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和紙自動車「Lantern Car"螢"」の瀬戸での展示について

平成12年4月25日(水)午後2時
・瀬戸市 国際博覧会推進課
林、加藤
TEL 0561-85-1185
・(財)2005年日本国際博覧会協会
名古屋事務所 野間、佐藤
TEL 052-569-2111
・2005年日本国際博覧会推進
瀬戸地区協議会 伊藤
TEL 0561-82-4631


2000年ハノーバー国際博覧会 日本館展示物

瀬戸市、財団法人2005年日本国際博覧会協会及び2005年日本国際博覧会推進瀬戸地区協議会は、「和紙で包まれた電気自動車」:名称「Lantern Car"螢"」を下記のとおり展示します。
これは、本年6月1日よりドイツ連邦共和国ハノーバー市で開催されるハノーバー国際博覧会の日本館内で、次期開催博である2005年日本国際博覧会(愛知万博)のPRコーナーに展示されるもので、今回が出展前の一般公開の最後の機会となります。

1.日 時
平成12年5月3日(水・祝)~5月5日(金・祝)
午前9時~午後5時(3日は午前10時30分から公開)

2.場 所
瀬戸市文化センター 美術展示ホール
瀬戸市西茨町113-3 電話0561-84-1811
(美術展示ホールは入館料100円です。中学生以下及び65歳以上は入館料無料です。)
チラシ(クリックすると拡大します)

3.オープニングセレモニー
(1)日 時 5月3日(水・祝)午前10時30分~(予定)
(2)出席予定者
増岡錦也 瀬戸市長
林 聰  瀬戸市議会議長
安井俊夫 財団法人2005年日本国際博覧会協会事務次長
加藤庄右 2005年日本国際博覧会推進瀬戸地区協議会会長
(3)セレモニー  上記4名による除幕式

4.協  賛
大せともの祭協賛会の協賛を得て、せとものフェスタ2000「輸出された瀬戸のやきもの」と
同時併設展示となります。

本件については、中部通商産業局記者クラブ、名古屋建設記者クラブ、
愛知県政記者クラブ、名古屋市政記者クラブ、名古屋経済記者クラブ、
瀬戸市記者会において配布します。

和紙自動車「Lantern Car"螢"」

和紙自動車「Lantern Car"螢"」
版画家の山本容子氏が、約1年の歳月をかけて完成させた和紙自動車「Lantern Car"螢"」が、ついに瀬戸市でも公開の運びとなりました。1000年以上の伝統を持つ和紙と、最先端の照明技術、ゼロエミッション・ビークルとしての電気自動車、そして、大勢の人間の技と山本容子氏の独創力によって産み出されたこの作品は、「愛知万博」のテーマである「自然の叡智」を具現化すべく 制作されたものです。
「Lantern Car"螢"」を実現させるためには、数多くの才能あふれる人々の技が注がれました。車全体を柔らかく包み込む和紙は、「大阪城天守閣」や「成田空港第一旅客ターミナル到着ロビー」など数多くの建築空間を和紙のアートワークで手がけている堀木エリ子氏が、厳冬の福井県たけふ武生の工房で、こうぞ楮の樹皮を原料に、手作業で丹念に漉き重ねながら制作したものです。自動車全体の内部から灯る光は、スミソニアン博物館やニューヨーク近代美術館などの斬新な照明計画で知られているライティング・アーキテクトの豊久将三氏が、オプティカル・ファイバーという最先端の照明技術を駆使することによって実現させたものです。車体は「RAV4 L EV 」を原型モデルにした電気自動車で、モーターショウ出品車の製作やソーラーカーの開発など、これまで「夢のクルマ」を数多く形にしてきたトヨタテクノクラフト(株)の技術協力のもとに製作されました。 
「Lantern Car"螢"」は、「自然環境との新しい関係作り」を模索する灯火です。本年6月1日より開催される「ハノーバー国際博覧会」の数ある展示物の中でも、最大級の話題を提供することでしょう。
制作関係者プロフィール
<山本容子氏>
版画家。1952年埼玉県浦和市生まれ、大阪育ち。1978年京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。抜群の構成力と印象的な色使いで、洒脱で洗練された雰囲気をもつ独自の銅版画の世界を確立。アートをもっと身近に感じてほしいと願い、書店もひとつのギャラリーであるという発想のもとに、話題となった吉本ばなな『TUGUMI』、集英社『世界の文学』をはじめ、数多くの書籍の装丁、挿画を手がける。また、油絵や水彩、エッセイ集、絵本を発表するほか、アクセサリーから壁画まで幅広い創作活動を展開している。

<堀木エリ子氏>
SHIMUS代表。和紙ディレクター。1962年京都生まれ。1987年「建築空間に生きる和紙造形の創造」をテーマにSHIMUSを設立。建築、インテリア素材としてのオリジナル和紙の企画、和紙インテリアアートの製作から施工までを手がける。近年の作品は、「大阪城天守閣」、「グランヴィア京都ラ・フルール」、「成田空港第1旅客ターミナル到着ロビー」のアートワーク等。また、1999年は「ヨーヨーマ・シルクロードプロジェクト」舞台芸術(N.Yカーネギーホール)を手がけ大きな話題となった。

<豊久将三氏>
ライティング・アーキテクト。1984年国立豊橋技術科学大学 物質工学修士課程修了。1990年(株)キルトプランニングオフィス設立(照明計画)。1998年SGF ASSOCIATE INC.(N.Y.)設立(照明計画)。スミソニアン博物館やニューヨーク近代美術館などの斬新な照明計画で知られており、近年では国立国会図書館・関西館の全体照明計画も手がけている。1999年ニューヨーク・アートディレクターズ・クラブADC賞銀賞受賞。

<小原敏夫氏>
トヨタテクノクラフト(株)営業推進室主担当員。1960年東京・町田市生まれ。1983年玉川大学工学部機械工学科卒業。同年4月(株)トヨペットサービスセンター(現・トヨタテクノクラフト(株))に入社、横浜工場開発室でモータショウ出品車やラリー車のボデー開発を手がける。1993年トヨタ自動車のソーラーカー「トヨタ56」開発に参加、豪州で行われた「第3回ワールド・ソーラー・チャレンジ(W・S・C)」6位入賞。RV車やスポーツユースのカスタムカー開発などを経て、現在は全社の営業推進業務、新商品の企画開発を担当。

※トヨタテクノクラフト(株)
1954年の創業以来トヨタグループの「夢工場」として変わらぬ支持を集めている。①高い技術と経験で信頼できるサービスを提供する整備部門②多種多様な特装車の開発・生産や、モーターショウに出品する夢のクルマを創る車両開発部門③スポーツパーツの開発・生産のほか、ルマン参戦のグループCカーや国内GTレースカーの開発に携り、トヨタモータースポーツのアジア拠点でもあるTRD、の3部門で構成される。特に今回、Lantern Car"螢"を製作した車両開発部は長年にわたって培った高い技術で、社会に役立つ夢のあるクルマを造り続けている。