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国連ボランティア計画、愛・地球博においてミレニアム開発目標達成に向けたボランティアの役割を強調


[ボン2005年9月1日] :国連ボランティア計画(UNV)は、愛知県で開催中の愛・地球博にて、ミレニアム開発目標(Millenium Develpment Goals:MDGs)の達成を支援するボランティアの活動に焦点をあてた展示を行います。MDGsとは2015年までに達成すべき一連の開発目標で、貧困の半減、普遍的初等教育の達成、ジェンダーの平等の推進、HIV/AIDSの蔓延防止などが含まれます。展示は、MDGs達成に向けたグローバルネットワークの構築やMDG国際キャンペーンの実施といった活動においてボランティアが果たす重要な役割に焦点をあて、愛・地球博の国連館にて9月4日から25日まで開催されます。愛・地球博には、3月の開始から今日まで、およそ40の国連機関と世界の121カ国の国々が参加しています。

アド・デ・ラード国連ボランティア計画事務局長は、「悲惨なことに、膨大な数の人々が餓え・病気・無学といった苦しみに日々直面し、これらを乗り越えるため戦っています。しかし地球上のあらゆる地域社会には、人々の善意や連帯、知識、社会的ネットワークといった、ものごとをやり遂げるために協力する能力が備わっており、外部からの支援があればいつでも利用が可能なのです」と述べています。

例えば、初等教育の普及の分野では、ボランティアたちは、低識字率や低就学率といった問題に取り組むことによって教育の推進を図ってきました。地域の現実とニーズに合わせた画期的なカリキュラムを作成したり、地域のグループが学校に行けない子供たちのために行う識字教育や実務訓練を支援しているのです。

また、ジェンダーの平等の推進では、女性に負の影響をもたらす政策に異議を唱える国際的な女性運動の中心となるのは、ボランティア活動家たちです。彼らは、女性の政策決定者のための訓練プログラムの開発やネットワークの構築を支援したり、開発に関わる機関がジェンダーの不平等の所在を特定し情報を収集する助けともなっています。

このようなボランティアの取り組みについて、デラード事務局長は、「開発の推進において、ボランティアたちは再三にわたり期待をはるかに超えた貢献をしてきました。MDGsの達成が非常に野心的な試みなのは間違いありません。しかしボランティアたちもまた、その達成に向けて熱意をもって取り組んでいるのです」とも述べています。
愛・地球博における国連ボランティア計画の展示は、国連開発計画(UNDP)の「赤道イニシアチブ(Equator Initiative: 赤道の南北23.5度の範囲に位置する地域を対象に、貧困削減と生物多様性の保全を目指すグローバルな取り組み)」の展示との合同開催になります。

愛・地球博2005は、「グローバル・ハーモニー・エキスポ」とも言われているように、地球社会の形成とグローバル・ネットワークの構築、そして環境やテクノロジー革新の最良の事例を世界に紹介する目的で開催されています。

この情報はメディア向けに広報資料として発信時現在の情報を配信しておりますので、内容について変更や中止になる場合がございますが、あらかじめご了承ください。