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ストリートチルドレン芸術祭 チャリティーカレンダー完成のお知らせ

2005年8月31日
瀬戸会場市民プロジェクト事務局広報


 2005年3月25日、「愛・地球博」瀬戸会場の市民パビリオンで、世界で初めての「ストリートチルドレン芸術祭」が立ち上がりました。立ち上げたのは、大阪万博以降に生まれた日本とフィリピンの青年たち。地球に1億人ほどいると言われているストリートチルドレン。彼らの多くは、世界各地で、「誰も自分のことなど気にかけてくれない」と思いながら暮らしています。そんな子どもたちの思いや存在・夢・メッセージ等をアートを通じて、世界の人々に伝えていこうと「ストリートチルドレン芸術祭」は計画されました。

*「ストリートチルドレン芸術祭」の目的&めざす場所

世界中に子どもたちの詩や絵のコンクールはたくさんあります。けれども、多くは学校を通じて募集を呼びかけられたものであり、世界にはこうしたコンクールに参加することにできない子どもたちがたくさんいます。地球に1億人、世界の60人に1人がストリートチルドレンだということは、国内はもちろん、国際社会でもまだまだ多くの人々に認識されているものではないのではないでしょうか。今、世界では毎日17000人にも及ぶ子どもたちが飢餓が原因で命を失っています。路上で暮らす子どもたちは、こうした飢餓の可能性におびえるばかりか、国によっては誘拐され、子ども兵として戦場に送り込まれたり、臓器をとられたり、性的な被害にあったりしています。地球上の1億人のストリートチルドレンは今、何を思い、どこを見つめながら、大地の上で暮らしているのでしょうか。今回、この「ストリートチルドレン芸術祭」は、世界で初めて、そんな路上生活の子どもたちに特化した芸術祭として誕生しました。路上で暮らす彼らをただ単にかわいそうな人と見るのではなく、彼らの描く絵を通じて、彼らの存在や思い・感性・可能性を一人でも多くの人々に実感してもらえたらと願っています。

*世界の子どもたちの絵の集まる場所となったのは、熱海の公立中学校

今回この「ストリートチルドレン芸術祭」は、社会福祉の仕事に従事するミュージシャン、高校生、大学生、JICA若手職員、コンピューターのシステムエンジニア、サラリーマン、デザイナー、歌人など十数名の実行委員で立ち上げられました。世界100カ国以上に広がるJICAネットワーク、世界の若者たちのネットワークなどを通じて、世界のストリートチルドレンの絵は集められました。
そんな、世界のこどもたちの絵の送付先となってくれているのが熱海市立小嵐中学校です。3年生53名、全校生徒187名の小さな公立中学校である小嵐中学校。地球の3人に1人は自分たちと同じ15歳以下のこどもたちであることを知った小嵐中学生は、世界で苦しんでいる同世代のために自分たちでも何かできないかと、教員&生徒でプロジェクトチームを組み、世界の子どもたちの絵の送付先となってくれました。小嵐中学生は、集まってくる世界のストリートチルドレンの絵をホームページにアップするのみならず、絵を送ってくれたこどもたちに返信の手紙を書いたり、裏山にある森の枝などを使ってストリートチルドレンの絵の額縁づくりの計画を立てたり、世界のストリートチルドレンマップを作成したりしてくれています。

*作品の集まり状況&一部紹介

3月25日から7月末までの募集期間に、インド・フィリピン・ルワンダ・バングラデッシュ・メキシコ・アンゴラ・ザンビアなどから、153点の作品が集まりました。今回制作されたチャリティーカレンダーには153点すべての絵が掲載されます。

ザンビアの子供の作品

ザンビアの子供の作品

メキシコの子供の作品

メキシコの子供の作品

ベトナムの子供の作品

ベトナムの子供の作品

*チャリティーカレンダーについて

各界の12名(下記参照)のかたがたが私たちのプロジェクト活動に賛同してくれました。そして全く無償で、「こどもたちへのメッセージ」を添えながら最も好きな作品を選んでくださいました。2006年度版は、松井秀喜選手(大リーガー)、イルカさん(ミュージシャン)、サンプラザ中野さん(ミュージシャン)、榎木孝明さん(俳優)、池間哲郎さん(NGO代表)、井手口純さん(Jリーガー)、工藤直子さん(ジャーナリスト)、田中佳代子さん(画家)、梅澤由香里さん(囲碁棋士)、 Half Moonさん(ミュージシャン)、北川悠仁さん(ミュージシャン「ゆず」)、中島洋一郎(熱海市立小嵐中学校校長)によって、作品を選んでいただきました。 選考者となってくださった皆様は、すでにこどもたちに関した様々な社会貢献活動をしています。実行委員メンバーが個人的に声をかけた時、二つ返事で快諾してくれた人ばかりでした。たとえば榎木孝明さんは、2005年10月9日に北海道美瑛市に誕生する自身の美術館に、ストリートチルドレンコーナーをつくってくださることを申し出てくださいました。ゆずの北川悠仁さんは、8月21日に静岡スタジアム「エコパ」で開催されたJICAピーストークマラソンin静岡で、世界のストリートチルドレンの絵を集めてくれている熱海市立小嵐中学校の生徒たちと歌を歌い、世界のストリートチルドレンの実情への理解を呼びかけてくださりました。2005年9月にはできたてのカレンダーをもって、実行委員メンバーがニューヨークの松井秀喜選手のもとを訪問することになっています。

*今後のカレンダーの展開

ストリートチルドレンの絵をもとにしたチャリティーカレンダーは、今後、芸術祭のホームページ(下記参照)で定価1000円で販売される他、9月2日の愛・地球博 瀬戸会場 市民パビリオン(対話劇場)でおこなわれるカレンダー完成イベント、全国各地で開催される原画展(熱海、北海道など)、支援アーチストのコンサート会場などでも販売が予定されています。第一回目のチャリティーカレンダーの収益はフィリピン・ウガンダ・メキシコ・バングラデッシュのストリートチルドレンに活用され、実行委員が現地を訪問した映像を今後、ホームページなどでもアップしていきます。今後毎年、ストリートチルドレン芸術祭(チャリティーカレンダーづくり)は継続実施していきます。2010年の上海万博も見据え、来年度以降は上海の大学生とのコラボレーションも計画されています。


 9月2日には、「愛・地球博」瀬戸会場市民パビリオン・対話劇場にて13時より、集まったストリートチルドレンの原画や完成したカレンダーの発表を致します。そこには選者の一人・サンプラザ中野さん(ミュージシャン)がご一緒してくれます。
 ご多忙のことと思いますが、「愛・地球博」から生まれた新たなプロジェクトに、ぜひご注目ください。

カレンダーのご予約・お問い合わせストリートチルドレン芸術祭事務局
E-mail: scaf05@yahoo.co.jp
FAX03-3654-7891
芸術祭公式サイト
(応募作品がご覧いただけます)
http://i-debut.org/ivalue/0001044/

この情報はメディア向けに広報資料として発信時現在の情報を配信しておりますので、内容について変更や中止になる場合がございますが、あらかじめご了承ください。