サイト内検索

世界に誇るコイン鋳造の伝統と技術を紹介 ギネスブック認定・世界最大の金貨 「ウィーン金貨ハーモニー1000オンス」を展示

2005年4月25日
オーストリア館
オーストリア造幣局 駐日事務所


 オーストリア館では、4月27日(水)のナショナルデーを記念して、世界最大の金貨としてこのほどギネスブックに認定された「ウィーン金貨ハーモニー1000オンス」を4月27日(水)~5月8日(日)までのゴールデンウィーク期間中、長久手会場 グローバルコモン4 オーストリア館に展示いたします。

写真左:ウィーン金貨1000オンス、右:ギネスブック証明書


 「ウィーン金貨ハーモニー1000オンス」は、2004年10月、オーストリア造幣局(本部:オーストリア・ウィーン、造幣局長:ディエトマー・シュプランツ)がヨーロッパで唯一の純金地金型金貨として発行する「ウィーン金貨ハーモニー」の15周年を記念して製作したものです。直径37cm、重さ31.103kgの純金製で、地金型金貨(時価約6,000万円相当―税込金小売価格1.600円/gの時)として、また、額面価格100,000ユーロの法定通貨として世界で15枚限定のみが製造・発売され、発売から約2週間で完売となりました。今回は、日本のウィーン金貨販売総代理店である田中貴金属工業株式会社の協力を得て、同社が購入した1枚を展示いたします。

日本で特に好評。音楽をイメージしたエレガントな金貨

 オーストリア造幣局は800余年という世界でも有数の歴史を持つ造幣局で、その洗練されたデザインと技巧は、18世紀の発行以来長期間にわたり中東やアフリカ等きわめて広範囲で使用されたマリアテレジア・ターラーを始めとする法廷通貨はもとより、モーツァルトコイン他多数の収集型コインに見ることができます。こうした技術の粋を集めて1989年に発行を開始したウィーン金貨は、オーストリアの国を代表する音楽をモチーフに、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団の名称や同楽団の使用する楽器が克明にレリーフされた繊細なデザインが好評で、日本では約60%という高いシェアを獲得しています。ウィーン金貨は1989年の発売以来、世界中で約560万オンス(約174トン)、820万枚以上(全サイズ合計)が販売されました。
ウィーン金貨1オンス1000枚分に相当する「ウィーン金貨ハーモニー1000オンス」も通常のウィーン金貨と全く同様にデザインされています。しかし、通常の金貨と同じ鋳造機では製造できないことは言うまでもなく、綿密な設計の後、コンピュータ技術を駆使してレリーフが施され、仕上げは手作業で磨かれています。緻密で繊細なウィーン金貨同様に、オーストリア造幣局の技術の粋を集め、1枚に130時間を費やして製作されました。

「ウィーン金貨ハーモニー1000オンス」概要
額面価格100,000ユーロ
品位999.9
重量31.103kg
直径37㎝
厚さ2cm
デザイントーマス・ベーゼンドルファー
発行年2004年
発行枚数世界で15枚

ウィーン金貨1000オンスには、ウィーン金貨15周年を記念して発行された15枚の中の1枚であること、純金1000オンスの本物であることを証明する、オーストリア造幣局局長と副局長のサインが記された実物証明書が付属されています。