2005年4月5日
財団法人2005年日本国際博覧会協会
(財)2005年日本国際博覧会協会は、協会企画催事 “愛・地球メッセージイベント”の一環として、「愛・地球会議 テーマフォーラム4月~文化・生物の多様性と国際レベルの共通認識づくり」を、4月16日(土)13:30より、愛知県立大学 講堂にて開催いたします。
“愛・地球メッセージイベント”は、持続可能な社会の創造をテーマに、「自然の叡智」を考察して深め、その成果を世界へ向け発信することを目的として、会期中毎月開催され、先日の3月27日(日)~28日(月)に「オープニングフォーラム」が開催されました。
4月は、地球上の「生物・文化の多様性」をテーマに開催されます。
生物と文化の多様性は、現在大きな危機に瀕しています。しかし同時に、私たちはいま新たな次元で「多様性」という価値を再発見しつつもあります。
これからの地球を考える重要なキーワードとして、「多様性」に焦点をあて、国際スローフード協会理事や英国、ニュージーランド、日本の第一線の研究者の参加を得て実施されます。
聴講は無料です。
聴講ご希望の方は、4月14日までファックスでお申し込みください(定員500人)。
052-951-3895
お問い合わせは、下記事務局までお願いします。
愛・地球メッセージイベント事務局
052-955-6015
052-955-6016
4月16日(土)13:30~17:30
愛知県立大学 講堂
13:30~13:35 主催挨拶
13:35~13:55 コーディネータ趣旨説明
13:55~14:55 基調講演
14:55~15:10 休憩
15:10~17:15 パネルディスカッション
17:15~17:30 まとめ
財団法人2005年日本国際博覧会協会
博覧会国際事務局(BIE)
UNESCO(ユネスコ 国連教育科学文化機関)
国立民族学博物館地域研究企画交流センター
UCC上島珈琲株式会社
愛知県立大学
1959年生まれ。東京大学大学院文化人類学博士課程修了。生命科学や地球環境論を踏まえた新たな「人間学」を提唱する一方、インターネット社会の可能性を開拓する数々の実験プロジェクトを仕掛ける。96年に制作したウェブ作品"Sensorium"によりアルス・エレクトロニカでグランプリを受賞。以後、世界初のマルチメディア地球儀『Tangible Earth(触れる地球)』、携帯電話を活用したユビキタス地域情報システム「どこでも博物館」、スローライフ・イベント「100万人のキャンドルナイト」などをプロデュース。「愛・地球博」では、触れる地球を使ったグローバル・コミュニケーションのさまざまな実験を行う予定。
1955年生まれ。元イタリアスローフード協会副会長。ミラノ大学哲学科卒業後、数年間にわたりコミュニケーション、マーケティング、広告言語の分野で教鞭をとる。その後、食、ワイン評論家として活動。近年はスローフード協会のイタリア国内外の公式スポークスマンとして、国際的連携に取り組む。また、イタリア内外の20の都市が参加するスローシティ・ムーブメントにおける公式代理人。さらには、「生物多様性を守るためのスローフード基金」のメンバーとしても、イベントの立案、運営などに当たっている。また、ガストロノミー、ワインの専門家として、RAI(イタリア国立放送)をはじめとするテレビ、ラジオの番組制作にも関わっている。
1958年生まれ。京都大学農学研究科熱帯農学専攻博士課程中退。京都大学東南アジア研究センター助手を経て、国立民族学博物館地域研究企画交流センター助教授。現在、総合研究大学院大学先導科学研究科助教授を併任。専門分野は環境人類学・東南アジア地域研究。人と森林の関わりに焦点をあて、フィールドワークを繰り返し、東南アジア熱帯林のポリティカル・エコロジー、中国の環境史などの研究を行ってきた。関心は森林から水に拡がり、世界水フォーラムでは分科会「水と文化多様性」をユネスコ等とともに運営した。編著書にThe Political Ecology of Tropical Forests in Southeast Asia: Historical Perspectives, 2003、Kyoto University Press & Trans Pacific Pressなど。フィールドワークは、新たな人とのつながりを生む。調査でかかわった東ティモールで、コーヒー栽培を基盤とした経済復興支援など実践的活動にも携わっている。NPO法人平和環境もやいネット理事。
ニュージーランドワイカト大学にてマオリと太平洋諸島の発展を専攻し修士号を得る。草の根レベル、ならびに政策レベルで、マオリ教育に関するいくつかのイニシアチブに関与。2003年より成人及びコミュニティ教育に関する高等教育委員会(TEC)のレファレンス・グループ共同議長。ワイカト大学ハミルトン校マオリ・太平洋諸島発展研究所マオリ文化学科長。アジア太平洋地域の成人教育機関を結ぶ、地域最大のNGOネットワークであるASPBAE(アジア南太平洋成人教育協議会)の会長でもある。
英国キュー王立植物園園長。レディング大学で植物学、王立ホロウェイカレッジとロンドン大学で地質学、インペリアルカレッジで生物科学を専攻。アメリカ国立科学アカデミー海外会員、王立スウェーデン科学アカデミー海外会員、ドイツアカデミーレオポルジーナ会員。同植物園は、生物多様性研究──その多様性がどのように生まれ、現在どういった状況にあり、それをどのように保持しつつ人類のために持続的に活用してゆくことができるか──において世界で最も重要な機関として、その名を知られている。
1963年生まれ。大阪大学大学院工学研究科博士課程修了。89年、Beckman Research Institute City of Hope研究員、科学技術振興事業団「さきがけ」研究員などを経て、2002年より現職。同大学院工学研究科助教授、生命機能研究科助教授を兼任。生物の進化過程を人工細胞によって再現。実験を通して生命現象ができあがるプロセスを観察し、進化の法則を探り、生物複雑系への構成的アプローチを行っている。東京大学大学院総合文化研究所科助教授(併任)、科学技術振興機構・戦略的創造研究推進事業ERATO複雑系生命プロジェクトグループリーダー。