サイト内検索

愛・地球博におけるヘナタトウによるかぶれ・炎症について

2005年9月9日
(財)2005年日本国際博覧会協会


愛・地球博では開幕以来アフリカ共同館等幾つかのパビリオンでヘナを利用したタトウ(ボディペインティング)が行なわれ、多くの来場者の人気を博してきました。
ところがまことに遺憾ながら、主に7月中旬以降にヘナタトウをした30人を越える来場者からかぶれ・炎症が発症したとの連絡がありました。
博覧会協会では、ヘナタトウを実施しているパビリオンに対してこの事実を伝えて注意を喚起すると共に、8月8日、ヘナタトウを引き続き実施する場合には、特にアレルギー症・過敏肌の人はかぶれ等を起こす可能性のある事を希望者各人に明確に周知すると共に、被害が発生した場合に適確に対処し得る体制を整えるよう要請したところです。
加えて協会では、ヘナタトウによる被害の実態を確認すると共に、副次的な被害の拡大を防止するために専門家等に意見を求めた結果、以下のことが判明しましたのでお知らせします。

一般的に純粋なヘナでアレルギー反応を起こすことはまれといわれています。しかし、アフリカ共同館では一時期黒いヘナタトウがなされており、この黒いヘナにはパラフェニレンジアミン(PPD)という黒い毛染めに使われている成分が含まれていた可能性があることが判明しました。実際スーダンではパラフェニレンジアミンが含まれていたヘナタトウを行なったことがある事が確認されました。このパラフェニレンジアミンの入った黒いヘナタトウでかぶれ・炎症を経験した人は、今後パラフェニレンジアミンの入ったもの(例えば毛染め等)を使用した場合に同様の症状をおこす可能性があります。
黒いヘナタトウでかぶれ・炎症を経験した人が、パラフェニレンジアミンが原因であったかどうかを医学的に確認する為にはパッチテスト(皮膚貼布試験)を受ける必要があり、又パラフェニレンジアミンによるアレルギー及びパッチテスト施行については、皮膚科専門医と相談することが必要です。
又パラフェニレンジアミンでかぶれ・炎症を経験した人は、稀ではありますが類似の構造を持った他の化学物質によってもアレルギー反応を引き起こす可能性もあり得ますので、皮膚科専門医に相談する場合にはこの点も合わせて相談することをお勧めします。

以上



この情報はメディア向けに広報資料として発信時現在の情報を配信しておりますので、内容について変更や中止になる場合がございますが、あらかじめご了承ください。