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愛・地球メッセージイベント/愛・地球セッション
4月 多文化が織りなす音のタペストリー グレース・ノノ&ボブ・アベスグループ(フィリピン)コンサート

2005年4月5日
財団法人2005年日本国際博覧会協会


2005年日本国際博覧会協会は、協会企画催事であります“愛・地球メッセージイベント”の一環として、「愛・地球セッション・多文化が織りなす音のタペストリー」を、4月7日(木)EXPOドームにて開催いたします。
このコンサートにフィリピンを代表するアーティスト、グレース・ノノ&ボブ・アベスグループが出演します。
“愛・地球メッセージイベント”は、EXPO2005のテーマである「自然の叡智」に学ぶ持続可能な社会の創造について、万博史上初のリレーシンポジウムを通して世界の有識者を集めて考察する「愛・地球会議」と、「自然の叡智」について音楽やトークショー、体験型のワークショップなどを通して心と身体で体感する「愛・地球セッション」の二つで構成されています。EXPO2005の期間中毎月1回ずつ開催され、「自然の叡智」をテーマに日本が世界に伝えたいメッセージを発信します。
そして「愛・地球セッション」4月は、フィリピンを代表する女性ボーカリスト、グレース・ノノ率いる「グレース・ノノ&ボブ・アベスグループ」の登場です。いくつかの文化(イスラム・カトリック)を土壌に持つフィリピンのアーティストたちが、各々の文化の音や言葉をつないだ独自の音楽を披露し、多様な文化の対話を試みます。メンバーには、各民族楽器の代表アーティストやポップスアーティストが参加し、フィリピン独自のダイナミックな音楽パフォーマンスが繰り広げられます。
つきましては、この機会にぜひフィリピンの代表的アーティストらによる音楽をご取材いただきますよう、ご案内申し上げます。

開催概要

タイトル

多文化が織りなす音のタペストリー
グレース・ノノ&ボブ・アベスグループ(フィリピン)

取材対象日時

2005年4月7日(木) 開場18:00 開演19:00
※取材対象日時以外をご希望の場合は、お問い合わせください。

会場

EXPOドーム

スケジュール

取材受付開始 18:00

グレース・ノノ&ボブ・アべス プロフィール


グレース・ノノ&ボブ・アベスグループは、伝統的なフィリピン民族音楽を演奏するグループとしてその名を広く知られている。
彼らのかもしだす音楽は、「一体になった音」。東南アジア、中国、インド、アラビア、および西洋の様々な要素を一つの音楽に統合することである。そして、それは現在のフィリピン独自のダイナミックな音楽史を形作ることにも多大な影響を及ぼしてきた。
フィリピンの持つ歴史と時代背景の変化、そのような環境に順応してきた精神力など、実生活の経験から生まれた地方色のある力強い独自のレパートリー、ローカルな言語、メロディー、そして楽器を用いたこれらの音楽は、独創性に溢れ、現在のワールドミュージックの構築にも一石を投じた。
彼等のパフォーマンスは、音楽のみに留まらず、様々な見地からのアプローチを行っている。ダンス、詩、およびビジュアル・デザインなど、他の芸術性を備えた音楽、また、精神性、教育および文化的擁護のテーマなど多岐にわたるものである。
また、このグループの特徴は、その豊富な音にある。古来の民族音楽と現代音楽を調和した音づくり、それを可能なものにしている。そして、それらは彼等のダイナミックな音楽を形成する根幹にもなっている。

グレース・ノノ 略歴

  • 1981年より、フィリピン大学にて人類学・芸術史、社会開発学などを学ぶ。
  • 1994年からは同大学にてフィリピン芸術論を専攻。
  • 1986年よりシンガーソングライターとして活動を始める。
  • 1994年に Awit賞最優秀新人女性アーティストに選出されたのを皮切りに、現在までに40ものタイトルを受賞している。音楽活動においては、独自の文化に基づいた現代音楽、および、文化的存続、女性問題、環境決定論や精神性などを観点に歌うことで知られ、フィリピンを代表するアーティストとして国内外に名前を知られている。

ボブ・アベス 略歴

音楽家、作曲家、編曲者、レコードプロデューサー、ミュージックディレクター、 およびフィルムディレクターとして名高い。
ボストンのバークリー音楽院でジャズを学び、学士号を取得。数々のコンサートでミュージックディレクターとしての腕を発揮した。1990年代に、民族固有の音楽を探究し、その後TAOミュージックをグレース・ノノと共に設立。
従来のフィリピン音楽と同時代の文化に基づいた音楽のプロデュース、及び出版をてがけている。現在はSoundquest レコーディングスタジオを所有し、独自の音楽作りを行っている。

左:グレース・ノノ 右:ボブ・アベス

グレース・ノノ & ボブ・アベスグループ


バンドメンバープロフィール


Karatuan Kalanduan

フィリピンの民族楽器クリンタンの代表的奏者として、国内外で数々の公演を行う。

  • 1988年4月:フィリピン文化センターの後援で日本ツアー敢行。東京、大阪、広島にて公演。
  • 1988年5~6月:フィリピン国立大学の後援でヨーロッパツアー敢行。イタリア、フランス、ドイツ、スイスにて公演。
  • 1993ー94年:フィリピン国立大学で、クリンタン音楽の教師として教鞭を執る。
  • 1996年5月:民族文化フェスティバルの後援で、D. Kalanuyanとともにシアトル、ワシントンにて公演。
  • 1997年10月:大阪、国立民族学博物館の後援で、ミンダナオ クリンタン アンサンブルとともに大阪公演。
  • 2000年10月:フィリピン大学国立の後援で、台湾ツアー敢行。
  • 2003年10月:グレース・ノノ、ボブ・アベスとともに、シンガポールアートフェスティバルにて公演。
Alexander Tumapang

民族楽器奏者、民族舞踊パフォーマー。

  • 2004年11月:清里・農村センターKEEP(日本)にて開催された、文化交流フェスティバルにフィリピン代表として招聘される。
  • 2004年6月:マニラ メトロポリタン ミュージアムで行われたクリンガ音楽とダンスのパフォーマンス進行ディレクターを務める。
  • 2004年4月:俳優として、映画『NIKIMALIKA』に出演。
  • 2003年11月:Nanning国際フォークソング アートフェスティバルに出演。フィリピン文化のパフォーマンスを行う。
  • 2003年4月:Pagdiwataアートフェスティバル出演。
  • 2001年12月:Baguio市にて、KULLIPANコンサートに出演。
  • 1992年2月:PRISAA National Meetに出演。

このほか、竹楽器奏者として、アルバムGangeh di Montanoyosa等、数々のレコーディングに参加している。

Faisal B.Monal

フィリピンの民族楽器クリンタン奏者の第一人者。
フィリピンで最も有名な民族舞踊団であるINTANG MAGUINDANAON 民族舞踊団、SAMBULAYAN民族舞踊団の振付家としても活躍。数々の作品を発表し続けている。

  • 1995~1997年:Catabato市のSALAMINDANAO ダンスカンパニーにミュージシャン、ダンサーとして所属。
  • 1997~1998年:SINING KTAWATO 舞踊団にミュージシャン、ダンサーとして所属。
  • 1998~2001年:KALILANGAN舞踊団(ミンダナオの伝統民族舞踊団)にミュージシャン、ダンサーとして所属。
  • 2001~2002年:KULINTANG CULTURAL ENSEMBLEで、フィリピンの民族楽器クリンタンの奏者として活動。
  • 2001年~現在:INTANG MAGUINDANAON 民族舞踊団に振付家として所属。
  • 2002年~現在:SAMBULAYANG 民族舞踊団に民族舞踊の振付家として所属。

Lionel Zivan S. Valdelon

フィリピンポップス界の新進気鋭アーティスト。
フィリピンの国民的ドラマ、iKapag May Katwiran IpaglabanMo のオリジナル曲を作曲、自ら演奏し好評を博す。
ピアノ、フルート、ギター、バイオリン、パーカッションのための楽曲のアレンジ、コーラスアレンジ等、民族音楽から現代音楽に至るまで、幅広いジャンルの音楽制作を手がけている。
2000年には、エレクトリック・ミュージック・ショーと題されたインターネットラジオ番組Making Musica をプロデュース。
最近では、Acid42としてアルバム”Holly Weak EP”を制作。
ハウスミュージックからヒーリング音楽までを収録したこのアルバムは、高い評価を得ている。
2年前よりグレース・ノノ、ボブ・アベスとともに数々の公演を行う。
コンピューターと伝統楽器の音色を取り入れ、グループの音楽スタイルに新しい風を吹き込んでいる。

Charles Wandag

出身地であるフィリピン北部の伝統舞踊の舞踏家であるほか、スキンドラム、ハープといった伝統楽器の奏者や伝統歌謡の歌手として、幅広い活動を続けるアーティスト。
画家としても知られ、毎年多くのグループ展、個展で作品を発表し続けている。
数々のパフォーマンスグループ設立を手がける等、若手パフォーマーの育成にも積極的。
パラワンを拠点に活動するNGO団体( Concerned Artist for the Environment)の代表も務め、環境活動家としても精力的に活動している。
これらの実力と経験から、数々の会議、教育機関に招待されて講演を行っている他、ワークショップや教育プログラム主催者としても実力を発揮している。