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瀬戸会場 「市民パビリオン&海上広場」について 参加プロジェクトの日程決定/オープニングプロジェクトについて

(財)2005年日本国際博覧会協会では、瀬戸会場の「市民パビリオン&海上広場」を、市民の立場で主体的に企画から演出、展示まで実践する国際博覧会史上初めての市民参加事業の試みと位置付けて準備を進めて参りました。
開幕まであと35日となり、2回の公募を経てきたプロジェクトの日程がほぼ決定いたしましたので、ご報告します。( 資料1 PDF
また3月25日~27日まで3日間のオープニングでは、国際的な活動に携わる青年たちによるプロジェクトがスタートします。
歌人であり、ワールドユースピースサミット平和大使である田中章義(たなかあきよし)氏が参加市民の立場でこの事業の全体を企画され、4つの大陸(アジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカ)から、国際的な活動をしている4人の青年を招聘します( 資料2 PDF)。世界平和と地球への貢献について語り合い、さらに、この4人の青年とホストとなる日本の青年たちが実施する4つの国際的なプロジェクトが計画されましたので、ご紹介させていただきます。

ギャラリー

ギャラリー

海上広場

海上広場

「ストリートチルドレン芸術祭」

市民プロジェクトのオープニングプログラムでは、自らストリートチルドレンとして育った体験を持つ、フィリピンのジャン・ピエール氏を招聘し、日本の若者たちと共にストリートでの生活を選ばざるを得ない子どもたちの実情と背景、そんな彼らが世界に伝えたいことについて作品の例も示しながら語り合います。
そこから世界ではじめての「ストリートチルドレン芸術祭」の作品募集がスタートします。フィリピン、カンボジア、ルワンダ、メキシコ、パラグアイ、ザンビア、バングラデッシュなど地球各地から寄せられるストリートチルドレンたちの“絵画”と“詩”は、こどもたちのどんな可能性を21世紀の世界に見せてくれるのでしょうか。世界から集められる作品の送付先は熱海市立小嵐中学校で、生徒会の全面的な協力により保管されます。また、作品の一部は市民パビリオン2階対話ギャラリー入口横のオープンスペースに展示されるとともに、WEB上のインターネットギャラリー( http://www.expo-people.jp )で公開されます。会期後半には各界の12名の選考委員によって12の作品を選出し、9月からチャリティーカレンダーとして販売も計画されています。

  • 3月25日 15:00~16:00 市民パビリオン 対話劇場にてジャン・ピエール氏 と若者によるトークショー
  • 3月27日 12:30~13:00 市民パビリオン 対話劇場にてストリートチルドレン体験すごろく(ワークショップ)

「アフリカの叡智」‐地球に、もしも“アフリカ”がなかったら‐

地球に、もしも「アフリカ」がなかったら、世界はどうなってしまうのでしょう。私たち人類の発祥の地でもあるアフリカを私たちはどこまで知っているのしょうか。自然、文化、種を超えた生命(いのち)の交響曲。アフリカの叡智を知らずして、私たちは自然の叡智を語ることはできません。
オープニングプログラムでは、ネルソン・マンデラ前南アフリカ大統領の孫でありワールドユースピースサミットのアフリカ代表平和大使も務めるセッツァ・ドラミニ氏を招聘し、日本の若者たちとともに“叡智の宝庫としての”“可能性の宝庫としての”「アフリカ」の新時代性&豊潤さを語り合います。
また、会期中には日本の若者と在日アフリカ人留学生が協力して、アフリカ53カ国に伝わる民話を全国各地の小・中学校(10校予定)に紹介するため朗読巡業する「アフリカ民話朗読団」を編成します。

  • 3月26日 13:30~14:30 市民パビリオン 対話劇場にてセッツア・ドラミニ氏と若者によるトークショー
  • 3月26日 14:30~15:00 市民パビリオン 対話劇場にてアフリカ現地でのインタビュー映像上映

「十代から世界へ ―平和のために―」

2001年、長崎の高校生たちが「自分たちからできる平和への取り組みを」と、“戦争も核兵器もない「平和な世界の実現」を願って”平和署名をはじめました。その輪は世界各地に広がり、ジュネーブの国連軍縮会議で「平和の使者」として迎えられるまでになりました。WEBを使わず、すべて一人一人の手書きにこだわって長崎の高校生たちが集めた平和署名は、2004年の第4回までに国内外で約13万人にも及んでいます。被爆60年でもある今年、愛・地球博を舞台に、ついに47都道府県の中・高校生たちがいっせいに立ち上がることになりました。オープニングプログラムでは、セルビア・モンテネグロの十代ベルミア・ラディセビック氏を招聘し、自らの内戦の厳しい体験と平和への思いを日本の十代たちと語り合うとともに、広島で被爆したピアノを使ったコンサートと詩の朗読がおこなわれます。
そこから日本と世界の若者たちの平和へのチャレンジが始まり、国際的なネットワークを通じて、平和署名の輪を広げていきます。目標署名数は、被爆60年を考慮して60万人。地球に新たなる伝説が生み出されようとしています。

  • 3月25日 13:00~14:00 市民パビリオン 対話劇場にてベルミア・ラディセビック氏と若者によるトークショー
  • 3月25日 14:00~14:30(1回目) 16:00~16:30(2回目)  市民パビリオン 対話劇場にて被爆ピアノ演奏+朗読

「地球☆スカベンジ大計画!」

今、世界の若者たちの間で、注目を集めつつある言葉のひとつが「スカベンジ(scavenge)」です。もともとは、「ごみ拾い」を意味するスカベンジという言葉です。自分の家や部屋が汚れていると綺麗にせずにはいられないように、自分たちが暮らす街や社会が汚れているのを黙って素通りできない「スカベンジャー」たちが世代も越えて増えています。
オープニングプログラムでは、あらゆる年代のスカベンジ実践者が集まり、地球初のスカベンジ・フォーラムを実施します。アメリカ合衆国からは大学生ウイリアム・マッキンリー氏を迎え、北アイルランド紛争で生活に困難をきたした人たちを支援し、現在はスーパーマーケットで出る残飯などを集めてホームレスに配布するボランティアも行っている自らの体験を語ってもらいつつ、スカベンジ活動が持つ可能性について日本の若者たちと語り合います。「地球☆スカベンジDAY」の創設の提案や、世界の若者がいっせいに「地球☆スカベンジ」する7つのスペシャルプログラムを発表し、会期中に日本各地で実践展開していきます。

  • 3月26日 15:00~16:30 市民パビリオン 対話劇場にてウィリアム・マッキンリー氏と若者によるトークショー
  • 3月27日 13:30~14:00 市民パビリオン 対話劇場にて 名古屋市内で行われるスカベンジを中継

<添付資料>