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海上地区会場のゾーニング及び施設配置について

平成13年11月26日

(財)2005年日本国際博覧会協会

1 経緯

  1. 海上地区については、2005年日本国際博覧会(愛知万博)の原点として、昨年の愛知万博検討会議を経て、自然改変を最小限にとどめることを条件に、従来の施設が予定されていた。
  2. 去る10月15日に公表した基本計画骨子においても、海上地区は愛知万博の原点であり、「自然」「市民」「陶磁器」をキーワードとした会場として位置付けられている。しかしながら、基本計画骨子においては、青少年公園地区に比べて、博覧会の具体的な内容面や会場のゾーニングや施設配置面において検討が遅れている面は否めなかった。
  3. その後、プロデューサー体制のもとで関係機関と相談しつつ博覧会基本計画の策定作業を進めた結果、この度、海上地区についても自然をなるべく保全しつつ会場の魅力を高める方向で、会場のゾーニング・施設配置の変更を行うこととした。
  4. なお、このことについては、本日行われる第4回モニタリング委員会において説明し、変更した会場のゾーニング・施設配置に基づいて、引き続き、設計、工法等について検討をいただいていくものである。

2 基本的な考え方

変更の基本的な考え方は以下の諸点である。

  1. 海上地区は、里山を中心とした自然と人間の関わり合いを表現する場であるという会場の性格を踏まえ、その魅力の作り方の見直しを行った。その結果、海上地区は、西側から中央にかけての市民主体の交流施設及び広場のゾーン、国と愛知県の展示ゾーン、南側の里山遊歩ゾーンから構成することとした。
  2. 海上地区の自然環境やその景観の保全の重要性に鑑みて、特に海上南地区の自然の地形の改変を最小限にとどめるという観点から見直しを行った。
  3. 海上南地区については、海上の森全体を将来『里山学びと交流の森』に創り上げていくときの入り口、学びと交流の出発点としての位置づけからも、施設のあり方について見直しを行った。

3 変更のポイント

  1. 博覧会協会が建設する仮設施設(約3000?)については、基本計画骨子の段階よりも西に移す。
  2. 愛知県が予定している出展施設のうち仮設部分(約1500?)については、協会が交流広場を予定している場所の一部に県恒久施設に接して設ける。
  3. 海上南地区に建設を予定している国の出展施設については、愛知県が元々建設を予定している出展施設の恒久部分(約1500?)に隣接して建設する(施設面積約3000?)。
  4. 国と県の出展施設については、互いに外観や外構の調和や一体化に努めるものとし、陶磁器の利用にも配慮する。
  5. 海上南地区においては、愛知県が将来『里山学びと交流の森』への回遊のゲート機能をもつ小規模施設を整備し、博覧会時においては里山遊歩ゾーンの中で活用される。なお、本施設の整備に当たっては、いわゆるダム式の調整池を要しない規模・構造方法とし、海上西地区と南地区の間の沢(地道ルート)を工事用道路としては使用しないことを前提とする。
  6. 海上西B地区(国や愛知県の出展施設が設置される地区)から海上南地区(愛知県が小規模施設を建設する地区)に至る古窯を含めた歩行者用動線については、博覧会後の利用を考慮した遊歩道として愛知県が整備する。
  7. 海上南地区については、市民参加の場としての活用も検討する。

海上地区の施設配置計画はこちら(PDFファイル) PDF

以上

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