらうことを目的に、第4回市民シンポジウムを開催した。
(日時) 平成11年12月11日(土) 13:00〜16:00
(場所) 産業技術記念館
(テーマ)「何でも『分解』探偵団」
3 市民参加促進事業の実施
博覧会計画に対して、様々な形で市民が主体的に参画していくための仕組みづくりを支援するため、次のような市民参加型事業を実施した。
- EXPO 2005キッズプレイキャンパス'99
博覧会のテーマ「自然の叡智」の下に、21世紀を担う子供達に一番身近な自然「からだ」からその振る舞いにより自己実現の方法を学ぶという新しい教育理念を提示した。
- EXPO 2005カウントダウンイベント
2005年日本国際博覧会開催2000日前を迎えるに当たり、市民団体、愛知県、市町村、地域経済団体との広域的なネットワークを形成し、幅広い市民が参加できる市民祭的なイベントを豊橋市と一宮市で開催した。
- 里山保全活動等支援事業の実施
「緑と水の森林基金事業」により、市民団体への里山保全活動の支援等 を行った。
4 広報普及活動の実施
- 国内広報普及活動
- シンボルマークの制定
博覧会の広報普及活動及び収益事業等に幅広く活用する目的でシンボルマークを国際指名コンペにより制定し、3月21日の理事会・評議員会後に公表した。
- パンフレット、リーフレットの制作
協会設立後初めての博覧会パンフレット(日、英、中の3国版)、リーフレット(日、英、仏、中の4国版)を制作した。
- オリジナルポスター等の制作
博覧会開幕2000日前を機に、協会設立後初めてのオリジナルポスターを制作した。ポスターは全部で8種類あり、その内の6種類シリーズが「第41回全国カタログ・ポスター展」においてポスターの部の最優秀賞「通商産業大臣賞」を受賞した。
また、同時に「自然の叡智」を表現した地元制作オリジナルグッズ8種類を制作し、協会等が主催するイベントで配布して好評を得た。
- 開幕2000日前イベント(touch EXPO)の開催
開幕2000日前に当たる10月3日に名古屋の久屋大通公園一帯と東京の渋谷109スクエアを結んで「EXPO 2005カウントダウンイベント」を開催した。
また、愛知県下を中心に提携イベントとしてtouch EXPOを広域で開催した。
- 「バンパク探検隊」の創刊
子供向け広報誌として「バンパク探検隊」を創刊した。国際博覧会に関わる話題、エピソードなどをイラスト、写真を交えて解りやすく紹介し、平成11年度は第3号まで発行した。(当面隔月で刊行予定)
- イベント等を通したPR活動
愛知県内を中心に50イベントに出展するとともに、東京地区においても10イベントに出展を行い、博覧会のPRを実施した。
- 海外広報普及活動
- PATA(太平洋アジア観光協会)名古屋総会
昨年4月に名古屋で開催された太平洋アジア観光協会の年次総会(各国政府観光機関代表者ほか観光専門家800名を含む1600名が参加)を捉え、協会主催のランチョンミーティングを開催し、PRビデオ等を用いて当博覧会の広報活動等を実施した。
- 昆明世界園芸博覧会
昨年の5月1日から10月31日まで開催された「中国 '99昆明世界園芸博覧会」日本政府屋内出展エリアにおいて、パネル、パンフレット等によるPR活動を行った。
- ベルリン国際旅行見本市
ドイツのベルリンで開催された世界最大の観光見本市(来場者約12万人)において、名古屋空港ビルディング(株)及び中部国際空港(株)とともに出展し、観光業界関係者及びドイツ国内向けに当博覧会のPRを行った。
- ハノーバー国際博覧会出展準備
本年の6月1日から10月31日まで、ドイツのハノーバー市において開催される国際博覧会において、日本館内の当博覧会のPRコーナーに設置するため、和紙で包まれた電気自動車「Lantern Car“螢"」の制作を行った。
5 資金計画
- 資金計画(会場建設費)の公表
会場建設費の検討に当たっては、昨年11月に国際的にも評価される博覧会の実現に向けて、(1)環境への配慮を十分行う (2)2500万人と予想している観客の安全、利便性等を確保する (3)博覧会のテーマの具体化にかかわるものに重点的投資をする等の考え方を示し、その時点で概ね1800億円を見込んでいる旨を公表した。
- 財務委員会設立準備委員会の組成
民間からの資金募集等に関する業務を効率的に推進するため、財務委員会組成までの準備組織として、経済団体、業界等12団体からなる財務委員会設立準備委員会を10月に立ち上げた。
5 予算関係
平成11年度予算は、平成11年3月19日に開催された第5回理事会・評議員会において承認された。
(平成11年度予算額)6,592,022千円
6 資金の確保
(1)補助金収入 |
1,384,645千円 |
1.国庫補助金 |
570,121千円 |
2.地方公共団体補助金 |
570,121千円 |
3.公益法人補助金 |
244,403千円 |
(2)寄附金収入 |
22,229千円 |
寄附金 |
22,229千円 |
(3)借入金収入 |
5,960,000千円 |
銀行からの借入金収入 |
5,960,000千円 |