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フランス・パビリオンが展示概要発表

2005年2月16日

2005年3月25日に開幕する「愛知万博(愛・地球博)」へ出展するフランス・パビリオンが、2月15日、東京のフランス大使公邸で記者発表会を開き、展示概要を明らかにした。フランス・パビリオンのテーマは「持続可能な開発」。持続可能な開発 とは、将来を危険にさらすことなく現在の必要性に応えること。愛知万博のフランス共和国陳列区域政府代表ベルナール・テステュは、フランス・パビリオンの見どころを紹介すると共に、パビリオンの名誉館長として、第65代横綱で貴乃花部屋親方の貴乃花光司氏(32)を任命した。フランス・パビリオンのスタッフ・ユニフォームは、アニエスベーが担当する。

フランス・パビリオンでは、フランスの地方自治体、NGOの他、企業が進める持続可能な開発事例も紹介する。記者発表には、トヨタ自動車、ルイ・ヴィトン、ダッソー・システムズの代表が出席し、パビリオン内の展示スペース「アイランド」で紹介される内容について説明した。

フランス・パビリオンには、世界唯一の技術を駆使した、一辺が18メートルの継ぎ目のないキューブ型の劇場、「イマージョン・シアター」が登場する。シアター内の各面はスクリーンになっており、音と共に全てを覆いつくす巨大な高画質映像が、12のビデオ・プロジェクターによって映し出される趣向。およそ15分の映像の旅、「未来に『将来』はあるのでしょうか?」では、観客は全方向に映し出される巨大映像に飲み込まれ、空間の感覚を失い、強い感動に包まれる。

今回、万国博覧会史上初めて、フランスとドイツが同じ建物内で展示を行う。延べ床面積は3,240平方メートル(全長90メートル×全幅36メートル)。外国館の中で最大のパビリオンとなる。3分割された両端をそれぞれの国が展示スペースとして使用し、建物中央の共有部分を「コモンハウス」とした。フランス側はコモンハウスの1階にブティックを設け、伝統的なフランスデザインが「思い出を呼び覚ます」商品というコンセプトで、およそ40品目のノスタルジックな商品を展示し、万博の記念商品と共に販売する。

コモンハウスの3階には、ミシュランで長年3ツ星を獲得している「ル・グラン・ヴェフール」のシェフであり、1999年に「21世紀のシェフ」にも選ばれた、ギ・マルタン氏がフレンチ・レストランをオープンする。