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「第三の男」の世界へようこそ

場所:愛知万博オーストリアパビリオン グローバルコモン4
日時:2005年7月30日 16:00~16:30(オープニング)
2005年7月30日~8月6日(展覧会期間)

オープニングプログラム

・オーストリア大使館よりオバマヤ-氏のスピーチ
・ティマーマン氏のスピーチ (展覧会主催者)
・生演奏~「第三の男」より~


「第三の男」の世界へようこそ

すべてはウィーンをめぐって

「第三の男」は映画の、そして白黒フィルムの古典的名画であり、半世紀以上にわたって全世界の映画ファンを魅了してきました。今に至るまであらゆる流行の潮流を生き延び、今日では及ぶものがないとされています。脚本家グレアム・グリーンがまさしくそのままに捕らえた冷戦時代のウィーンの雰囲気、キャロル・リードの忘れられないモノクロ映像、ハリー・ライム役オーソン・ウェールズの他に抜きんでた俳優キャラクター、そしてわけてもアントン・カラスのスクリーン音楽は、この映画をカルト的存在にしてしまいました。映画は賞賛をほしいままにし、半世紀以上を経た今日でもその魅惑と現実性はなんらも失われていません。

しかし「第三の男」は、単に偶然ウィーンで撮影され成功を収めた映画というだけにとどまりません。これこそ、そのものずばりウィーン映画なのです。

これほど内容豊かで映画芸術的な関心をはるかに超えたウィーンとのつながりを持った映画は、他にありません。これほどとっさにウィーンを連想させるような映画も、これほど決定的に外国でのウィーンのイメージを刻み込む一助となった映画も、他にはありません。「第三の男」は、帝都の壮麗さと華麗なワルツの向こう側にあるもう一つのウィーンのシンボルとなりました。それと同時にこの映画は、この都の政治的文化的アイデンティティーの一部分であり、そして現代史のひとこまでもあります。

それ以前もそれ以後も、ウィーンがこれほどリアリステックにフィクションの筋書きに織り込まれたことはありませんでした。映画監督もウィーンを、こんなふうに見事に印象的な映像でスクリーン上に描き出したことはありませんでした。

展示会

展示にも適した映画というのはほんのわずかしかありませんが、「第三の男」はその一つです。全世界で何百万もの映画ファンがこの映画を見てきました。映画としては毎秒24コマですが、この展示会では一枚一枚の写真の前に立ち止まり、その美と完璧さを味わうことができる機会を提供しています。

展示写真は映画に出てくる順に配列され、またその際同時にフィクションの中のウィーンと現実のウィーンとを繰り返し対比させてあります。

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