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IT事業の中核サービスシステム予約システム、サポートナビゲーション(仮称)、来場者情報発信について- 快適、便利の実感を目指して -

(財)2005年日本国際博覧会協会では、愛・地球博のIT事業の中核サービスシステムである「予約システム」「サポートナビゲーション(仮称)」「来場者情報発信」の基本構想をまとめました。
これまで、会場運営、展示、催事、交通アクセスの円滑化など多様な分野が、インターネットや携帯情報端末技術、さらにブロードバンド時代に対応した映像情報処理技術などの情報関連技術の実証化、実用化の場となることを目指してきました。

当システムは、このコンセプトに基づき博覧会来場者と運営者のユーザー視点で構築されており、施設や催事への事前入場予約から当日の情報提供などに関して「“だれでも”公平に利用できる」「使い方が簡単」「情報の理解が容易」「使う上で自由度が高い」サービスを提供します。

また、来場者の交通手段を支えるITS事業においては、来場者の方からみますと「すべての人々のスムーズで楽しい行き帰りの移動の実現(EXPO SMART Navigation for Visitor)」を、他方、運営面では「状況に合わせた安全でスムーズな誘導運営の実現(EXPO SMART Navigation for Staff)」をもたらします。
2004年10月に開催されるITS世界会議と連携し、ITS技術を活用し、より円滑な交通誘導の実現を目指します。

名称概要自宅で移動中会場で
公式情報発信博覧会情報を発信
 基本情報
 パビリオン情報
 催事情報
 交通情報
PC Web
 基本情報
 催事情報
 パビリオン情報
 会場へのアクセス情報
携帯電話
 交通情報
PDP(会場内)
 リアルタイム情報
 (イベント情報
  混雑情報
  待ち時間情報)
仮称・サポートナビ万博来場の計画
移動中のガイド
会場内の情報提供
会場内の混雑情報等
PC Web(自宅)
 会場へのアクセス計画
 会場での観覧計画
携帯電話
 リアルタイム交通情報
携帯電話(会場内)
 リアルタイム情報
 (イベント情報
  混雑情報
  待ち時間情報)
観覧予約事前予約
当日予約
PC Web・携帯電話
 パビリオン・催事の予約
携帯電話
 予約状況の確認
専用端末(当日)
 パビリオン・催事の
 予約
 予約状況確認

予約システム

サポートナビゲーション

1.博覧会会場までの案内

ガイドマップやパンフレット、パソコンや携帯電話のWeb等さまざまな方法で、博覧会会場への交通手段をご案内するとともに、会場や交通機関の混雑予想を提供し、来場者が混雑する日を避けてスムーズな観覧ができるようにします。
さらに、来場当日においては、関連の公共交通機関の運行情報、周辺の道路交通情報に加え、博覧会駐車場の満空状況、リニモ、シャトルバスの運行状況などの交通情報をITSシステムで収集し、来場者の皆様には、携帯電話のWebやカーナビ、FMラジオ等によりリアルタイムでお届けする※1予定です。

2.博覧会情報の発信

愛・地球博では、博覧会の情報発信を行うために、マルチデバイスに対応したプラットフォーム(NEOプラットフォーム)を構築します。これは、「BEST CHOICE」:博覧会に関連する無限の情報を編集・整理して、誰にでもすぐに理解でき利用できる情報として提供するとともに、「3世代ユース」:どんな人が、どんなデバイスを使っても、使いやすく簡単に情報に接することのできる世界を現出します。

このため、博覧会情報の編集室を設置し、会期中さまざまな情報をシステムや取材により収集し、わかりやすく編集・編成した上で、多くのデバイス(Web、映像表示盤、携帯電話、FMラジオなど)に効率よく情報発信する予定です。

情報を伝達する手段としては、会場内に約50台の映像表示盤(PDP)を設置し、その近くのパビリオン紹介、イベント紹介、混雑状況、交通情報など、多彩な情報をタイムリーに来場者の皆様にお届けし、入場ゲート近くには、会場の各ゾーンの混雑度合いをお知らせする混雑表示盤※2を、また、各ゾーン入口付近には、そのゾーンの各パビリオンの待ち時間をお知らせする表示盤※3を設置し、リアルタイムで混雑の程度を確認できるようにします。
さらに、インターネットを通じ、パソコンや携帯電話Webにも、パビリオン・イベントの紹介、混雑状況、交通情報などを提供していきます。

映像表示板システム 50インチプラズマディスプレイ

(表示画面はイメージです。実際の表示とは異なります。)

パビリオン待ち時間システム

左.混雑表示盤 右.パビリオン待ち時間表示盤

3.パビリオンのスムーズな観覧のために

大阪万博の例を持ち出すこともなく、博覧会では、長蛇の待ち行列に並ばざるを得ないことが予想されます。せっかく来場していただいたお客様に多大のご不便をおかけするのは、来場者視点のコンセプトに反します。
そこで、事前に、会場のパビリオン紹介やイベント予定を、インターネット、携帯電話Webから確認していただけるよう※4、また、こうした大きな博覧会などのイベントでは初の試みとなる入場券にμチップを埋め込み、スムーズな入場を実現し※5、この入場券と連動して、主なパビリオンなどの観覧(入場)を事前に予約できるサービスを提供します※6。

勿論、入場当日でも、このμチップ搭載入場券でパビリオンなどの予約ができます。
これにより、人気のあるパビリオンでも長蛇の待ち行列に並ばず、予約済みの入場券をかざすだけで、スムーズに観覧することができます。

観覧予約システム

当日予約端末

当日予約画面

4.自分の愛・地球博をつくろう

愛・地球博では、多数の企業パビリオン・外国政府パビリオンなどが立ち並び、さらにさまざまなイベントが開催され、お客様の来場を待っております。しかしながら、当日来るのが初めてで、どうやってくるのか、また、会場で思うようにパビリオンをみて回れるのか、事前に調べることができたら、より快適に観覧ができると思いませんか? 
愛・地球博では、このようなご要望に対し、インターネットを介して、自宅のPCで、会場までのアクセスルートやパビリオンやイベントを調べ、気に入ったパビリオン等を選択して、自分ならではの万博ツアーを作ってみるサービスを提供する予定です。
前述のパビリオン予約とも連動し、かつ、交通機関や会場の混雑予想を参照しながら、「自分の万博プラン」を作ることができます※7。さらに、その自分のプランは、携帯電話Webを通して確認することができ、実際に出かける日は、そのプランに沿った交通情報やパビリオンの状況について、調べることができます。

5.これらサービスを支えるネットワーク

これらのサービスを支えるため、会場内のグローバルループには基幹ネットワークとして光ケーブルが1000芯張り巡らされており、これを通して会場運営に必要な種々の情報をスムーズに伝達できるようLANシステム、IP電話システムが設置されています。また、このネットワーク上には会場運営上必要な情報を網羅的に管理するシステムを配置し、編集室システムとの連携により、運営者間での情報共有と来場者への情報提供を一元的に実施できる仕組みを構築します。

さらに、これらネットワークは、テロ攻撃、サイバーテロなどの不正アクセス、妨害に対しても十分な防御が可能なように種々の工夫がなされています。

6.その他

瀬戸会場への入場者数の把握のため、入場者数、退場者数を自動的に計測する仕組みを導入します。これにより過大な入場者数による環境への影響を最小限にする予定です。
このほか、会場運営に当たるスタッフ、車輌の入場管理は2次元バーコード(QRコード)付入場証で確実な入退場管理を実施します。

※1 : 総合交通情報(ITS)システムにより、駐車場の混雑状況、シャトルバスの運行状況、リニモの運行状況などをリアルタイムでお届けします。会場内の映像表示盤及び、ターミナル駅などに設置の映像表示盤に表示すると共に、

    Webサイト(協会の公式ホームページ)でもご案内します。

※2 : ゾーン別に混雑度合いを表示します。会場内各入場ゲート近くに4基設置します。

    また、会場内に50台設置の映像表示盤にも表示します。

※3 : 各パビリオンなどの待ち時間を表示します。会場内に13基設置します。また、会場内に50台設置の映像表示盤にも表示します。

※4 : 博覧会協会の公式ホームページで逐次ご案内いたします。

※5 : 入場券システムにより入場可否の即時判定、入場者数の把握等を行います。

※6 :

 ・Webサイト(協会の公式ホームページ)の観覧予約システムにより、来場予定の皆様の自宅PCから予約が可能となります。

 ・予約は入館1ヶ月前の同日午前9時から入館の前々日24時まで受け付けます。

 ・件数は事前予約を最大2件、当日予約は最大1件で、当日予約は観覧終了後、当日内の次  の予約が取得可能です。

 ・事前予約は収容能力の20%程度としておりますので,当日でも入館は十分可能です。

 ・事前予約を大規模イベントで実施するのは今回が国内最初と認識しています。

※7 : Webサイト(協会の公式ホームページ)により、PCから来場予定の皆様個々に自分の計画を設定できます。また、観覧予約システムと連携しており、パビリオンなどの観覧(入場)予約も行うことができます。更に、携帯電話と連動し、自分のプランを携帯電話Webから参照でき、かつ、プランに従った、当日の更新情報を簡単に手に入れることができます。

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