愛・地球博の入場料金体系は、11月8日、関係閣議会議に報告・了承されました。今後は12月2日~3日に開催されるBIE総会に報告します。
(財)2005年日本国際博覧会協会は、愛・地球博の入場券に、21世紀最初の国際博覧会にふさわしく、国際博覧会史上初の半導体(ICチップ)を使用したシステムを導入することとなりました。
今後は、本年末までに入場券システムの実施計画を策定し、来年9月の開幕1年半前からの前売券発売に向けて、実証実験等を重ねていき、デザインについては、来年3月下旬(開幕2年前)に発表する予定です。
0.4mm角の超小型ICチップを入場券に埋め込むことで、入場券一枚一枚に固有のID(認識番号)を付与することが可能になるとともに、入場券を機器にかざすだけで簡単にIDを確認することができます。
このICチップを導入することにより、入場券の券種識別はもちろん、下記のような来場者へ多彩なサービスを展開することができるようになります
1. パビリオン・催事等の入場予約が可能
会場外での予約は、インターネット、携帯電話、プッシュホンから、入場券のID番号を入力することで簡単に予約でき、会場内での予約は、会場に設置した専用端末に入場券をかざすだけで予約ができます。当日は、専用端末に入場券をかざすだけで確認、入場が可能になります。
2. 各種サービスの予約が可能
車椅子や、ボランティアなどの予約が、パビリオン予約同様自宅からでき、当日は、入場券をかざすだけで、予約確認ができます。
3. リアルタイムでの入場者管理
リアルタイムでの入場者の「総数」、「券種別」、「ゲート別」、「時間別」のデータ把握が可能なため、会場内の混雑状況に合わせて的確な人員体制をとることができます。
4. 迷子探し支援サービス
あらかじめお子さんの入場券IDに、保護者の方の連絡先を携帯電話やインターネットから登録してもらうことで、迷子探しを支援できます。
5. 来場記念懸賞サービス
来場者を対象にした懸賞が可能なため、きめ細かい記念懸賞サービスが可能となります。
6. その他
過去博における入場券の形態
世界デザイン博覧会(1989):磁気方式
国際花と緑の博覧会(1990):磁気方式
ハノーバー国際博覧会(2000):バーコード方式