愛・地球博の閉幕にあたって

愛・地球博は、３月２５日の開幕以来１８５日間にわたる会期を盛会のうちに終了し、本日無事閉幕することができました。ご参加いただいた１２５の国、国際機関、ならびに国内出展・参加者の方々のご尽力、開催にお力添えをいただいた多くの関係各位のご支援、そして内外から来場された約2205万人のお客様のご支持に対しまして、心より厚くお礼を申し上げます。
　愛・地球博は、「自然の叡智」をテーマに、人類が直面している地球的課題を克服し、持続的成長が可能な人類と自然が共生できる社会の方向を様々な方法で提示いたしました。エネルギー、映像、ロボットなど最先端の技術の体験、新しい社会の仕組みやライフスタイルの実験、ＮＰＯや市民の方々の積極的な参加などにより、これまでの万博にはなかった新しい成果を得ることができたものと思っております。
また、世界中の人々が集い、大いなる交流を通して多様な文化と価値観を理解し、許容し合うことの大切さを共有していただきました。一人ひとりが２１世紀の未来に思いを馳せ、次代を担う子供たちは未来に対する夢と希望と感動を抱くことができたのではないかと思います。
愛・地球博が、伝統ある万国博覧会の輝かしい歴史の新たな１ページとなるとともに、その理念が多くの人の心の中で生き続け、いろいろな形で継承され、発展していくことを願ってやみません。
皆様、本当にありがとうございました。

財団法人2005年日本国際博覧会協会
会　長　　豊田章一郎