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ドイツ・パビリオン-オルフ展示会 
カール・オルフ - ドイツ人作曲家の人生と作品に生きづく日本の心


カール・オルフ生誕110周年を7月10日に迎えるにあたり、ミュンヘン・オルフ・センターでは、2005年5月9日-15日および7月25日-31日の期間、愛知万博ドイツ・パビリオンで特別展示を行います。

オルフは若い頃から日本文化にたいへんな関心を示しており、創作活動をはじめた当初から日本の文学、演劇、雅楽の影響を受けていました。1913年、若干17歳で最初の舞台音楽を作曲していますが、作品の基礎には能楽があります。また、彼は歌舞伎にも魅了されており、歌詞やメロディーに大きな影響を及ぼしています。作品のオーケストレーションには太鼓、拍子木などといった日本古来の打楽器の響きが生きづいています。

1962年、オルフはNHKの招聘で来日を果たし、「シュール・ヴェルク」(子どものための音楽作品)を発表しました。ミュンヘン出身のこの作曲家は、子どもの音楽教育に力を入れていました。シュール・ヴェルクではダンスや手を叩くなどさまざまな身体表現を通じて子どもはリズム感覚に目覚めることができ、喋ったり歌ったり、自分で作った楽器やいろいろな創造性からメロディーやフレーズ感覚を養うことができると述べています。その手本となっているのは、アフリカやアジアの打楽器です。日本オルフ音楽教育研究会は、今日32カ国で40以上あるオルフ・シュール・ヴェルク協会の一員です。

20世紀を代表する作曲家の一人としてカール・オルフは、ヨーロッパとアジア、ドイツと日本の文化的架け橋の役を果たしています。バイエルン州政府の外郭機関で創設15年になるミュンヘン・オルフ・センターでは、2005年愛知万博のコモンハウス、ドイツ・パビリオンでオルフの展示会を開催します。写真、文献のほか、シュール・ヴェルクを作った打楽器、また文献に基づいて作られたレプリカ楽器などが展示されます。来場者はリクエストすればオルフ・シュール・ヴェルケのワークショップに参加して楽器を試奏することができます。

コンサートおよびワークショップ(参加無料)の開催日程および場所

2005年5月12日、14日
各日午前11時、午後1時および午後3時、コモンハウス