2004年11月17日
電気事業連合会
電気事業連合会(会長:藤洋作、関西電力株式会社社長)は、2005年3月25日から名古屋東部丘陵で開催される2005年日本国際博覧会(愛・地球博)へ出展する『ワンダーサーカス電力館』の展示概要をとりまとめました。
記
「地球と人と夢、この素晴らしい世界」が大空間で次々に繰り広げられます。お客さまはロボット運転手が案内する「電車型ライド」に乗って、登ったり下ったり回転したりしながら「驚きと夢と感動」の旅を体験します。
遠い遠い「宇宙の果て」から私たちの住む「青い水の惑星地球」、生命の源である「海の営み」、そして身近な「自然・四季」の素晴らしさ、人々のエネルギーがいっぱいの「日本の祭り」など、私たちが生きている世界の素晴らしさを再発見していただきます。
出発ゾーン | 旅立ちの駅 | 館内に入ると、レンガの壁やアーチなどで構成された天井の高いレトロな空間が広がり、旅への期待感を高めます。建物2階の乗車ホーム「旅立ちの駅」から、赤・青・緑・黄色の美しい電車型ライドに乗り込めば、いよいよ「地球と人と夢、この素晴らしい世界」のはじまりです。 |
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科学技術ゾーン | (1)万華鏡トンネル | ライドは一辺6メートル長さ25メートルの巨大な「万華鏡トンネル」の中を上昇しながら通過して、光と色彩が創り出す幻想的な未知の世界に入ります。 |
(2)銀河の駅 | ブラックホールを抜けると「銀河の駅」です。無限に広がる大宇宙空間。そして、見たこともない壮大な青い地球と出会う神秘的な体験をします。 | |
(3)天空の駅 | 「天空の駅」では空中散歩を楽しんでいただきます。伊勢湾上空から地上に降下したライドはパビリオンを飛び出し、地上15メートルのガラス回廊から博覧会会場を一望する爽快な体験です。 | |
自然との共生ゾーン | (4)珊瑚の駅 | 「珊瑚の駅」は、海中で古代船を探検したり、様々な美しい海の生き物との楽しい出会いの中で海の営みを感じる幻想体験です。 |
(5)ふくろうの駅 | 「ふくろうの駅」では、真っ暗なトンネルの中で、森に住む動物の鳴き声や森のざわめきが立体音像となって耳もとで拡がる不思議な体験をします。 | |
(6)四季の駅 | 「四季の駅」は、ふるさとの原風景。里山の豊かで美しい四季が、あたかも森が息づくように移り変わる様子を光と音楽で演出した感嘆の世界です。 | |
人の心ゾーン | (7)祭りの駅 | 躍動感あふれる日本各地の23の祭りが集結する「祭りの駅」では、人々のエネルギーが凝縮された世界を展開し、興奮を体験します。 |
(8)明日への感動スマイル | お客さまご自身の感動の笑顔と出会う旅のエピローグです。 | |
到着ゾーン | さらなる旅立ちの駅 | 感動に満ちたツアーも終了です。電力館スタッフがお客さまを笑顔でお迎えします。 |
エピローグゾーン | みんなの絵コーナー | ライドから降り、エスカレータで1階出口に向かうと、小学生から募集した約6000点の絵が次々に大型スクリーンに映し出されます。さらに、自分の絵を検索できるなど、子供たちの絵を通じて多くの交流が生まれます。 |
フク丸ショップ | 電力館で味わった感動を記憶に残していただくオリジナルグッズの販売コーナーです。 |
お客さまに館内を巡っていただく乗り物です。電力館のマスコットキャラクター「フク丸」にちなんで、『フク丸エクスプレス』と名付けました。ロボット運転手が乗り込み、各シーンを案内しながら感動の旅をより楽しく演出していきます。
ライドのボディは、編成ごとに赤、青、緑、黄の4色に塗り分けられ、楽しい旅を予感させます。各車両は回転機能を有し、シーンに応じた最適な角度で展示をお楽しみいただけます。
パビリオンの前庭部分(約1,500㎡)を「水のサーカス広場」と名付け、「花と水と風と太陽と」をテーマに、美しい季節の花々と楽しい水のパフォーマンスを展開します。また、環境に配慮した様々な技術を駆使して自然の恵みと人間の知恵を演出します。お客さまに楽しく快適に過ごしていただく「おもてなし」のスペースです。
地球の陸地部分を花で形どった直径4mあまりの巨大なモニュメント。ミストやスポットライトで演出する前庭のシンボルです。
会期中、定期的に植え替えられ美しい花が咲き乱れる花壇(約250㎡)と、植物本来の成長や自生力を活かして素朴な豊かさを表現したワイルドフラワーの庭園(約160㎡)です。
「ジャンピングウォーター」、「水のアーチ」、「ポップアップ噴水」、「ジャージャーウォーター」
といった清涼感あふれる楽しい水の演出で、お客さまの目を楽しませ安らぎを創りだします。
「交流」をコンセプトとして、会期中たくさんの楽しいイベントを展開します。(約30㎡)
電気事業に関わる施設から発生する廃棄物を前庭資材として活用します。
信濃川水系、揖斐川水系、木曽川水系のダムに漂着した流木を粉砕しチップ状にして、水のサーカス広場内の約870㎡(厚さ3cm)に路盤材として使用します。
ダムに堆積した砂を使用した路盤材をウェイティングスペースを中心として約440㎡(厚さ5cm)に使用します。
石炭灰(石炭火力発電所から発生)、碍子くず(送電線等の絶縁体)、保温材くず(火力発電所配管の保温材)等の電気事業特有の廃棄物を材料の一部として製造した無焼成レンガを、花壇の縁石(約300m、高さ約20cm)、ピロティの床(約400㎡)部分に使用します。
火力発電所取水口に漂着したクラゲ、魚、貝等を粉砕し肥料とした土壌を花壇に使用します。
脱水・脱臭剤として火力発電所の石炭灰から作った人工ゼオライトを使用します。
水のサーカス広場内に設置する太陽光発電と燃料電池によって発生する合計約40kWの電力を、ウェイティングスペースでのスポット空調および水のパフォーマンスの電源として活用します。風力発電は夜間照明に活用します。
最新型のフィルム基板アモルファス太陽電池を使った太陽光発電システム。(10kW)
平板形固体酸化物形燃料電池(SOFC)としては、世界初の業務用コージェネレーションシステム。(30kW)
風速3mのそよ風でも発電する風力発電システム。(160W)
万博会期中の大半が暑い季節となることから、お客さまにお待合いいただく時間を少しでも快適にお過ごしいただくために、4つの対策を講じることといたしました。
屋外ウェイティングスペース(約320㎡)に屋根を設置します。(直射日光の遮断)
電力館に設置する燃料電池と太陽光発電の新エネルギーによる電気を活用し、屋外ウェイティングスペースにスポット空調を実施します。(冷風の提供)
屋外ウェイティングスペースや前庭に、ダム流木チップやダム堆積砂を路盤材として活用します。(地面からの照り返し緩和)
屋外のウェイティングスペースとイベントステージ周辺では、ドライミストの発生装置を
設置します。16ミクロンのミストが気化する時の冷却効果を利用し快適な涼空間を提供します。(約1~2℃の低減)
以上